転勤したくない人が急増中?昭和と令和で変わった「転勤」の価値観とは
読者のみなさんの中には、現在会社で働いている方もいれば、これから就職活動を迎える学生さんもいらっしゃると思います。
もし会社から突然、
「来月から〇〇支店へ転勤してください」
と言われたら、みなさんはどう感じるでしょうか?
また、就職活動中に求人票へ「全国転勤あり」と書かれていたら応募をためらいますか?
筆者が就職活動をしていた頃は、転勤はごく当たり前の制度でした。
全国に支店がある企業であれば、
「転勤するのは当然」
という空気がありましたし、転勤経験者も珍しくありませんでした。
ところが近年、この転勤に対する考え方が大きく変わりつつあります。
昔は出世のための通過点と考えられていた転勤ですが、現代では「できれば避けたい」と考える人が増えています。
今回は、そんな転勤制度について見ていきたいと思います。
それではいきましょう。
現代でも転勤制度は存在しているの?
結論から言うと、現在も転勤制度は存在しています。
特に以下のような業界では今でも転勤が一般的です。
- 銀行や証券会社などの金融業界
- 電力・ガスなどのインフラ業界
- 大手メーカー
- 国家公務員・地方公務員
- 全国チェーンの小売業
全国に拠点を持つ企業では、人員配置や人材育成の観点から転勤制度が必要とされているからです。
しかし以前と違うのは、企業側も転勤制度を見直し始めていることです。
近年は、
「転勤があるなら応募しない」
という求職者が増えており、人材確保の面で企業も無視できなくなっています。
そのため、
- 地域限定社員制度
- 転居を伴わない異動制度
- リモートワーク活用
- 全国転勤の廃止
といった制度を導入する企業も増えています。
なぜ現代人は転勤を嫌がるのか?
昔も転勤を喜ぶ人ばかりではありませんでした。
しかし現代では「仕方ないから行く」ではなく、「絶対に行きたくない」という人が増えています。
そこには現代ならではの事情があります。
1. 共働き世帯が当たり前になった
最も大きな理由の一つです。
昔は夫が働き、妻が家庭を守るケースが多くありました。
そのため夫の転勤に合わせて家族全員が引っ越すことも比較的容易でした。
しかし現在は共働き世帯が主流です。
転勤が決まれば、
- 配偶者が退職する
- 単身赴任する
- 家族が離れて暮らす
という難しい選択を迫られます。
一人の転勤が、家族全体の生活に大きな影響を与えてしまうのです。
2. マイホーム購入との相性が悪い
近年は30代前後で住宅を購入する人も珍しくありません。
何千万円もの住宅ローンを組んだ直後に転勤辞令が出れば、
「何のために家を買ったのだろう」
と感じる人もいるでしょう。
特に子どもの学校や生活環境を考えると、簡単には引っ越せません。
3. 専門職化が進んでいる
昔の日本企業は総合職中心でした。
営業、人事、経理など様々な部署を経験しながらゼネラリストを育てる考え方です。
そのため転勤も育成の一環でした。
しかし現代は専門性が重視される時代です。
せっかく培ったスキルや経験が異動によって活かせなくなることを不安視する人も増えています。
4. 人間関係を失いたくない
転勤は仕事だけの問題ではありません。
長年住み慣れた地域には、
- 友人
- 知人
- 趣味の仲間
- 地域コミュニティ
があります。
さらに親の介護問題もあります。
転勤によってこうした人間関係や生活基盤がリセットされることを避けたいと考える人は少なくありません。
昭和と令和で何が変わったのか?
転勤への考え方が変わった最大の理由は、社会そのものが変わったからです。
昭和の価値観
昭和の時代は、
「会社に尽くせば将来は安泰」
という考え方が一般的でした。
- 終身雇用
- 年功序列
- 退職金制度
が充実していたためです。
転勤を受け入れる代わりに、会社が人生を保障してくれるという側面がありました。
会社と社員はまさに運命共同体だったのです。
令和の価値観
一方で現代はどうでしょうか。
終身雇用は徐々に崩れつつあり、
「会社が一生面倒を見てくれる」
とは言えなくなっています。
だからこそ、
- 家族との時間
- プライベートの充実
- 自分自身のキャリア
を優先する人が増えました。
会社に人生を合わせるのではなく、自分の人生に合う会社を選ぶ時代になったのです。
転勤命令は断れるの?
ここが気になる方も多いと思います。
結論から言うと、正当な理由がなければ断るのは簡単ではありません。
多くの企業では就業規則に転勤命令について記載されているためです。
しかし以下のような事情がある場合は話が変わります。
転勤拒否が認められる可能性があるケース
- 勤務地限定契約を結んでいる
- 育児や介護への重大な影響がある
- 健康上の問題がある
- 明らかな嫌がらせ目的である
このような場合は会社側にも配慮が求められます。
現実的にはどうなる?
実際には転勤辞令の前に「内示」が行われることがほとんどです。
その段階で、
- 家庭の事情
- 介護問題
- 配偶者の仕事
などを相談し、会社と調整するケースが増えています。
近年は企業側も無理に転勤を押し付けるより、社員の事情を考慮する傾向が強くなっています。
今後、転勤制度はなくなるのか?
完全になくなることはないでしょう。
全国規模で事業を展開する企業では、どうしても人員配置が必要だからです。
しかし今後は、
「誰でも全国転勤」
という時代ではなくなっていくと思われます。
実際に企業は、
- 転勤ありコース
- 転勤なしコース
を選べるようにしたり、
- フルリモート勤務
- 地域限定採用
を拡大しています。
働き方の多様化が進む中で、転勤制度も柔軟な形へ変化していくでしょう。
まとめ
かつて転勤は、会社員として当たり前に受け入れるものと考えられていました。
しかし現代では、
「仕事だけが人生ではない」
という考え方が広まり、転勤に対する価値観も大きく変わっています。
もちろん新しい土地で経験を積めるというメリットもあります。
一方で、家族や生活基盤への影響も無視できません。
転勤制度そのものが悪いわけではありませんが、これからは会社側も社員側も、お互いの事情を考慮しながら働き方を選ぶ時代になっていくのではないでしょうか。
みなさんは転勤についてどう思いますか?
もし選べるとしたら、
「転勤あり」と「転勤なし」
どちらを選びますか?
ぜひコメントで教えてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
6月28日
【パフェの日】
スイーツの記念日としては少し意外ですが、実はプロ野球の歴史的な出来事が深く関係しています。
由来と歴史
- プロ野球初の完全試合:1950年(昭和25年)6月28日、巨人の藤本英雄投手が日本プロ野球史上初のパーフェクトゲーム(完全試合)を達成しました。
- 「パフェ」の名前の由来:パフェ(フランス語:parfait / パルフェ)は、フランス語で「完全な(パーフェクト)」という意味を持ちます。「パーフェクトゲーム」と「完全なデザート」という言葉の繋がりから、パフェ愛好家と洋菓子業界によってこの日が記念日として制定されました。
- フルーツの季節:6月はパフェによく使われるメロンなどの美味しいフルーツが出回る季節であることも理由の一つとされています。
パフェ豆知識
パフェはフランスで生まれた冷たいデザート「パルフェ」をベースに、日本で独自の進化を遂げたスイーツです。縦長のグラスにアイスクリーム、生クリーム、フルーツ、コーンフレークなどを何層にも重ねて美しく盛り付けられているのが特徴です。
パフェの日に合わせて、全国のカフェや洋菓子店で新作パフェが登場したり、割引キャンペーンが実施されたりすることがあります。