皆さんはSNSを見ていて、
「この人すごいな……」
「なんでこんなに充実しているんだろう」
「羨ましい……」
と感じた経験はありませんか?
おそらく、多くの人が一度は経験しているでしょう。もちろん筆者自身もその一人です。
日本には昔から
「隣の芝生は青く見える」
ということわざがあります。
昔から言われ続けてきた言葉ですが、SNSが当たり前になった現代では、この言葉の意味が以前にも増して強く当てはまるようになりました。
今回は、「なぜ隣の芝生は青く見えるのか」という疑問を、心理学や科学の視点を交えながら解説し、SNS時代を上手に生きるためのヒントについて考えていきます。
「隣の芝生は青く見える」のは本当だった?
実はこのことわざには、
- 物理的な理由
- 心理学的な理由
この2つが存在します。
つまり、「気のせい」だけではなく、本当に隣の芝生の方が青く見えてしまう仕組みがあるのです。
見る角度で芝生の色は変わる
まずは物理的な理由です。
自分の芝生を見る場合
足元の芝生は真上から見ています。
すると葉の隙間から
- 土
- 枯れ葉
- 根元
などが見えてしまいます。
そのため、緑色が薄く感じられます。
隣の芝生を見る場合
一方で隣の芝生は横から見ることになります。
すると葉同士が重なり合い、土が見えにくくなるため、緑色だけが強調されます。
つまり、
本当に隣の芝生の方が青々として見える
という現象が起こるのです。
昔の人は、この見え方を経験から知っていたのかもしれません。
人間の心にも「比較するクセ」がある
もう一つの理由は心理学です。
人間は生まれつき、自分と他人を比較する性質を持っています。
これは性格が悪いからでも、ネガティブだからでもありません。
人間なら誰でも持っている自然な心の働きなのです。
他人の「表」しか見えない
私たちは自分のことは全部知っています。
- 悩み
- 苦労
- 失敗
- 不安
すべて知っています。
しかし他人について知っているのは、
成功している姿だけ。
SNSならなおさらです。
旅行の写真
高級レストラン
新車
昇進
結婚
笑顔
こうした「人生のハイライト」ばかり目に入ります。
つまり、
自分の舞台裏と、他人の名場面だけを比べてしまっている
のです。
これでは羨ましく感じるのも当然でしょう。
人は「持っていないもの」に目がいく
心理学では、
人間は自分が持っているものより、
持っていないものを強く意識する傾向があります。
健康
家族
仕事
友人
平和な毎日
これらは当たり前になりすぎると、その価値を忘れてしまいます。
逆に、
他人が持っているものだけが輝いて見えてしまうのです。
なぜ人は比較してしまうのか?
比較することには進化の歴史も関係しています。
昔、人間は集団生活を送っていました。
周囲の人より
- 食料が少ない
- 武器が弱い
- 仲間が少ない
このような状況を見逃すことは、生き残る上で危険でした。
つまり、
周囲を観察し、自分と比較する能力は生存戦略だった
とも考えられています。
現代では命に直結することは少なくなりましたが、その本能だけは今も残っているのです。
比較する心理にもメリットはある
比較することは悪いことばかりではありません。
むしろ適度な比較は人生を前向きにしてくれます。
例えば
- モチベーションが上がる
- 目標が見つかる
- 新しい世界を知る
- 成長するきっかけになる
「あんな人になりたい」
という気持ちは、自分を成長させるエネルギーにもなります。
しかしSNS時代はデメリットが大きくなりやすい
問題なのは、
現代では比較する回数が昔とは比べ物にならないほど増えてしまったことです。
昔なら比較する相手は
- 学校
- 職場
- 近所
くらいでした。
しかし今はスマホを開けば、
世界中の成功者が目に飛び込んできます。
しかも24時間いつでもです。
SNSは「最高の瞬間」だけを映している
SNSは人生そのものではありません。
ほとんどの投稿は、
人生の中でも特に輝いている瞬間だけです。
旅行中の写真
誕生日
結婚
ブランド品
高級ホテル
美味しい料理
逆に、
仕事で失敗した日
落ち込んだ日
何もない休日
こうした投稿はほとんど見かけません。
つまり、
SNSとは「映画の名シーンだけを集めたダイジェスト」のようなものなのです。
アルゴリズムが比較を加速させる
さらに現代ではSNSの仕組みも影響しています。
SNSは、
私たちが長く見てしまう投稿を優先的に表示します。
人は
「羨ましい」
「気になる」
「悔しい」
と思う投稿ほど何度も見返す傾向があります。
そのためアルゴリズムは、
結果的に「青い芝生」を次々と見せ続けることになります。
つまり、
比較したくなくても比較してしまう環境が出来上がっているのです。
心を守るためにできること
では、どうすれば良いのでしょうか。
一番大切なのは、
比較する相手を他人ではなく「昨日の自分」に変えることです。
昨日より
少し勉強できた。
少し運動できた。
少し笑えた。
少し優しくなれた。
そんな小さな成長を積み重ねる方が、他人との競争よりも長く続きます。
また、
SNSから少し距離を置く時間を作ることも効果的です。
最近では「デジタルデトックス」という言葉も広まり、一定期間スマホやSNSから離れることで心の疲れが軽くなるという人も少なくありません。
現実の生活に目を向ける時間が増えるほど、自分自身の幸せにも気づきやすくなります。
実はあなたの芝生も誰かには青く見えている
最後に、一つ覚えておきたい言葉があります。
「隣の家から見れば、あなたの芝生も青く見えている。」
あなたが当たり前だと思っている環境や能力も、誰かにとっては羨ましいものかもしれません。
人はどうしても、自分に足りないものばかりを見てしまいます。
だからこそ、ときには立ち止まり、
「自分には何があるだろう?」
と考えてみることも大切です。
まとめ
「隣の芝生は青く見える」という現象は、単なることわざではありません。
物理的な見え方と、人間が持つ比較の本能、この2つが組み合わさって生まれる、ごく自然な現象です。
しかし、SNSが生活の一部となった現代では、その心理がこれまで以上に刺激されやすくなっています。
だからこそ、他人の人生ばかりを見るのではなく、自分自身の人生に目を向ける時間を意識的に作ることが大切です。
他人の芝生を眺め続けるより、自分の芝生に水をあげる。
その積み重ねが、いつか誰かから見て「青く見える芝生」になるのではないでしょうか。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
7月28日
【菜っ葉の日】
菜っ葉の日の由来
- 語呂合わせ:「な(7)っ(2)ぱ(8)」という数字の読み方からきています。
- 制定した人:詳しい時期は不明ですが、青果商(八百屋さんなど)の関係者が作ったと言われています。
「菜っ葉」ってどんな野菜?
主に「葉っぱ」や「茎」の部分を食べる野菜(葉菜類)のことです。
ビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷりと含まれています。
- 代表的な菜っ葉:ほうれん草、小松菜、キャベツ、白菜、レタス、チンゲン菜、水菜、ニラなど
似ている野菜の記念日
- 菜の日:毎月31日
- 野菜の日:8月31日(や・さ・い の語呂合わせ)
7月末はちょうど暑さが厳しくなり、体に疲れがたまる時期です。日本気象協会などの情報でも、この日に旬の野菜を取り入れて夏を元気に乗り切ることが勧められています。