「作曲なんて無理」が変わる?生成AIで誰でも音楽を作れる時代と収益化の現実
皆さんは普段、音楽を聴きますか?
今では、SpotifyやApple Musicなど、さまざまな音楽配信サービスを利用できます。スマートフォンさえあれば、いつでも好きな音楽を聴けるようになり、音楽は以前よりもずっと身近な存在になりました。
しかし、近年は「聴く」だけではなく、音楽を作ることも身近になっています。
その大きな理由の一つが、生成AIの進化です。
以前は、作曲をするためには楽器の演奏技術や音楽理論の知識、DTMソフトの操作方法などを学ぶ必要がありました。
しかし現在では、
「こんな雰囲気の曲を作って」
と文章で指示するだけで、AIが楽曲を作ってくれるサービスが登場しています。
しかも、歌詞やメロディーだけではありません。
楽曲のアレンジやボーカルまで、AIが自動で作ってくれるサービスもあります。
さらに、作った楽曲を動画やゲームのBGMとして利用したり、条件を満たせば音楽配信サービスで公開したり、収益化を目指したりすることも可能です。
「作曲家になるには、特別な才能が必要」
そんな常識が、少しずつ変わり始めているのかもしれません。
今回は、生成AIによる音楽制作と収益化について、そしてその裏側にある著作権やストリーミング詐欺の問題まで考えてみたいと思います。
生成AIの登場で「音楽を作る」ハードルが大きく下がった
これまで作曲といえば、次のような知識やスキルが必要だと考えられていました。
- 楽器を演奏する技術
- 音楽理論の知識
- メロディーを作る能力
- DTMソフトを操作する知識
- 編曲やミックスの技術
- 歌を歌うボーカル能力
もちろん、現在でもこうした技術は非常に重要です。
しかし、生成AIの登場によって、これまで「専門家だけのもの」だった音楽制作が、一般の人にも一気に近づきました。
例えば、
「夜の都会を歩きながら聴きたくなる、少し切ないシティポップ」
「ゲームのボス戦で流れるような、壮大で激しいオーケストラ」
「雨の日に部屋で聴きたい、落ち着いたピアノバラード」
このように、頭の中にあるイメージを文章にして入力するだけで、AIがそのイメージに近い楽曲を生成してくれます。
もちろん、最初から自分の理想通りの曲が完成するとは限りません。
しかし、
「もう少しテンポを速くしたい」
「もっと暗い雰囲気にしたい」
「ギターを強調したい」
「女性ボーカルにしたい」
といった指示を出しながら、何度も調整できます。
つまり、これまでの音楽制作が、
自分で一から音を組み立てる作業
だったとすれば、生成AIを使った音楽制作は、
自分のイメージをAIに伝え、作品を一緒に作り上げる作業
に変わりつつあるのです。
代表的な音楽生成AIサービス
現在は、さまざまな音楽生成AIサービスが登場しています。
Suno(スノ)
歌詞やジャンル、曲の雰囲気などを入力することで、ボーカル入りの楽曲を生成できる代表的なサービスです。
「ロック」「ポップス」「ジャズ」「EDM」など、さまざまなジャンルの楽曲を作ることができます。
音楽制作の経験がない人でも始めやすく、生成AI音楽を試してみたい人にとって、比較的入り口になりやすいサービスの一つです。
なお、Sunoでは無料プランと有料プランで商用利用に関する扱いが異なります。Sunoの公式案内では、基本的に有料プラン加入中に作成した楽曲には商用利用権が付与される一方、無料プランで作成した楽曲は非商用利用が基本とされています。
Udio(オーディオ)
より本格的な音楽制作を目指したい人から注目されている音楽生成AIサービスです。
細かな音楽表現やサウンドの雰囲気を追求したい人に向いているとされています。
AI音楽は単に「曲を作る」だけではなく、
- どのジャンルにするか
- どのような楽器を使うか
- どんなボーカルにするか
- どのような雰囲気にするか
といった部分を試行錯誤することが、作品の個性につながります。
Mureka(ムレカ)
テキストなどから音楽を生成できるAIサービスの一つです。
有料プランと無料プランでは、生成物の権利や利用条件が異なるため、商用利用を考える場合は、その時点の利用規約を確認する必要があります。
生成AIで音楽を作るメリット
生成AIによる音楽制作には、さまざまなメリットがあります。
1. 音楽知識がなくても始められる
最大のメリットは、やはりこれでしょう。
これまでは、
「曲を作ってみたいけど、楽器が弾けない」
「音楽理論が分からない」
「DTMは難しそう」
という理由で、音楽制作を諦めていた人も多いはずです。
しかし、生成AIを使えば、まずは自分のイメージを文章にするところから始められます。
「作曲を始めるために、まず音楽理論を何年も勉強しなければならない」という時代ではなくなってきたのです。
2. オリジナルBGMを作れる
YouTube動画やブログ、ゲーム、映像作品などを制作している人にとって、BGMは非常に重要です。
しかし、他人の楽曲を無断で使用することはできません。
そこで、自分の作品に合ったオリジナルBGMを作れることは大きなメリットになります。
例えば、
- 解説動画用の落ち着いたBGM
- ゲーム実況用のテンションが上がるBGM
- 商品紹介動画用の明るい音楽
- ホラー作品用の不気味なBGM
など、自分の作品に合わせて音楽を作ることができます。
3. アイデアを形にしやすい
「頭の中には曲のイメージがあるけれど、自分では作れない」
そんな人にとっても、生成AIは便利なツールです。
作曲家やクリエイターが、完成品を作る前の「たたき台」や「デモ曲」を作るためにAIを利用するケースも考えられます。
AIに作曲を完全に任せるのではなく、
「自分のアイデアを形にするためのアシスタント」
として使う方法です。
ここは、個人的にも今後かなり重要になると思っています。
AIが作曲家を完全に置き換えるというよりも、AIを使いこなせるクリエイターと、そうでないクリエイターの差が広がっていく可能性もあるのではないでしょうか。
作った音楽で収益化することはできる?
ここで気になるのが、やはり収益化です。
生成AIで作った楽曲を、
- YouTube
- TikTok
- Spotify
- Apple Music
- その他の音楽配信サービス
などで公開し、条件を満たせば収益化を目指すことは可能です。
例えば、Sunoでは有料プラン加入中に作成した楽曲について商用利用権が付与され、音楽配信サービスへの配信や、収益化を目的とした利用が可能と案内されています。
ただし、ここで非常に重要なのは、
「AIで作った曲=自動的に自由に収益化できる」わけではない
ということです。
ここを勘違いすると、せっかく作った楽曲を配信できなかったり、後から削除されたりする可能性もあります。
AI音楽を収益化する前に確認すべきこと
1. 生成AIサービスの利用規約
まず確認しなければならないのが、音楽生成AIサービスの利用規約です。
特に確認したいのは、
- 商用利用できるのか
- どのプランで作った曲なら商用利用できるのか
- 無料プランで作った曲を後から有料化して利用できるのか
- 生成された楽曲の権利は誰に帰属するのか
といった点です。
例えばSunoでは、無料プランで作成した楽曲は基本的に非商用利用が前提であり、後から有料プランに加入しても、過去に作った曲に商用利用権がさかのぼって付与されるわけではないと案内されています。
このように、サービスによってルールが違うため、
「とりあえず無料で作って、人気が出たら有料プランにすればいい」
とは限りません。
収益化を考えるのであれば、最初から利用規約を確認しておくことが大切です。
2. 配信仲介サービスの規約
自分の楽曲をSpotifyやApple Musicなどに配信する場合、一般的にはディストリビューターと呼ばれる配信仲介サービスを利用します。
しかし、ここでもAI音楽に関するルールがあります。
例えばTuneCore Japanでは、AIサービスのみで生成され、人間による創作的な関与が一切ない「100%AI生成」の楽曲について、配信を承認しない、または配信を停止する可能性があるとしています。
つまり、
AIに文章を入力する
↓
完成した曲をそのままアップロードする
という方法では、配信サービスによっては問題になる可能性があります。
人間が作詞を行ったり、楽曲を編集したり、アレンジを加えたりするなど、人間の創作的な関与が重要になるケースがあります。
もちろん、具体的な条件は配信サービスやディストリビューターによって異なるため、配信前に必ず最新の規約を確認する必要があります。
「商用利用できる」と「著作権がある」は別の話
ここは非常に重要なポイントです。
例えば、あるサービスが、
「この楽曲は商用利用できます」
と案内していたとしても、それは必ずしも、
「その楽曲に著作権が認められる」
という意味ではありません。
Sunoも、商用利用権を付与することと、著作権保護が保証されることは別問題だと説明しています。特に、AIが完全に生成した部分については、人間による創作的関与の有無などが著作権の判断に関係する可能性があります。
つまり、
商用利用権
そのサービスの規約上、収益化などの利用が認められているか
著作権
法律上、その作品に著作権が認められるか
という違いがあります。
この2つは似ているようで、まったく別の問題です。
AI音楽を本格的に収益化する場合は、
「AIサービスの利用規約」
「配信サービスの規約」
「著作権に関する法律」
をそれぞれ確認する必要があります。
生成AI音楽の「3つの壁」
AIを使えば音楽を作ること自体は簡単になりました。
しかし、作った曲を多くの人に聴いてもらい、収益化するとなると、話は一気に難しくなります。
ここには大きく3つの壁があります。
1. 100%AI生成楽曲に対する規制
生成AIによって大量の楽曲を作れるようになったことで、音楽配信サービスには膨大な数のAI楽曲が流れ込んでいます。
Deezerは2025年、1日に2万曲以上、全アップロードの約18%にあたる完全AI生成楽曲が投稿されていると発表しました。その後、2025年9月には完全AI生成楽曲が1日3万曲以上、全配信曲の約28%に達したと発表しています。
このような状況になると、配信サービス側も対策を取らざるを得ません。
そのため、
- AI生成楽曲の検出
- AI生成であることの表示
- レコメンド対象からの除外
- 不正利用が疑われる楽曲の削除
などの仕組みが導入されています。
Deezerは、完全AI生成楽曲を検出し、アルゴリズムによるおすすめから除外する方針を示しています。
ただし、ここで注意したいのは、
AIで作った曲だから必ず不利になる
という単純な話ではないことです。
AIをどの程度使ったのか、人間がどのような創作的関与をしたのか、サービス側の規約がどうなっているのかによって扱いは変わります。
2. 作品が埋もれてしまう
生成AIを使えば、誰でも曲を作れるようになりました。
しかし、これは裏を返すと、
誰でも曲を作れる=曲の数が爆発的に増える
ということでもあります。
これまでは、1人のアーティストが数年かけてアルバムを制作していたかもしれません。
しかしAIを使えば、短時間で何十曲、何百曲と作ることも可能です。
そうなると、今度は、
「どうやって自分の曲を聴いてもらうのか?」
という問題が生まれます。
AIで曲を作ること自体は簡単でも、
- SNSで宣伝する
- 動画を作る
- ファンを増やす
- 独自の世界観を作る
- 他の楽曲との差別化をする
といった部分は、依然として人間の力が必要です。
もしかするとこれからの音楽業界では、
曲を作る能力よりも、曲を見つけてもらう能力の方が重要になる
可能性もあるかもしれません。
3. ストリーミング詐欺への対策
そして、もう一つ大きな問題があります。
それが、
ストリーミング詐欺
です。
ストリーミング詐欺とは?
ストリーミング詐欺とは、ボットなどを使って楽曲を不正に大量再生し、再生数に応じて発生する収益を不正に得ようとする行為です。
簡単に言えば、
「再生数を自分で不正に水増しして、配信収益を得る」
という仕組みです。
例えば、次のような流れです。
- 大量の楽曲を作成する
- 配信サービスに登録する
- 大量のアカウントや自動再生システムを用意する
- 自分たちの楽曲を繰り返し再生する
- 再生数に応じた収益を得ようとする
生成AIが登場したことで、楽曲を大量に作るコストは大きく下がりました。
そのため、
「大量のAI楽曲を作る」
「大量に再生する」
という組み合わせが、ストリーミング詐欺に悪用されることが問題視されています。
なぜストリーミング詐欺は問題なのか?
音楽配信サービスの収益分配は、サービスによって仕組みが異なります。
しかし、再生数を基準に収益が配分される仕組みでは、不正な再生が増えると、正規のアーティストにも影響が出る可能性があります。
例えば、ある月に再生された楽曲全体を基準に収益が分配される仕組みの場合、不正な再生が大量に発生すると、正規の再生とのバランスが崩れてしまいます。
さらに、
- ランキングが不正に操作される
- 本当に人気のある曲が埋もれる
- アーティストの収益が減る
- 配信サービスの信頼性が低下する
といった問題も起こります。
Deezerは、完全AI生成楽曲によるストリーミングの一部に不正な再生が含まれていると分析し、人工的なストリーミングを検出した場合はロイヤリティの支払い対象から除外する対応を取っています。
「AIで曲を大量生産して放置」は現実的ではない?
ここまで読んで、
「AIで曲を大量に作って、配信すれば簡単に稼げるのでは?」
と思った人もいるかもしれません。
しかし、現実はそこまで甘くありません。
生成AIによって音楽制作そのものは簡単になりました。
一方で、
- 配信サービスの規約
- AIサービスの利用規約
- 著作権
- 不正再生対策
- AI生成曲の検出
- 作品の差別化
- 集客
など、考えなければならないことは増えています。
つまり、
曲を作ることは簡単になった
一方で、
曲を正しく配信し、聴いてもらい、収益化することは簡単ではない
ということです。
ここは、これからAI音楽を始める人が知っておくべきポイントだと思います。
現実的なAI音楽の活用方法
では、AIで作った音楽をどのように活用するのが現実的なのでしょうか。
1. YouTubeや動画のBGMとして使う
自分で動画を制作している人であれば、オリジナルBGMとして活用できます。
例えば、
- 解説動画
- Vlog
- ゲーム実況
- 商品紹介
- ショート動画
などに、自分で作った音楽を使うことができます。
ただし、YouTubeなどで収益化する場合は、使用するAIサービスの利用規約や、動画プラットフォーム側の収益化ポリシーも確認する必要があります。
2. 音楽配信サービスに配信する
利用規約や配信サービスの条件を満たせば、SpotifyやApple Musicなどに楽曲を配信することもできます。
ただし、配信したからといって、すぐに大きな収益が発生するわけではありません。
ここは通常の音楽活動と同じです。
曲を作る。
配信する。
宣伝する。
聴いてもらう。
ファンを増やす。
そして、長期的に活動する。
この積み重ねが必要になります。
3. BGM素材として販売する
動画制作者やゲーム制作者向けに、BGM素材として販売する方法もあります。
ただし、ここでも注意が必要です。
販売するためには、
- AIサービスの商用利用規約
- 素材販売サイトの規約
- 著作権の扱い
- 独占販売できるかどうか
などを確認しなければなりません。
「AIで作ったから自由に販売できる」とは限らないため、販売前に規約を確認することが重要です。
これからの音楽はどう変わるのか?
生成AIによって、音楽制作の形は大きく変わっていく可能性があります。
これまでは、
作曲家が曲を作る
↓
レコード会社が制作する
↓
アーティストが歌う
↓
リスナーが聴く
という流れが一般的でした。
しかしこれからは、
リスナーがAIで自分好みの曲を作る
↓
AIがその人専用の音楽を生成する
↓
その日の気分や状況に合わせて曲が変化する
という未来も考えられます。
例えば、
「今日は雨だから、少し落ち着いた曲」
「朝だから、元気が出る曲」
「集中したいから、歌詞のない音楽」
と指示するだけで、自分専用の音楽が作られる世界です。
これは、今までの「完成した楽曲を聴く」という音楽の楽しみ方とは大きく異なります。
音楽が、
誰かが作ったものを聴くもの
から、
自分自身で作りながら楽しむもの
へ変化していく可能性もあります。
これからは「AIを使う人」と「AIを使わない人」の差が広がる?
もちろん、AIを使わないことが悪いわけではありません。
人間が演奏する楽器の音色や、歌手の声、ライブの臨場感には、AIでは簡単に再現できない魅力があります。
一方で、AIにはAIの強みがあります。
例えば、
- 何度でも作り直せる
- さまざまなジャンルを試せる
- 制作時間を短縮できる
- 音楽の知識が少なくても始められる
- アイデアをすぐに形にできる
といった点です。
これから重要になるのは、
AIにすべてを任せること
ではなく、
AIを自分の創作活動にどう組み込むか
なのかもしれません。
AIにすべてを任せるのではなく、
- 自分で歌詞を書く
- 自分の経験をテーマにする
- AIで曲の土台を作る
- 自分で編集する
- 独自の世界観を加える
という方法であれば、AIを単なる自動生成ツールではなく、創作のパートナーとして活用できます。
まとめ:音楽を作ることは簡単になった。でも、価値を生み出すのは人間?
いかがでしたか?
生成AIの進化によって、音楽制作は大きく変わろうとしています。
これまでは、
「作曲なんて、自分には無理」
と思っていた人でも、AIを使えば音楽制作に挑戦できます。
これは非常に大きな変化です。
一方で、
「AIで曲を作れば簡単に稼げる」
というわけではありません。
商用利用の条件を確認し、配信サービスの規約を守り、著作権にも注意する必要があります。
さらに、AIによって大量の楽曲が作られるようになったことで、今度は、
「どうやって自分の曲を見つけてもらうのか?」
という新たな問題も生まれています。
これからの音楽制作では、
AIが曲を作れるかどうか
よりも、
人間がどのようなアイデアを持ち、AIをどう使いこなすのか
が重要になるのかもしれません。
AIは、すべてを丸投げするための道具ではありません。
自分の頭の中にあるイメージを形にするための、強力なアシスタントです。
「音楽の知識がないから作曲できない」
そんな時代は、少しずつ終わりに近づいているのかもしれません。
筆者自身も、今回の記事を書いていて、実際にAI音楽制作に挑戦してみたくなりました。
自分のブログのテーマに合ったBGMを作ってみるのも面白そうですし、普段聴いている音楽とは違うジャンルにも挑戦してみたいと思っています。
皆さんも、まずは自分の好きな雰囲気をAIに伝えて、1曲作ってみてはいかがでしょうか?
もしかすると、あなたの中にもまだ眠っている「音楽を作る才能」があるかもしれませんよ。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
8月16日
【電子コミックの日】
国内最大級の電子コミックサイト「コミックシーモア」を運営するNTTソルマーレ株式会社が、サービス開始10周年を迎えた2014年に制定しました。一般社団法人 日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
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