近年、SNSやニュースを見ていると、有名インフルエンサーが犯罪を犯したり、違法行為に加担したりしたという報道を目にする機会が増えたように感じます。
「成功しているように見えるのに、なぜそんなことをするのだろう?」
そう疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
もちろん、ほとんどのインフルエンサーは法律を守り、誠実に活動しています。しかし、一部の人が大きく道を踏み外してしまうケースがあるのも事実です。
そこで今回は、インフルエンサーが犯罪へと近づいてしまう心理的なメカニズムについて考えてみたいと思います。
それでは見ていきましょう。
有名になると人は変わってしまうの?
結論から言えば、「人が変わる」というよりも、もともと誰もが持っている欲求や弱さが、急激な成功によって増幅されてしまうと考えた方が自然です。
心理学的には、以下のような要因が複雑に絡み合うことで、正常な判断力が少しずつ失われていくとされています。
① 承認欲求が肥大化する
SNSでは、
- フォロワー数
- 「いいね」の数
- 再生回数
- コメント数
これらが数字として毎日表示されます。
本来は単なるデータに過ぎません。
しかし、それが続くと
「数字=自分の価値」
だと錯覚してしまうことがあります。
すると、
「もっと見てもらいたい」
「もっとバズりたい」
という欲求が強くなり、以前では考えられなかった過激な企画へとエスカレートしていきます。
刺激は慣れてしまうため、同じ反応を得るにはさらに刺激を強くする必要があります。
これは心理学でいう報酬系の特徴でもあります。
② 自分は特別という錯覚(全能感)
数十万人、数百万人から毎日のように
「すごい!」
「天才!」
「神!」
と言われ続けると、人間は少しずつ感覚が麻痺していきます。
すると、
「自分は特別だ」
「多少のルールは問題ない」
という特権意識が生まれることがあります。
この状態になると、
法律よりも
「自分は大丈夫」
という感覚が優先されてしまいます。
もちろん全員ではありません。
しかし、人間は環境によって考え方が大きく変わる生き物でもあります。
③ 成功を維持しなければならないプレッシャー
SNSで成功すると、
高級車
高級腕時計
ブランド品
豪華な旅行
高級マンション
などを投稿する人も珍しくありません。
しかし、それらを維持するには莫大なお金が必要になります。
ところがSNSの人気は非常に不安定です。
昨日まで何百万回も再生されていた動画が、翌日にはほとんど再生されないこともあります。
収入が減っても生活水準を下げられず、
「一度だけなら」
「今回だけなら」
という心理から、
違法な案件
詐欺まがいの商品
闇バイト
脱税
などへ手を伸ばしてしまうケースがあります。
④ 周囲がイエスマンだけになる
人は批判されるより、褒められる方が気持ちいいものです。
SNSで成功すると、
周囲には
「何でも肯定してくれる人」
ばかりが集まりやすくなります。
これを心理学ではエコーチェンバー現象と呼びます。
異なる価値観に触れなくなることで、
「みんなやっている」
「これくらい普通」
という感覚になり、
倫理観が少しずつ変化してしまいます。
最終的には、自分の行動を自分自身で正当化するようになります。
SNSという仕組みが人間の弱さを増幅する
では原因は人間性だけなのでしょうか。
実はそうとも言えません。
SNSそのものが、人間の心理を刺激するよう設計されている部分もあります。
例えば、
アルゴリズム
人気投稿を優先表示する仕組みです。
急に再生数が激減することもあり、不安や焦りを生みます。
ドーパミン
「いいね」が付くたびに脳は快感を覚えます。
これはギャンブルと似た報酬の仕組みだと指摘されることもあります。
そのため、
もっと反応が欲しい
もっと数字が欲しい
という依存状態になりやすいのです。
匿名性
SNSでは被害者の顔が見えません。
そのため、
悪質な広告
詐欺商品の紹介
情報商材
などでも、
「実際に誰かを傷つけている」
という実感が薄れやすくなります。
DM文化
昔なら犯罪組織と接点を持つことはほとんどありませんでした。
しかし現在では、DM一本で怪しい投資話や違法案件が届く時代です。
断る強い意志がなければ、簡単に巻き込まれる危険があります。
もし自分が有名になったら?
これは誰にでも起こり得る話です。
もし自分が何十万人ものフォロワーを抱える存在になったら、どう考えるべきなのでしょうか。
私なら、次の4つを忘れないようにしたいと思います。
数字と人格を結び付けない
フォロワー数は人間としての価値ではありません。
人気はアルゴリズムやタイミングにも左右されます。
人気は永遠ではない
SNSの世界は流行の移り変わりが非常に速い世界です。
「今だけのボーナス期間」
くらいに考えて生活水準を上げ過ぎないことが大切でしょう。
現実の人間関係を大切にする
昔からの友人や家族は、調子に乗った時に本気で注意してくれる存在です。
ネット上の賞賛だけを信じるのではなく、リアルな人間関係を大切にしたいですね。
フォロワーは数字ではなく人間
案件を紹介する時も、
「もし家族がこれを買うとしたら?」
という視点を持てば、多くの危険な案件は自然と断れるはずです。
画面の向こうには、一人ひとり生活を送っている人がいます。
その意識を忘れないことが、最も大切なのかもしれません。
まとめ
インフルエンサーが犯罪に手を染めてしまう背景には、
- 承認欲求の肥大化
- 全能感や特権意識
- 成功を維持するプレッシャー
- エコーチェンバーによる倫理観の変化
- SNSというシステムそのものの影響
など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
だからといって、「インフルエンサーは危険だ」と決めつけるのは早計です。
実際には、長年第一線で活躍し続けている人ほど、自分を客観視し、生活も堅実で、ネットと現実をしっかり切り分けています。
今の時代は、誰でもスマートフォン一つで情報発信できる時代です。
もしかすると、この記事を読んでいるあなたも、将来大きな影響力を持つ人になるかもしれません。
その時に大切なのは、フォロワー数よりも**「信頼」**を積み重ねることではないでしょうか。
一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではありません。
だからこそ、人気よりも誠実さを大切にする姿勢が、長く活躍できる最大の秘訣なのだと思います。
皆さんは、インフルエンサーが犯罪に手を染めてしまう原因は何だと思いますか?
ぜひコメントで皆さんの考えも聞かせてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
8月27日
【ちんすこうの日】
「ちんすこうの日」とは、沖縄県の伝統菓子「ちんすこう」が国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されたことを記念して制定された記念日です。
2024年8月27日に農林水産省へ菓子類として全国初のGI登録がなされ、それを未来へ受け継ぐ財産として守る目的で、2025年に日本記念日協会に正式認定されました。
記念日制定の背景
- GI登録の記念: 2024年8月27日に「本物の地域産品」として国に品質を保証されました。
- 伝統の継承: 歴史ある琉球菓子を地域の知的財産として守り、国内外へ発信します。
- イベントの開催: 制定を記念し、那覇空港などでちんすこうの無料配布イベントが行われました。
ちんすこうの歴史と特徴
- 宮廷の味: 琉球王朝時代の宮廷料理人が考案した独自の伝統菓子がベースです。
- ラードのコク: 沖縄の豚食文化を背景に、酸化しにくいラードを使うことで独特の風味が出ます。
- 名前の由来: 「珍(珍しい・貴重な)お菓子」または「金(高価な)お菓子」という意味があります。