「うちは大丈夫」は危険?相続で揉めないための遺言書の作り方と種類を解説

はじめに:相続は“どの家庭にも起こる問題”

自分や親、配偶者――誰にでも訪れる「相続」。
あなたは、その準備について考えたことがありますか?

「うちは大した資産がないから関係ない」
「揉めるのはお金持ちだけでしょ」

そう思っている方も多いかもしれません。

しかし実際には、相続トラブルの多くは一般家庭で起きています。

だからこそ重要になるのが、「遺言書」です。
今回は、トラブルを未然に防ぐための遺言書について、分かりやすく解説していきます。


遺言書を作っている人はどれくらい?

結論から言うと、遺言書を作成している人は全体の1割未満です。

■ 現状データ

  • 約9割の人が遺言書を残さずに亡くなっている
  • 作成率は2025年時点でも依然として低水準
  • 理由の多くは以下の通り
    • 「資産が少ないから必要ない」
    • 「まだ元気だから考えていない」

一方で、興味深いデータもあります。

  • 遺言書作成者のうち、資産5,000万円以下の家庭が約6割

つまり、「特別なお金持ちだけのもの」という時代ではなく、
一般家庭にも広がり始めているということです。


なぜ今、遺言書が増えているのか?

作成率は低いものの、件数自体は年々増加しています。

■ 背景

  • 公正証書遺言の件数が過去最高水準
  • 法務局による「自筆証書遺言書保管制度」のスタート(2020年)

この制度によって、

  • 紛失しない
  • 改ざんされない
  • 家族に見つけてもらえないリスクがない

といった安心感が生まれ、ハードルが大きく下がりました。


一般家庭こそ相続で揉めやすい理由

「うちは仲がいいから大丈夫」

そう思っていても、実は危険です。

裁判所のデータによると、

  • 相続トラブルの約76%が遺産5,000万円以下
  • そのうち約33%は1,000万円以下

つまり、資産の多さはあまり関係ありません。

■ よくあるトラブルの原因

  • 実家などの「分けにくい不動産」
  • 介護の負担の偏り
  • 感情の対立(不公平感)

お金そのものよりも、
「納得できるかどうか」が争いの原因になるケースが多いのです。


遺言書があるとトラブルはどう変わる?

結論から言うと、
遺言書があるだけでトラブルのリスクは大きく下がります。

① 話し合いが不要になる

遺言書がない場合、相続人全員の合意が必要です。

しかし一人でも反対すれば、

👉 手続きは完全にストップ
👉 感情的な対立へ発展

遺言書があれば、
故人の意思が最優先されるため、揉めにくくなります。


② 分けにくい財産の整理ができる

特に揉めやすいのが「不動産」です。

  • 遺言なし → 誰が住む?売る?で対立
  • 遺言あり → 明確に指定できる

例:

  • 自宅は長女へ
  • 預金は長男へ

このように分けておくだけで、争いの余地は大きく減ります。


③ 公的制度で信頼性を確保できる

  • 公正証書遺言
  • 法務局の保管制度

これらを利用すれば、

  • 偽造されない
  • 紛失しない
  • 内容の信頼性が担保される

安心して残すことができます。


注意点:遺言書があっても揉めるケース

実は、遺言書があれば100%安心というわけではありません。

ポイントになるのが「遺留分」です。

■ 遺留分とは?

一定の相続人に保障された、最低限の取り分のこと。

例えば、

👉 一人に全財産を渡す
👉 他の家族に全く残さない

こういった内容は、逆にトラブルの原因になります。


トラブルを防ぐコツ「付言事項」

おすすめなのが「付言事項(ふげんじこう)」です。

これは法的効力はありませんが、
家族へのメッセージを書くことができます。

例:

  • 「長女には介護でお世話になったので多めにしました」
  • 「家族みんな仲良くしてほしい」

この一言があるだけで、
納得感が大きく変わるのがポイントです。


遺言書の作り方は3パターン

① 手軽に作るなら「自筆証書遺言」

  • 自分で書く
  • 費用ほぼなし

※財産目録はパソコンOK

👉 おすすめ:法務局の保管制度(約3,900円)


② 確実性重視なら「公正証書遺言」

  • 公証人が作成
  • 証人2人が必要

👉 無効リスクほぼゼロ
👉 費用:数万円〜10万円程度


③ まずは準備から(超重要)

いきなり書く必要はありません。

まずはこの3つ👇

  1. 財産リストを作る
  2. 誰に何を渡すか考える
  3. メッセージ(付言事項)を考える

ここまでできれば、ほぼ完成に近い状態です。


まとめ:遺言書は“家族への最後の思いやり”

相続は、誰にでも起こる現実です。

そして一度トラブルになると、

  • 長期間の争い
  • 家族関係の崩壊

といった深刻な問題に発展することもあります。

だからこそ、

👉 元気なうちに
👉 冷静に考えて
👉 形に残しておく

これがとても大切です。

「うちは大丈夫」と思っている今こそが、
実は一番のタイミングかもしれません。

あなたは、どう考えますか?

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

5月6日

【コロッケの日】

香川県に本社を置く、冷凍コロッケなどの製造・販売を手がける株式会社味のちぬやが制定しました。 

由来と目的

  • 語呂合わせ: 「五(こ)六(ろ)」が「コロッケ」に通じることから選ばれました。
  • 制定の目的: 家族で食べる機会が多い春の行楽シーズンに、明治時代から庶民の味として親しまれてきたコロッケをより多くの人に食べてもらうことが目的です。 味のちぬや味のちぬや +2

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記念日とは別に、インターネット上では「台風コロッケ」という習慣も有名です。これは2001年に掲示板「2ちゃんねる」で「念のため、コロッケを16個買ってきた。もう3個食べてしまった」という書き込みがあったことをきっかけに、「台風の日にはコロッケを食べる」というネット文化が定着したものです。