皆さんは「借金」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
「怖い」
「人生が終わる」
「できれば絶対にしたくない」
このようなマイナスの印象を持つ人が多いのではないでしょうか。
実際、日本では「借金=悪いもの」という考え方が根強くあります。しかし、世界に目を向けると、借金に対する考え方は日本とは大きく異なります。
海外では借金を「信用」や「未来への投資」と考える国も少なくありません。
今回は、日本人が借金を嫌う理由と、海外との価値観の違いについて分かりやすく紹介していきます。
日本人が借金を嫌う理由とは?
日本人が借金に対してネガティブな印象を持つ背景には、歴史や文化、教育など様々な要因があります。
① 昔から「借金=人生の終わり」という印象が強い
ドラマや映画、小説では借金を背負った人物が人生を転落していくストーリーが数多く描かれてきました。
例えば、
- 『闇金ウシジマくん』
- 『カイジ』
などでは、借金によって人生が大きく狂っていく様子が印象的です。
もちろん作品としては非常に面白いですが、こうした作品を通して「借金=怖いもの」というイメージが自然と刷り込まれている面もあります。
さらに昔から日本には、
武士は食わねど高楊枝
という言葉があります。
貧しくても他人からお金を借りず、誇りを持って生きることを美徳とする考え方が、現代にも少なからず影響していると言われています。
② 学校でお金について学ぶ機会が少ない
日本では、お金の教育が長年ほとんど行われてきませんでした。
学校で学ぶのは、
- 貯金は大切
- 無駄遣いはしない
という内容が中心です。
もちろんこれは間違いではありません。
しかし、
- 投資
- 資産運用
- レバレッジ
- 金融リテラシー
などについて学ぶ機会は非常に少なく、「借金を利用して資産を増やす」という考え方に触れることもほとんどありません。
そのため、
貯金=善
借金=悪
という価値観が自然と定着していったのです。
③ 「人に迷惑をかけない」という日本独特の文化
日本では、
「他人に迷惑をかけない」
という価値観が非常に大切にされています。
借金を返済できなくなれば、
- 家族
- 保証人
- 周囲の人
に迷惑をかける可能性があります。
そのため、お金を借りること自体に強い抵抗を感じる人が多いのです。
また、
「身の丈に合った生活をする」
ことも美徳とされています。
収入以上の生活を借金によって実現することは、「無理をしている」「だらしない」と見られることもあります。
④ 良い借金と悪い借金が同じものとして見られがち
実は借金にも種類があります。
悪い借金
- ギャンブル
- 浪費
- ブランド品
- 衝動買い
将来的に価値を生まない借金です。
良い借金
- 住宅ローン
- 教育ローン
- 起業資金
- 設備投資
将来的に収入や資産を増やす可能性がある借金です。
しかし日本では、この二つが一括りに「借金」として語られることが多く、「借金は危険」というイメージだけが先行してしまっています。
海外では借金はどう考えられている?
特にアメリカでは、日本とはかなり考え方が異なります。
借金は、
「信用を築くためのツール」
として考えられています。
① クレジットスコアが重要
アメリカでは、
「クレジットスコア」
という信用情報が社会生活のあらゆる場面で利用されています。
例えば、
- 家を借りる
- 車を買う
- 携帯電話を契約する
- クレジットカードを作る
このような場面でも信用スコアが確認されます。
つまり、
借りて、
きちんと返済する。
この実績そのものが信用になります。
逆に、一度も借金をしたことがない人は、「返済能力が分からない人」と見なされることもあります。
日本人からすると少し不思議な感覚かもしれませんね。
② 借金は未来への投資
海外では、
「時間をお金で買う」
という考え方があります。
例えば、
大学へ進学して年収アップを目指す。
事業を始めて収益を増やす。
こうした目的で借金をすることは、将来への投資として比較的前向きに考えられています。
もちろん返済は必要ですが、
「将来もっと大きな利益を得られるなら合理的」
という考え方です。
③ 失敗しても再挑戦できる文化
欧米では自己破産に対する考え方も日本とは異なります。
自己破産は人生の終わりではなく、
「もう一度やり直すための制度」
という側面が強くあります。
もちろん信用は一時的に落ちますが、
「挑戦した結果なら仕方ない」
という考え方も根付いています。
日本よりも再チャレンジしやすい社会と言えるでしょう。
④ 家は資産という考え方
日本では住宅は年数とともに価値が下がることが多いですが、海外では中古住宅の価格が維持されたり、地域によっては値上がりしたりするケースもあります。
そのため、
住宅ローン=借金
というよりも、
住宅ローン=資産形成
という認識が強いのです。
もちろん国や地域によって事情は異なりますが、「借金をしてでも資産を持つ」という考え方は日本より一般的です。
借金をして投資するのは本当に正しいの?
投資の本を読むと、
「借金をしてでも投資しろ」
という言葉を見かけることがあります。
これは間違いなのでしょうか?
答えは、
理論上は正しい。しかし、誰にでも勧められる方法ではありません。
レバレッジという考え方
例えば100万円しか持っていなくても、借入によって1,000万円を運用できれば利益も大きくなります。
これが「レバレッジ(てこの原理)」です。
借入金利よりも投資利益が上回れば、資産を効率よく増やせます。
企業が銀行から融資を受けるのも、この考え方に近いものがあります。
しかし現実は甘くない
投資には絶対はありません。
市場が暴落すれば、
- 資産は減る
- 借金は残る
という最悪の状況になります。
さらに、個人向けローンは企業融資より金利が高いケースも多く、利益を出すハードルも高くなります。
借金を抱えながら投資をすると精神的な負担も非常に大きく、冷静な判断ができなくなることも少なくありません。
プロが言う「良い借金」とは?
投資家や資産家が話す「借金を活用する」という考え方は、実際には次のようなケースを指すことがほとんどです。
- 不動産投資ローン
- 事業資金の融資
- 住宅ローン
- 教育への投資
つまり、将来の収益や価値を生み出すことを前提とした借金です。
一方で、
- 消費者金融
- カードローン
- リボ払い
などの高金利で借りたお金を株式投資や暗号資産に使うことは、一般的には非常にリスクが高く、多くの専門家も慎重な姿勢を示しています。
借金は「善」でも「悪」でもない
ここまで紹介してきたように、日本と海外では借金に対する考え方は大きく異なります。
日本では「借金=悪」というイメージが強い一方で、海外では「信用を築くための道具」や「将来への投資」として活用されることもあります。
もちろん、だからといって借金を積極的にすべきという話ではありません。
大切なのは、
「何のために借りるのか」
という目的です。
浪費やギャンブルのための借金は人生を苦しくする可能性があります。
しかし、事業や教育、資産形成など、将来の価値につながる借金は人生を豊かにする選択肢になることもあります。
借金そのものが悪いのではなく、「借りたお金をどう使うか」が重要なのです。
皆さんは借金についてどのようなイメージを持っていますか?
この記事をきっかけに、「借金=悪」という固定観念だけでなく、さまざまな視点からお金との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
7月21日
【烏骨鶏の日】
美容や健康に良く、栄養価に優れている烏骨鶏の魅力をより多くの人に知ってもらうことを目的として、2017年に一般社団法人 日本記念日協会に認定・登録されました。
💡 由来
1942年(昭和17年)7月21日に、烏骨鶏が国の天然記念物に指定されたことにちなんでいます。
大分、三重、広島などの主産地で指定を受け、種の保存や食文化の普及を願ってこの日付が選ばれました。
✍️ 制定した企業
烏骨鶏の魅力を広めるため、以下の4つの専門企業やファームが合同で制定しました。
- 株式会社デリカスイト(岐阜県)
- 株式会社烏骨鶏本舗(岐阜県)
- 東かがわ烏骨鶏ファーム株式会社(香川県)
- 有限会社松本ファーム(香川県)
🍴 烏骨鶏の特徴と食文化
「薬膳食材の王様」とも評される烏骨鶏は、栄養価の高さから高級食材として扱われています。その卵や肉は、出汁醤油やバウムクーヘン、プリンといった様々な加工品やスイーツの材料として利用されています。