子どもの睡眠不足は将来に影響する?大人になってから起きる意外なリスクとは

子どもの頃の睡眠不足は、大人になっても影響する?

読者の皆さんも、睡眠時間を削って仕事や趣味に取り組むことはありませんか?
忙しい現代社会では、「少しくらい寝なくても大丈夫」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし実は、睡眠不足は大人だけの問題ではありません。
子どもの頃から慢性的な睡眠不足が続くと、大人になってからもさまざまな影響が残る可能性があると研究で指摘されています。

もしお子さんがいるご家庭なら、

  • 夜更かしが続いていないか
  • 睡眠時間が足りているか

一度気になったことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、
**「日本人の睡眠不足の原因」と「子どもの睡眠不足が将来に与える影響」**について解説していきます。

それでは見ていきましょう。


日本人はなぜ睡眠不足なのか?

日本人の睡眠時間は、世界的に見ても短いことで知られています。

OECD(経済協力開発機構)の調査によると、
**日本人の平均睡眠時間は7時間22分で加盟国の中で最下位(2021年調査)**となっています。

では、なぜ日本人はこれほど睡眠不足になりやすいのでしょうか。
主な理由は次の通りです。


① 仕事・通勤・家事で時間が足りない

最も大きな原因は、単純に忙しすぎることです。

厚生労働省の調査では、男性の睡眠不足の理由として

「仕事・勉強・通勤などで睡眠時間が取れない」

と回答した人が 40.2%で最多でした。

特に日本では

  • 長時間労働
  • 長い通勤時間
  • 残業文化

などが重なり、睡眠時間が削られがちです。

さらに女性の場合は、

  • 家事
  • 育児
  • 仕事

を同時に担うケースも多く、睡眠時間が短くなる傾向があります。


② 夜型ライフスタイルの定着

現代の社会は、夜遅くまで活動できる環境が整っています。

例えば

  • 24時間営業の店
  • 深夜までのテレビや動画配信
  • 夜型の生活スタイル

などです。

「夜の時間=自由時間」と感じる人も多く、
つい夜更かししてしまう人も少なくありません。


③ スマホやデジタル機器の影響

近年、睡眠不足の大きな原因として注目されているのが
スマートフォンの使用です。

特に問題になっているのが

ベッドの中でスマホを見る習慣

です。

スマートフォンの光(ブルーライト)は

  • 脳を覚醒させる
  • 寝つきを悪くする
  • 睡眠の質を下げる

といった影響があるとされています。


④ 「睡眠を削る努力」を美徳とする文化

日本には昔から

  • 「寝る間も惜しんで働く」
  • 「徹夜で勉強する」

といった価値観があります。

つまり、
睡眠時間を削ることが努力の証のように考えられてきた文化があるのです。

しかし最近では、
この考え方が健康に悪影響を与える可能性が指摘されています。


⑤ 日本人の睡眠不足は子どもの頃から始まっている

筑波大学の睡眠研究で知られる
柳沢正史教授などの専門家は、

「日本人の睡眠不足は子どもの頃から始まっている」

と指摘しています。

理由としては

  • 塾や受験勉強
  • 夜遅くまでのゲームやスマホ
  • 夜型の生活習慣

などが挙げられます。

この習慣がそのまま大人まで続き、
慢性的な睡眠不足の土台になってしまうのです。


子どもの頃の睡眠不足は将来どう影響する?

幼少期から慢性的な睡眠不足が続くと、
大人になったときに次のような影響が残る可能性があります。

  • 脳の発達への影響
  • 精神的な問題
  • 生活習慣病のリスク

それぞれ詳しく見ていきましょう。


① 脳の発達への影響

子どもの脳は成長途中のため、
睡眠は非常に重要な役割を果たします。

アメリカ・メリーランド大学の研究では、

十分な睡眠(9〜12時間)を取れていない小学生は、
記憶や知能に関係する脳領域の灰白質が少ない

という結果が報告されています。

灰白質とは、
神経細胞が集まる脳の重要な部分です。

睡眠不足が続くと

  • 記憶力
  • 集中力
  • 判断力

などに影響が出る可能性があります。


② メンタルヘルスへの影響

睡眠不足は、精神的な健康にも大きく関係しています。

子どもの頃の慢性的な睡眠不足は

  • うつ病
  • 不安障害

などの精神疾患のリスクを高める可能性があるとされています。

また、睡眠不足は

  • 感情のコントロール
  • ストレス耐性

にも影響するため、大人になってから

  • イライラしやすい
  • 衝動的な行動をとりやすい

といった傾向が出る可能性もあります。


③ 肥満や生活習慣病のリスク

睡眠不足は体のホルモンバランスにも影響します。

特に関係するのが

  • レプチン(食欲を抑えるホルモン)
  • グレリン(食欲を増やすホルモン)

です。

睡眠不足になると

  • レプチンが減る
  • グレリンが増える

つまり、食欲が増えてしまうのです。

その結果

  • 肥満
  • 糖尿病
  • 高血圧

などの生活習慣病リスクが高まる可能性があります。


④ 学習やキャリアへの影響

睡眠は記憶の定着にも重要です。

睡眠不足が続くと

  • 集中力が落ちる
  • 学習効率が低下する

といった影響が出ます。

長期的には

  • 学業成績
  • 教育レベル
  • 職業選択

などにも影響する可能性があると言われています。


理想的な睡眠時間はどれくらい?

睡眠時間の目安は、年齢によって大きく異なります。

厚生労働省の
**「健康づくりのための睡眠ガイド2023」**などによると、
次のような睡眠時間が推奨されています。

年齢推奨睡眠時間
乳児12〜16時間
幼児11〜14時間
就学前10〜13時間
小学生9〜12時間
中高生8〜10時間
成人7〜9時間
高齢者床上8時間以内

子どもは脳と体が成長するため、
大人より長い睡眠が必要になります。


良い睡眠が取れているかのチェックポイント

睡眠時間だけでなく、次のポイントも重要です。

  • 日中に強い眠気がない
  • 朝スッキリ起きられる
  • 休日に寝だめしなくても平気

これらが当てはまる場合、
睡眠は十分取れている可能性が高いです。


睡眠は最高のパフォーマンスを生む

いかがでしたか?

忙しい毎日を過ごしていると、

  • 仕事
  • 趣味
  • 勉強

などのために睡眠時間を削ってしまうこともあると思います。

筆者自身も、気がつけば寝る時間を削っていたことがよくありました。

しかし、寝不足の状態で仕事をすると

  • ミスが増える
  • 集中力が落ちる
  • 生産性が下がる

と感じることが多かったのです。

そこで現在は、
最低でも7時間の睡眠を確保するように生活を調整しています。

すると以前より

  • 体調が良い
  • 集中力が続く
  • 日中のパフォーマンスが上がる

と感じるようになりました。

睡眠は単なる休息ではなく、
体と脳を回復させるための大切な時間です。

子どもも大人も、より良い毎日を送るために
一度「睡眠時間」を見直してみてはいかがでしょうか。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

3月30日

【妻がうるおう日】

この記念日は、年度末の忙しい時期に家事や育児、仕事に奮闘する女性(妻)を労い、新年度に向けて心身ともに「うるおって」もらうことを目的として、株式会社 明治によって制定されました。 

由来と目的

  • 由来: 明治の美容食品「アミノコラーゲンヨーグルト」の発売日(2015年3月30日)にちなんでいます。
  • 目的: 1年間の努力を称え、「家のことをありがとう、自分を大切にする時間も持ってね」という感謝の気持ちを伝える日とされています。