皆さんは、お菓子を食べますか?
仕事の合間のちょっとした息抜きに、テレビを見ながらのおやつに、あるいは食後のデザートに……。
お菓子って、何気ない日常のいろいろな場面に登場しますよね。
そんなお菓子を眺めていて、ふと気になったことがあります。
「サラダ味」って、一体どんな味なんだろう?
お煎餅やスナック菓子には、「サラダ味」と書かれている商品があります。
でも、そのお菓子を食べて、
「うん、これは野菜サラダの味だ!」
と感じる人は、どのくらいいるでしょうか?
もちろん、商品によっては野菜やドレッシングの風味を取り入れたものもあります。
しかし、昔からあるお煎餅の「サラダ味」は、どう考えても野菜サラダそのものの味ではありません。
では、なぜ「サラダ味」と呼ばれているのでしょう?
今回は、そんな身近だけど意外と知らない「サラダ味」の謎について調べてみました。
そもそも「サラダ味」って何味?
結論から言うと、お煎餅などで使われる「サラダ味」の「サラダ」は、野菜のサラダを意味しているわけではありません。
その名前の由来として知られているのが、**「サラダ油」**です。
つまり、昔ながらのお煎餅の「サラダ味」は、ざっくり言えば、
サラダ油+塩などの調味料
による味わいなのです。
「えっ、サラダじゃなくて油なの?」
と思った方もいるかもしれません。
筆者も最初にこの話を知ったときは、まさにそんな気持ちでした。
「サラダ味」と聞けば、普通は野菜やドレッシングを想像しますからね。
ところが、お煎餅の世界では「サラダ」という言葉に、別の意味があったわけです。
なぜサラダ油を使うと「サラダ味」になるの?
では、なぜサラダ油を使ったお煎餅を「サラダ味」と呼ぶのでしょうか?
ここで重要なのが、サラダ油の歴史です。
現在では、サラダ油はごく一般的な食用油ですよね。
炒め物や揚げ物など、さまざまな料理に使われています。
しかし、サラダ油が登場した当時は、現在とは少し違った存在でした。
サラダ油は、名前の通り、生野菜のサラダにそのまま使えるような、クセの少ない油として注目されました。
当時の日本では、サラダそのものが今ほど身近な食文化ではありませんでした。
そのため「サラダ」という言葉には、どこか洋風で新しく、おしゃれなイメージがあったと考えられます。
そんな「サラダ油」を使って仕上げたお煎餅に、「サラダ」という名前が付けられたのです。
つまり、
野菜のサラダ → サラダ味
ではなく、
サラダ油 → サラダ味
というわけですね。
これは、なかなか面白い名前の付け方ではないでしょうか。
サラダ味のお煎餅にはどんな特徴がある?
では、サラダ油を使うことで、お煎餅にはどんな違いが生まれるのでしょうか?
商品によって製法は異なりますが、油を使った味付けには、食感や味わいを調整する役割があります。
例えば、油によって表面にコクが加わったり、塩や調味料がなじみやすくなったりします。
その結果、
「サクッ」「パリッ」
とした軽い食感と、塩気のあるシンプルな味わいを楽しめる商品が多くなります。
そのため、「サラダ味」と聞いて多くの人がイメージするのは、
野菜の風味というより、あっさりした塩味+油のコク
なのかもしれません。
考えてみれば、野菜が入っていないのに「サラダ味」と呼ばれているお菓子が多いのも納得できます。
「サラダ味」の元祖は?
では、「サラダ味」という名前を最初に使ったのは誰なのでしょうか?
よく知られているのが、亀田製菓の**「サラダうす焼」**です。
1961年に発売され、「サラダ味」のお煎餅を代表する存在として知られています。
当時の日本は高度経済成長期。
食生活も大きく変化しており、それまでの日本的な食文化に加えて、洋食などの新しい食文化がどんどん入ってきた時代でした。
そんな時代背景の中で、「サラダ」という言葉は今よりも新鮮で、どこかハイカラな響きを持っていたのでしょう。
「醤油味」「塩味」といった昔ながらの名前ではなく、「サラダ味」。
こうして考えると、当時としてはかなり斬新なネーミングだったのかもしれません。
なぜ「塩味」ではなく「サラダ味」なの?
ここで、もう一つ疑問が出てきます。
「それって結局、塩味なんじゃないの?」
……たしかに、そう思いますよね(笑)。
実際、現在の感覚で食べてみると、「サラダ味」と言われても、野菜サラダというより「塩味のお煎餅」を思い浮かべる人のほうが多いでしょう。
しかし、当時の「サラダ」という言葉には、現在とは違ったイメージがありました。
今では当たり前になったサラダ油も、かつては「新しい」「洋風」「高級感がある」といったイメージを持つ存在でした。
そこで「サラダ」という言葉を商品名に取り入れることで、従来のお煎餅とは違った、新しいタイプの商品であることをアピールしたわけです。
これは現在でいうところの、ネーミングによるイメージ戦略だったとも考えられます。
単純に「塩味」とするよりも、
「サラダ味」
と名付けたほうが、なんとなくおしゃれに感じませんか?
少なくとも昭和30年代の日本では、今よりも「サラダ」という言葉に新鮮さがあったのでしょう。
「サラダ味」はお煎餅だけじゃない!
ところで、「サラダ味」という名前のお菓子は、お煎餅だけではありません。
皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
代表的なのが、カルビーの「じゃがりこ サラダ」です。
こちらは、お煎餅のサラダ味とは少し事情が違います。
じゃがりこ サラダには、にんじんやパセリなどが使われており、野菜の風味も感じられる商品です。
つまり、こちらは名前の「サラダ」が、より文字通りの「野菜サラダ」をイメージした味付けになっています。
同じ「サラダ」という名前でも、商品によって意味合いが違うわけですね。
ほかにも、グリコの「プリッツ 旨サラダ」のように、野菜の旨味などを生かした商品があります。
また、「サラダ」という言葉から連想されるドレッシング風味の商品もあります。
ここが「サラダ味」の面白いところです。
「サラダ味」という言葉に、実は一つの決まった味があるわけではありません。
商品によって、
- サラダ油+塩系
- 野菜の旨味を生かした味
- サラダドレッシング系
- ハーブや酸味を加えた洋風の味
など、さまざまな方向に広がっています。
「サラダ味=野菜味」ではない
ここまで調べてみると、改めて面白いことに気づきます。
私たちは普段、
「サラダ味」
と聞けば、なんとなく「野菜っぽい味」を想像します。
でも、昔ながらのお煎餅における「サラダ味」の由来をたどっていくと、必ずしも野菜とは関係ありません。
むしろ、
「サラダ油を使った味付け」
というところから生まれた言葉だったのです。
つまり、
「サラダ味ってどんな味?」
と聞かれたとき、
「野菜サラダの味!」
と答えるのは、実はちょっと違う場合があるということですね。
なんとも紛らわしい……。
でも、こういう「知っているようで知らない話」って、個人的にはかなり好きです。
なぜ今でも「サラダ味」という名前が残っているの?
もし「サラダ味」が単なる名前の工夫だったのなら、現代では「塩味」などに変更してもよさそうですよね。
それでも「サラダ味」という名前が現在まで残っているのは、長年使われてきたことで、私たちの中に一つの味のイメージとして定着しているからでしょう。
「サラダ味のお煎餅」と言われれば、
「薄い塩味で、サクサクしたお煎餅」
を思い浮かべる人も多いはずです。
つまり、「サラダ味」という言葉そのものが、すでに一つのブランドのような役割を持っているわけです。
長年親しまれてきた名前だからこそ、今さら簡単に変える必要もない。
そう考えると、「サラダ味」という名前が何十年も生き残ってきたこと自体が、ある意味でネーミングの成功例なのかもしれません。
そもそも、なぜ「サラダ」という名前を思いついたの?
ここが個人的には一番気になるところです。
「サラダ油を使ったからサラダ味」ということは分かりました。
でも、
「じゃあ、最初にそれを思いついた人は、どうして『サラダ』という名前にしたんだろう?」
と思いませんか?
残念ながら、開発担当者が実際にどんな会話をして「サラダ味」という名前に決めたのか、その詳細まで分かっているわけではありません。
そのため、
「開発者がこう考えて、この言葉を選んだ」
と断定することはできません。
ただ、当時の時代背景を考えると、かなり興味深い想像ができます。
昭和30年代の日本では、食生活が大きく変化していました。
洋食が広まり、これまで馴染みの薄かった食べ物が家庭に入ってきました。
「サラダ」という言葉自体にも、今より新鮮な響きがあったでしょう。
そこへ、当時注目されていた「サラダ油」。
これらを組み合わせて「サラダ味」と名付けたのだとすれば、非常に時代を感じるネーミングです。
今の私たちからすると、
「サラダ味なのに野菜が入ってないじゃん!」
となりますが、当時の人たちにとっては、むしろ「サラダ」という言葉が新しく、おしゃれに感じられたのかもしれません。
そう考えると、一見すると不思議な名前にも、ちゃんと時代背景があったことが分かります。
「サラダ味」という名前から見えてくるもの
今回、「サラダ味」について調べてみて面白いと思ったのは、単なるお菓子の雑学では終わらないところです。
商品名には、その時代の文化や価値観が反映されています。
今では当たり前になっている言葉でも、昔は「最先端」だった。
逆に、昔はおしゃれだった言葉が、時代が変わると普通の言葉になっている。
「サラダ味」というたった4文字の名前からも、そんな時代の変化が見えてきます。
そして何より、
「サラダ味=野菜の味」ではなかった。
これだけでも、ちょっと人に話したくなる雑学ではないでしょうか。
次に「サラダ味」のお煎餅を食べるときは、
「これ、野菜サラダの味じゃなくて、サラダ油が由来なんだよな……」
なんて、ちょっとだけ思い出してみてください(笑)。
まとめ
今回は、身近なお菓子の「サラダ味」について調べてみました。
ポイントをまとめると、
- 昔ながらのお煎餅の「サラダ味」は、野菜のサラダが直接の由来ではない
- 「サラダ油」が名前の由来とされている
- サラダ油はクセが少なく、サラダなどに使える油として知られていた
- 昭和30年代には「サラダ」という言葉に洋風で新しいイメージがあった
- 1961年発売の「サラダうす焼」は、サラダ味のお煎餅を代表する商品として知られている
- 現在の「サラダ味」には、野菜風味やドレッシング風味など、さまざまなタイプがある
ということでした。
普段何気なく食べているお菓子にも、調べてみると意外な歴史が隠れているものです。
「サラダ味って何味なんだろう?」
そんな筆者のちょっとした疑問から始まった今回の話ですが、調べてみると、昭和の食文化や商品開発、そしてネーミングの面白さまで見えてきました。
皆さんも、普段目にするものの中に、
「ん?これって、なんでこうなってるんだろう?」
と思うものはありませんか?
何気ない疑問をそのままにせず、ちょっと調べてみる。
すると、
「えっ、そうだったの?」
という新しい発見が待っているかもしれません。
もし皆さんにも「これって何でこういう名前なの?」と気になるものがあれば、ぜひコメントで教えてください。
次は、その疑問を一緒に掘り下げてみるのも面白そうですね。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
9月7日
【クリーナーの日】
掃除機のクリーナーではなく、メガネクリーナーに由来しています。
記念日の由来と目的
- 語呂合わせ: 「ク(9)リーナ(7)ー」という分かりやすい語呂合わせから、9月7日になりました。
- 制定した企業: 日本で初めて「メガネのくもり止め」を開発した、メガネケア用品のパイオニアである株式会社パール(東京都江東区)が制定しました。一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。
- 目的: 「メガネをきれいにして美しい視生活を送ってもらいたい」という願いが込められています。レンズクリーナーの認知度を高め、日常的なメンテナンスを促すきっかけの日となっています。
関連する豆知識
- 「掃除機の日」は別にある: 掃除機のクリーナーに関する記念日は、5月30日の「掃除機の日(ごみゼロの日)」に制定されています。
- 「メガネの日」は10月1日: 両端の「1」をメガネのツル、真ん中の「00」をレンズに見立てた「メガネの日」も秋に存在します。
普段からメガネやサングラスを使っている方は、この日にレンズをすっきり綺麗にお手入れしてみてはいかがでしょうか。