地球温暖化が叫ばれるようになって、連日のように報道や取り組みについてニュースなどで取り上げられています。皆さんも目にする機会が増えていると思います。電気自動車の普及促進や再生可能エネルギーの利用推進など様々な技術や方法が私たちの生活に入ってきています。更に最近増えてきているのが、夏場にエアコンを使うと思いますが電力供給が追いつかないから節電して!とか計画停電します!みたいな事もあったりします。そこで今回は世界から見た今の日本のエネルギー問題について触れてみたいと思います。
日本のエネルギー問題は何が問題?
日本のエネルギー問題ってご存知ですか?日本国内で消費される電気やガスはどこから来ているのかという事もあります。意外と皆さん気にされてないですよね?私は気にした事はほぼ無いですね。ではそのエネルギーはどこから来るのか簡単に言ってしまえば、ほとんどが海外からの輸入に依存しているという事です。石油で考えると分かり易いですよね。国内で油田持ってます!って方はいないと思います。石油王は日本に居ませんからね。そんな感じで日本では多くのエネルギー資源を海外からの輸入に頼っています。その他にも色々問題点はあります。主に次の3つになります。
- エネルギー自給率の低さ
- 化石燃料依存度の高さ
- 再生可能エネルギー普及の遅れ
ちなみに日本のエネルギー自給率はどれくらいかご存知ですか?要は国内だけの資源でどれだけ賄えてるかって事です。『2021年のエネルギー自給率は約12.1%』というデータがあります。これって高いの?低いの?って事ですが、OECD加盟国36か国中35位なんだそうです。
OECDとは経済協力開発機構(Organization for Economic Co-operation and Development)の略で、経済や社会の分野で国際的な協力を推進する国際機関です。ヨーロッパ諸国を中心に、日・米を含め38か国の先進国が加盟しています。
主な問題からどのような事が起こるかというと・・・
- 資源国や国際情勢の動向による影響を受けやすい
- 急激な価格の高騰や下落、供給途絶などが発生する恐れがある
- 温室効果ガス排出削減が困難になる
- 電気料金が上がる
- 輸入がストップするとエネルギー不足に陥る
- 地球温暖化対策における日本の立場、国際政治や軍事問題に波及することが長らく懸念されてきた
簡単言ってしまえば、日本と海外との関係に左右されやすいって事ですね。政府のお偉方には更なる努力をお願いしたと思います。(商品券配ってる場合ではないですよ!)
実は日本は火力発電が主役?
では国内で生産(発電)される方法についてその割合を見てみましょう。皆さんはどんな発電方法をご存知ですか?そしてその方法が国内でどれだけの割合で使用されているか予想してみて下さい。
【2022年度の発電割合の内訳】
- 石炭:30.8%
- 石油等:8.2%
- 天然ガス:33.8%
- 原子力:5.5%
- 太陽光:9.2%
- 水力:7.6%
- バイオマス:3.7%
- 風力:0.9%
- 地熱:0.3%
石油、石炭、天然ガスを使う火力発電が70%以上を占めているのがわかります。これだけ地球温暖化が叫ばれ、二酸化炭素の排出量を減らそう!って言っているのになんと日本の発電方法のほとんどが火力発電という事なんです。これには正直驚きました。これは由々しき問題です。再生可能エネルギーの普及や開発を急ぐ必要性は多分にあると感じます。(重ねて言いますが、商品券配ってる場合ではないですよ!)
再生可能エネルギーの普及はまだまだ先なの?
再生可能エネルギーについては日本では、再エネの導入は進んでいますか? という疑問が出てきますが、実は日本の再生可能エネルギーの電力比率は2021年度で、約20.3%です。 再生可能エネルギー発電設備容量は世界第6位で、太陽光発電は世界第3位です。これって意外に普及してきているように感じませんか?それでもまだまだCO2排出削減目標には届きませんし、火力発電が主流なのも変わりません。今後さらに普及は加速していくとは思います。今以上に普及に努めていく必要性はあると思えます。
再生可能エネルギーなどのクリーンなエネルギーが普及する以上の速度で地球温暖化が進んでいくように思えるのは私だけでしょうか?普段何気なく使っている電気やガスですが、目に見えにくいところで影響は深刻化しているんですね。正直驚いたのと今まで以上に関心を持ったり、対策を急ぐ必要があると感じました。これ以上異常気象が酷くなって私たちの生活に悪影響が出ないようにしたいものです。皆さんはどのように考えますか?また教えて下さいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう