相続で揉めないために知っておきたい!相続財産になるもの・ならないものをわかりやすく解説

相続で必ず出てくる「お金の問題」!相続財産になるもの・ならないものとは?家族が困らないために今からできる終活

皆さんは「終活」をしていますか?

以前にも、「終活を始める年齢に早い・遅いはない」という内容の記事を書きましたが、実際には、

「何から始めればいいのかわからない…」
「相続って難しそう…」
「そもそも何が相続の対象になるの?」

こう感じている方も多いのではないでしょうか。

特に終活で避けて通れないのが、「お金」と「相続」の問題です。

しかも最近は、ネット銀行やスマホ決済、サブスクなど、紙に残らない資産も増えてきました。本人しか把握していないケースも多く、家族が後から困ってしまうことも珍しくありません。

そこで今回は、

  • 相続財産になるもの・ならないもの
  • デジタル遺産の怖さ
  • 相続後に財産が見つかった場合
  • トラブルを防ぐ終活のコツ

などについて、わかりやすくまとめていきたいと思います。

それではいきましょう。


終活で避けて通れない「相続」と「お金」の問題

相続というと、

「家や預金を受け継ぐこと」

というイメージを持つ方が多いと思います。

しかし実際には、相続されるのはプラスの財産だけではありません。

借金や未払い金など、“マイナスの財産”も相続の対象になります。

つまり、相続では「資産」と「負債」の両方を把握しておくことが非常に重要なのです。


相続の対象になるものとは?

相続財産には、大きく分けて以下の2種類があります。

1. プラスの財産(積極財産)

■ 現金・預貯金

  • 現金
  • タンス預金
  • 普通預金
  • 定期預金

最も基本的な相続財産です。

ただし近年はネット銀行を利用している方も増えており、通帳が存在しないケースもあります。

家族が口座の存在に気付けないこともあるため注意が必要です。


■ 不動産

  • 土地
  • 自宅
  • マンション
  • アパート
  • 借地権

不動産は金額が大きくなりやすいため、相続トラブルの原因になりやすい代表格でもあります。

「誰が住むのか」
「売却するのか」

などで揉めるケースも少なくありません。


■ 有価証券

  • 株式
  • 投資信託
  • 国債
  • 社債
  • ゴルフ会員権

最近はNISAや投資ブームの影響で、投資をしている方も増えています。

証券会社の口座情報を家族が知らないまま亡くなると、“存在自体がわからない”こともあります。


■ 動産

  • 自動車
  • バイク
  • 宝石
  • 貴金属
  • 骨董品
  • 高級時計

意外と見落とされやすいですが、高価な品物は相続財産になります。


■ 知的財産権

  • 著作権
  • 特許権
  • 商標権

YouTubeやブログ収益なども、場合によっては相続対象になります。

現代ならではの相続財産ですね。


2. マイナスの財産(消極財産)

ここが非常に重要です。

相続では「借金」も引き継がれます。

■ 借金・ローン

  • 住宅ローン
  • カードローン
  • キャッシング
  • 保証債務

■ 未払い金

  • 税金
  • 医療費
  • クレジットカード残高
  • 携帯料金

つまり、相続は「財産をもらえる制度」ではなく、“権利と義務を引き継ぐ制度”でもあるのです。


相続の対象にならないものもある

一方で、相続されないものも存在します。

一身専属権

本人だけに認められている権利です。

  • 年金受給権
  • 生活保護受給権
  • 親権
  • 医師免許
  • 運転免許

これらは本人が亡くなると消滅します。


お墓や仏壇などの祭祀財産

  • お墓
  • 仏壇
  • 仏具
  • 神具

これらは通常の相続財産とは別扱いになります。


注意したい「みなし相続財産」

法律上は相続財産ではないものの、税金計算では相続財産として扱われるものがあります。

代表的なのが、

  • 死亡保険金
  • 死亡退職金

です。

このあたりは税金にも関わるため、場合によっては専門家への相談も重要になります。


今の時代に増えている「デジタル遺産」の問題

最近特に増えているのが、「デジタル遺産」の問題です。

デジタル遺産とは?

  • ネット銀行
  • ネット証券
  • 仮想通貨
  • PayPayなどの電子マネー
  • サブスク
  • SNSアカウント
  • クラウド保存データ

など、ネット上に存在する資産や契約のことです。


なぜデジタル遺産は危険なのか?

昔は通帳や契約書が家にありました。

しかし今は、

「スマホの中だけ」

というケースが本当に多いんです。

すると家族は、

  • どこの銀行を使っているのか
  • 何のサブスクに加入しているのか
  • 仮想通貨を持っていたのか

すら分からなくなります。


放置すると起こる怖いこと

1. 資産が埋もれる

ネット銀行や仮想通貨が見つからず、そのまま放置されるケースがあります。

本人しか知らなかった場合、家族は永遠に気付けない可能性もあります。


2. お金が引き落とされ続ける

サブスクは解約しない限り続きます。

  • Netflix
  • Amazonプライム
  • オンラインゲーム
  • 動画配信サービス

など、月額料金が延々と引き落とされることもあります。


3. SNS乗っ取りリスク

放置されたSNSは乗っ取り被害に遭うことがあります。

故人のアカウントが詐欺広告に利用されるケースもあり、非常に危険です。


家族が困らないために今すぐやっておきたいこと

1. 財産リストを作る

まずは、

  • 銀行名
  • 証券会社名
  • 保険会社
  • サブスク
  • 仮想通貨取引所

などを書き出しておきましょう。

金額まで細かく書かなくても大丈夫です。

「どこを使っているか」が分かるだけで、家族の負担は大きく減ります。


2. スマホの解除方法を共有する

今の時代、スマホが開けるかどうかで状況が大きく変わります。

ロック解除のヒントだけでも残しておくと安心です。


3. エンディングノートを書く

エンディングノートには、

  • 葬儀の希望
  • お墓
  • 財産
  • ログイン情報のヒント
  • 家族へのメッセージ

などを書いておくことができます。

法的効力はありませんが、家族にとっては非常に助かる“人生の取扱説明書”になります。


遺言書は「争族」を防ぐ武器になる

相続では、仲が良かった家族でも揉めることがあります。

実際、「争族」という言葉があるほどです。

そこで重要なのが遺言書です。

遺言書のメリット

  • 財産の分け方を指定できる
  • トラブル防止になる
  • 相続手続きがスムーズになる

特に、

「不動産がある」
「兄弟仲が微妙」
「再婚している」

などの場合は、遺言書の重要性が非常に高くなります。


相続後に新しい財産が見つかったらどうなる?

実は相続後に、

「別の口座が見つかった!」
「ネット証券が出てきた!」

というケースは珍しくありません。

その場合は、新しく見つかった財産だけ再度協議を行うことになります。

ただし、

  • 書類の集め直し
  • 再協議
  • 税金の修正申告

など、かなりの手間が発生します。

だからこそ、“事前準備”が大切なんですね。


完璧じゃなくてもいい。「一言メモ」だけでも違う

終活というと、

「ちゃんとやらなきゃ…」

と思ってしまいがちです。

でも最初から完璧を目指す必要はありません。

例えば、

「使っている銀行一覧」
「スマホはここを見て」
「このノートを確認して」

そんな一言だけでも、残された家族は本当に助かります。


まとめ

いかがでしたか?

相続は、いつ突然発生するかわかりません。

そして実際に起きると、

「何をすればいいの?」
「どこから調べればいいの?」

と、多くの方が混乱します。

特に現代は、ネット銀行やサブスクなど“見えない財産”が増えている時代です。

だからこそ、

  • 財産を整理する
  • デジタル資産を見える化する
  • エンディングノートを書く
  • 必要なら遺言書を作る

こうした準備が、家族を守ることにつながります。

筆者の私自身も、まだ完璧ではありませんが、少しずつ準備を始めています。

終活は「死ぬ準備」ではなく、“残される人を困らせないための準備”なのかもしれませんね。

皆さんはどう感じましたか?

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

6月5日

【落語の日】

「落語の日」は、語呂合わせで 6月5日 とされていますが、正式な記念日ではなく「幻の記念日」と呼ばれています。

この日は、落語家の 春風亭正朝 氏が落語界の活性化を願って「6(らく)5(ご)」の語呂合わせから提唱したものです。当時は制定イベントなども行われましたが、公式な記念日としての登録には至りませんでした。

しかし、この動きがきっかけとなり、現在は以下の記念日が定着しています。

  • 寄席(よせ)の日(6月第1月曜日)
    2000年に制定された正式な記念日です。1798年6月に初代・三笑亭可楽が江戸で初めての寄席興行を行ったことにちなんでいます。都内の寄席(鈴本演芸場、新宿末廣亭など)では、入場料の割引やオリジナル団扇の配布といったイベントが行われることがあります。

「落語の日」自体は幻となりましたが、その精神は現在の「寄席の日」に引き継がれ、落語ファンに親しまれています。