近年の日本の就職事情は、慢性的な人手不足の影響もあり「売り手市場」と言われています。
つまり、企業よりも学生側が有利な状況とされ、「就職しやすい時代」とも言われています。
そのため、就職活動も以前より楽になっているのでは?と思う人も多いかもしれません。
しかし実際には、その裏側で**「就活うつ」**と呼ばれる状態に悩む学生が増えているという調査結果があります。
「売り手市場なのに、なぜ?」
そう疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
今回は、現代の就活生の間で広がりつつある**「就活うつ」**の実態と、その原因、そしてメンタルを守るための対処法について考えてみたいと思います。
売り手市場なのに就活でうつになる学生が増えている?
ある調査によると、**就活中に「うつ状態を感じたことがある」と答えた学生は約46%**にのぼるとも言われています。
つまり、ほぼ2人に1人が精神的な不調を感じているということになります。
一見すると内定が取りやすそうに思える「売り手市場」ですが、実際の就職活動は決して楽なものではありません。
むしろ、現代ならではの環境が学生を精神的に追い詰めている側面もあるのです。
なぜ売り手市場なのに「就活うつ」が増えているのか?
ではなぜ、就職しやすいはずの時代に「就活うつ」が増えているのでしょうか。
その背景には、現代特有のいくつかの要因があります。
① 就活の早期化・長期化
近年の就職活動は年々早期化しています。
大学3年生どころか、
大学1〜2年生のうちからインターンシップに参加する学生も珍しくありません。
その結果、就活期間は長期化し、学生は長い間「選考される側」として緊張状態に置かれ続けます。
終わりが見えない状況の中で、精神的に疲れてしまう学生も多いのです。
② 「周囲はもう決まっている」という同調圧力
売り手市場であるがゆえに、
「就活はすぐ終わるもの」
「内定が出るのは当たり前」
という空気が生まれやすくなっています。
そのため、なかなか内定が出ない学生は
- 自分だけ遅れている
- 自分はダメなのではないか
と強い焦りや劣等感を感じやすくなります。
③ SNSによる「隣の芝生」の可視化
現代の就活が昔と大きく違う点の一つがSNSの存在です。
SNSを開けば、
- 「第一志望から内定もらいました!」
- 「大手企業の内定ゲット!」
- 「インターンで評価されました!」
といった投稿が目に入ります。
もちろん、投稿される内容の多くは「良い結果」です。
そのため、無意識のうちに他人と比較してしまい、
「自分だけうまくいっていない」
という感覚に陥りやすくなります。
④ 「納得内定」へのこだわり
最近の学生は、ただ内定をもらうだけではなく
- 自分に合う会社か
- 働きがいはあるか
- 将来性はあるか
など、企業選びを非常に慎重に行う傾向があります。
これはとても大切なことですが、選択肢が多い分
「本当にここでいいのか」
と悩みすぎてしまい、動けなくなるケースもあります。
情報過多の時代が生む「就活の苦しさ」
昔の就職活動では、
「友人がどこの会社を受けているか」
程度しか情報は入りませんでした。
しかし今は違います。
SNSを開けば、
- 見知らぬ優秀な学生
- 有名大学の学生
- インターン経験豊富な学生
の成功体験が、次々と流れてきます。
その結果、現代の就活生は次のようなプレッシャーを抱えやすくなっています。
お祈りメールの積み重ね
エントリーが簡単になった分、不採用通知を受ける回数も増えています。
何度も「ご縁がありませんでした」というメールを受け取ることで、自己肯定感が削られてしまう学生も少なくありません。
「正解」を探しすぎる
ネットには、
- ESの書き方
- 面接の攻略法
- 就活テクニック
などの情報があふれています。
便利な一方で、
「最短ルートで成功しなければならない」
というプレッシャーにもなりやすいのです。
相対的な孤独
周囲が次々と内定をもらっていく中で、
「自分だけが取り残されている」
と感じてしまうことがあります。
選択肢が多い時代だからこそ、
「選べない自分」
「選ばれない自分」
を責めてしまうのが、現代の就活うつの特徴とも言えるでしょう。
就活うつにならないためのメンタルの作り方
情報が多い時代だからこそ、
**「自分の心を守る戦略」**がとても重要になります。
SPI対策や面接対策と同じくらい、メンタルケアも大切です。
ここでは、就活中のメンタルを守るための方法をいくつか紹介します。
① SNSを見る時間を制限する
これは現代の就活ではかなり効果的です。
他人の内定報告や成功体験は、
メンタルが弱っている時には大きなストレスになります。
例えば
- SNSは1日30分まで
- 土日は見ない
など、自分なりのルールを決めるのもおすすめです。
② 「お祈りメール」は相性占いだと考える
不採用通知が来ると、
「自分が否定された」
と感じてしまいがちです。
しかし実際には、
その会社の求めている人材とタイミングが合わなかっただけ
というケースがほとんどです。
「入社前に相性が分かってよかった」
くらいに考えた方が、精神的には楽になります。
③ 小さな成功体験を作る
就活では「内定」という大きなゴールだけを見てしまいがちです。
しかし、それだけを基準にすると
毎日が「失敗」のように感じてしまいます。
例えば
- ESを1行書いた
- 説明会に参加した
- 面接で質問できた
こうした小さな行動も、立派な前進です。
④ 「就活しない日」を作る
真面目な人ほど、常に就活のことを考えてしまいます。
しかし、脳にも休息が必要です。
週に1日は
「就活禁止日」
を作って、
- 趣味
- 友人との時間
- 映画やゲーム
など、完全に就活から離れる時間を作ることも大切です。
⑤ 就活以外の居場所を持つ
「就活がうまくいかない=人生が終わり」
と考えてしまうと、精神的に追い詰められてしまいます。
そのため、
- アルバイト
- 趣味
- 地元の友人
など、就活とは関係ない居場所を持っておくことが大切です。
就活は人生のすべてではない
筆者は、いわゆる就職氷河期世代を経験しています。
当時は、そもそも求人自体が少なく、
就職すること自体が非常に困難な時代でした。
ただ、今振り返ってみると、
当時はまだSNSが普及していなかったため、
「他人と比較し続ける環境」はそこまで強くなかったようにも感じます。
現代は売り手市場とはいえ、
- 情報過多
- SNSによる比較
- 長期化した就活
など、別の意味で厳しい環境なのかもしれません。
だからこそ、就活中は
「自分に優しくすること」
もとても大切です。
就活の結果が、人生のすべてを決めるわけではありません。
少し肩の力を抜きながら、自分のペースで進めていくことが、結果的に良い結果につながることも多いのではないでしょうか。
皆さんは、現代の就職活動についてどう感じますか?
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
4月5日
【オープンカーの日】
この記念日は、神奈川県横浜市に本部を置く日本オープンカー協会(JCA)によって、オープンカーの魅力を広め、その快適さを伝えることを目的に制定されました。2016年に日本記念日協会によって正式に認定されています。
日付の由来
「4月5日」という日付には、以下の2つの意味が込められています。
- 4月:桜が舞う中を走れるなど、オープンカーにとって最高のロケーションが楽しめる季節であること。
- 5日:オープンカーが「五感(5)」に訴えかける車であること。
オープンカーにまつわる雑学
- 呼び方の違い:国によって呼び方が異なり、アメリカでは「コンバーチブル」、イギリスでは「ロードスター」、フランスやドイツでは「カブリオレ」、イタリアでは「スパイダー」と呼ばれるのが一般的です。
- 世界記録:マツダの「ロードスター」は、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネス世界記録に認定されています。