テレビCMやチラシなどで見かけることが増えた「リースバック」という言葉。
なんとなく不動産関連のサービスかな?と思っている方も多いかもしれません。
しかし最近、このリースバックを巡るトラブルが急増しているのをご存じでしょうか?
この記事では、リースバックの仕組みやメリット・デメリット、そしてトラブル事例とその対策までをわかりやすく解説します。
将来の住まいや資金の不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
リースバックとは?
リースバックとは、自宅などの不動産を一度売却した後も、そのまま賃貸として住み続けられる仕組みです。
買い取った不動産会社と賃貸契約を結ぶことで、まとまった現金を手にしながら、住み慣れた家での生活を続けられる点が大きな特徴です。
▼ 仕組みの流れ
- 不動産を不動産会社などに売却する
- 同時に、買主と賃貸契約を結ぶ
- 賃料を支払いながら、そのまま同じ家に住み続ける
メリット
- まとまった資金を得られる
→老後資金や介護施設入居費などに活用可能。 - 引っ越し不要で生活環境を維持できる
→住み慣れた地域・人間関係を維持しやすい。 - 空き家対策にも活用可能
→将来、家を継ぐ人がいない場合の選択肢として注目。
デメリット・注意点
- 賃貸料の支払いが継続する
→売却後も家賃を払い続ける必要があります。 - 売却価格が相場より低くなることも
→「住み続けられる」条件があるため、通常より売却額が下がる傾向に。 - 契約内容が複雑
→家賃や契約期間、更新条件など、不利な内容になっていないか要注意。
トラブルが増えている背景
特に高齢者の間でリースバック利用が増えた結果、以下のようなトラブルが目立ってきています。
よくあるトラブル例
- 契約内容の理解不足
→安く売却してしまったり、賃貸条件を把握していなかったりするケース。 - 強引な勧誘・長時間営業
→高齢者の判断力が鈍ることを狙った悪質な営業手法。 - 家賃の急な値上げ・退去要請
→「ずっと住めると思っていたのに…」という相談が急増。 - クーリングオフが使えない
→不動産契約ではクーリングオフ制度が適用されず、後悔しても撤回できない。 - 悪質業者の参入増加
→制度を逆手に取る業者も存在し、消費者が損をする事例も。
トラブルを防ぐための対策
- 契約前に必ず第三者に相談を!
不動産会社や弁護士、消費者センターなどの専門家に内容を確認してもらいましょう。 - 強引な勧誘には「即答しない」が鉄則
その場で契約せず、一度持ち帰って冷静に考えることが大切です。 - 信頼できる業者を選ぶ
実績や口コミ、国の認定制度などを確認し、安易に契約しないように。 - 公的ガイドブックの活用
国土交通省の「住宅のリースバックに関するガイドブック」などで正しい知識を得る。
リースバックは選択肢のひとつ。でも「慎重さ」が必要です。
リースバックは、老後の生活資金確保や空き家対策のひとつとして有効な方法です。
しかし、契約内容の難しさや業者による対応の差によって、利用者が不利になるケースも少なくありません。
特に「自分の後を継ぐ人がいない」「施設入居や生活資金が心配」といった理由で検討する方は、
「住み続けられる安心感」と「資金確保」という一石二鳥のメリットに飛びつきたくなるかもしれません。
ですが、リースバックは単なる「家の売却」とは違い、不動産+賃貸の複合契約です。
その分、慎重に進める必要があります。
もしこの記事を読んで「リースバック、気になってたんだよね…」という方がいたら、
焦らずじっくり調べてから行動しましょう。「安心できる老後」のために、自分の資産は自分で守ることが大切です。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
🌟6月8日は「世界海洋デー」🌊
世界中の海に感謝し、守ることを考える日。
国連が定めた記念日で、2009年から公式に制定されています。
テーマは毎年変わり、海洋汚染・海の生態系・サステナブルな漁業など、さまざまな視点から海の未来を見つめ直す日です。
海は地球の約70%を占め、私たちの生活にも大きな影響を与えています。
例えば気候調整、酸素の供給、そして美味しい海産物まで…恩恵は計り知れませんよね。
🐠豆知識
サンゴ礁は「海の熱帯雨林」と呼ばれていて、海洋生物の4分の1がそこで暮らしているんです!
でも地球温暖化の影響で、世界中のサンゴが危機にさらされているとも言われています。
📝ちょこっと一言
海の音って、なんだか心が落ち着くよね☺️
もし近くに海があったら、たまには波の音を聞きながらのんびりするのも素敵かも。
それができないなら、YouTubeで波の音を流しながら創作するのもおすすめだよ🎧🌊