「今年こそ痩せたい!」
そう思いながらダイエットに挑戦している人は多いのではないでしょうか。
食事制限や運動を続けるのは簡単なことではありません。そんな中、近年SNSやネットニュースなどで頻繁に目にするようになったのが「マンジャロ」という薬です。
「打つだけで痩せる」
「食欲がなくなる」
「医療ダイエットで使われている」
このような話題から注目を集めていますが、その一方でSNS上では違法な売買も増加しており、実際に摘発されるケースまで発生しています。
今回は話題の薬「マンジャロ」と、その違法取引の危険性について分かりやすく解説していきます。
マンジャロとはどんな薬?
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、本来2型糖尿病の治療薬として開発された自己注射薬です。
週に1回注射するタイプの薬で、血糖値をコントロールする目的で使用されます。
しかし近年、この薬に高い体重減少効果があることが分かり、医療ダイエットの分野でも大きな注目を集めるようになりました。
なぜ痩せると言われているのか?
マンジャロは体内で分泌される「GIP」と「GLP-1」という2つのホルモンの働きを再現する薬です。
これによって次のような作用が期待できます。
食欲を抑える
脳の満腹中枢へ働きかけることで食欲そのものを減らします。
「お腹は空いているのに食べたい気持ちが湧かない」
と感じる人もいるほどです。
満腹感が長続きする
胃の動きをゆっくりにするため、食べたものが長く胃の中に留まります。
その結果、少ない食事量でも満足感を得やすくなります。
脂肪を蓄えにくくする
血糖値を安定させることで余分な脂肪の蓄積を抑え、代謝の改善にもつながるとされています。
どれくらい痩せる効果がある?
海外の臨床試験では、継続使用によって体重が15〜20%程度減少したという結果も報告されています。
例えば体重100kgの人であれば15〜20kgほど減る計算になります。
もちろん個人差はありますが、これまでのダイエット治療薬と比較しても非常に高い効果が期待されている薬です。
そのため、
「楽に痩せられる薬」
として注目を集めるようになりました。
便利な薬にもリスクはある
マンジャロは万能な薬ではありません。
使用するうえで知っておくべきリスクもあります。
消化器系の副作用
比較的多い副作用として、
- 吐き気
- 胃の不快感
- 下痢
- 便秘
- 食欲不振
などがあります。
特に使い始めの時期は症状が出やすいとされています。
保険適用外になる場合がある
糖尿病治療で使用する場合は保険適用となります。
しかしダイエット目的で使用する場合は自由診療となり、全額自己負担になるケースがほとんどです。
そのため継続すると決して安い治療ではありません。
やめた後にリバウンドする可能性
薬によって食欲を抑えているため、使用をやめたあとに元の生活習慣へ戻ると体重も戻ってしまう可能性があります。
結局のところ、生活習慣の改善は避けて通れません。
SNSでの違法売買が社会問題に
ここ数年、マンジャロをはじめとするダイエット目的で使われる薬の違法売買が急増しています。
実際にSNSで転売を行った男女が薬機法違反の疑いで書類送検される事例も報告されています。
「余ったから売ろう」
「捨てるのはもったいない」
そんな軽い気持ちで始めた行為が犯罪になるのです。
なぜ違法なのか?
マンジャロは医師の処方が必要な「処方箋医薬品」です。
このような医薬品を国の許可なく販売したり譲渡したりすることは薬機法で禁止されています。
つまり、
- SNSで売る
- SNSで譲る
- 転売目的で保管する
これらはすべて違法行為です。
たとえ数本だけだったとしても例外ではありません。
違法売買に潜む3つの危険
① 行政や警察による監視が強化されている
近年はサイバーパトロールが強化されており、SNS上の投稿も監視対象になっています。
「バレないだろう」
という考えは非常に危険です。
② 品質が保証されない
マンジャロは冷蔵保存が必要な薬です。
個人が発送した場合、
- 常温放置
- 温度管理不足
- 不衛生な保管
などにより品質が劣化している可能性があります。
本来の効果が得られないだけでなく、健康被害のリスクもあります。
③ 偽物の可能性がある
海外では偽造されたGLP-1系薬剤が大量に発見された事例もあります。
見た目だけでは本物か偽物か判断できません。
個人売買で購入した薬が本当に安全とは限らないのです。
マンジャロ以外でも摘発事例はある
実はマンジャロだけが問題になっているわけではありません。
過去には他のGLP-1受容体作動薬をSNSで転売した人が摘発されたケースもあります。
例えば、
- ウゴービ
- オゼンピック
- リベルサス
なども同様です。
いずれも処方箋医薬品であり、無許可販売は違法となります。
なぜ警察が本気で取り締まるのか?
理由は単純です。
違法転売によって本当に薬を必要としている患者へ届かなくなる可能性があるからです。
糖尿病患者にとってこれらの薬は美容目的ではなく、治療のために必要な薬です。
一部の転売目的の行為が、必要な人の治療機会を奪ってしまうこともあります。
さらに薬機法違反は、
- 3年以下の懲役
- 300万円以下の罰金
などの重い処罰の対象になる場合があります。
軽い気持ちで済む話ではありません。
まとめ
マンジャロは糖尿病治療薬として開発された薬ですが、高い減量効果が期待できることから医療ダイエットでも注目されています。
しかし、
- 副作用のリスクがある
- 自由診療では高額になる
- 使用後にリバウンドする可能性がある
といった注意点もあります。
そして何より、SNSでの売買や譲渡は違法です。
「余ったから誰かにあげる」
「安く手に入れたいから個人から買う」
こうした行為は法律面だけでなく健康面でも大きなリスクを伴います。
ダイエットは確かに大変です。
できることなら楽に痩せたいと思う気持ちも理解できます。
しかし、自分の体に関わることだからこそ、安全性やリスクを十分理解したうえで判断することが大切ではないでしょうか。
皆さんは話題のマンジャロについて、どのように考えますか?
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
6月25日
【住宅デー】
住宅デーとは、大工や左官、屋根や水道の工事など、地域の建設職人の仕事や技能を地域住民にもっと知ってもらい、住まいづくりや修繕に気軽に相談してもらうための記念日・イベントです。全国の建設組合で組織される「全国建設労働組合総連合(全建総連)」が1978年に制定し、各地で地域密着型の取り組みが行われています。
どんなことが行われるの?
毎年6月を中心に、全国の支部(東京土建や全京都建築労働組合など)が中心となり、各地域の広場や公園などで以下のようなボランティアや地域還元イベントが開催されます。
- 無料の住宅相談会:雨漏り、水回り、バリアフリー化など、ちょっとした住まいの悩みにプロがアドバイスを行います。
- 地元住民向けの奉仕活動:包丁研ぎやまな板削り(多くは低料金や無料)。
- 修繕ボランティア:保育園や小中学校、独居老人宅などの修繕奉仕活動。
- 木工教室など:子ども向けの無料木工体験や親子工作教室。
なぜ6月25日なの?
スペインが誇る天才建築家アントニオ・ガウディの誕生日(6月25日)にちなんで制定されました。サグラダ・ファミリアなど壮麗な建築で知られる彼の「建築に対する情熱・精神」と、日々住まいづくりに励む職人たちの姿勢を重ね合わせて選ばれました。