皆さんは「お墓」について、家族と話したことはありますか?
人は誰しも、いつか必ず最期を迎えます。
普段はなかなか考えないテーマですが、避けて通れない現実でもあります。
「まだ先の話」と思っていると、いざという時に慌ててしまうこともあります。
だからこそ今回は、“今の時代のお墓事情”について、少しだけ一緒に考えてみたいと思います。
■ 現代のお墓事情は大きく変わっている
昔は「先祖代々のお墓に入る」というのが一般的でした。
お寺にお墓があり、家族で受け継いでいく――そんな形が当たり前だった時代です。
特に祖父母世代(80代以上)では、
「どこのお墓に入るかは決まっている」というケースがほとんどでしょう。
しかし今の日本はどうでしょうか。
・少子高齢化
・核家族化
・単身世帯の増加
こうした社会の変化によって、「お墓を守る人」が減ってきています。
さらに、お寺の檀家制度も以前ほど強いものではなくなり、
お墓の維持・管理そのものが難しくなっている現状があります。
■ 増え続ける「墓じまい」
そんな背景もあり、近年増えているのが「墓じまい」です。
墓じまいとは、
今あるお墓を撤去し、更地に戻すこと。
一見すると「ご先祖様に申し訳ないのでは?」と感じるかもしれませんが、
現実的な事情から選ばれるケースが増えています。
実際にデータを見ると、
・2016年:約9万件
・2017年:約10万件
・2018年:約11万件
と、年々増加しています。
「維持できないものを無理に残さない」という考え方が、
少しずつ一般的になってきているのかもしれません。
■ では今の人たちはどうしているのか?
ここで気になるのが、
「じゃあ、お墓をなくした人たちはどうしているの?」
という点ですよね。
現在、多くの人が選んでいるのが「永代供養」です。
これは、お寺や霊園が遺骨の管理・供養を行ってくれる仕組みで、
家族が継続的に管理する必要がありません。
■ 多様化するお墓のカタチ
さらに注目したいのが、「お墓のスタイルの変化」です。
例えば、
・樹木葬
・納骨堂
・合祀墓(合同墓)
など、選択肢がかなり広がっています。
私自身も、家族の意向で「樹木葬」を選びました。
墓石を大きく建てるのではなく、
名前を刻んだ石板とともに、樹木の下で眠るスタイルです。
同じような区画が並ぶ、いわば“集合型のお墓”で、
管理はお寺に任せる「永代供養」にしています。
■ なぜ考え方が変わってきたのか?
今の親世代に多いのが、
「子どもに負担をかけたくない」
「管理で迷惑をかけたくない」
という考え方です。
昔のように「家で守るもの」から、
「無理なく任せるもの」へと意識が変わってきています。
これは冷たい考えではなく、
むしろ“家族への配慮”とも言えるでしょう。
■ 費用の問題も避けては通れない
そして、意外と見落としがちなのが費用です。
・お墓を建てる
・墓じまいをする
・永代供養を依頼する
どれを選んでも、決して安いものではありません。
実際に経験した人なら分かると思いますが、
想像以上に費用がかかるケースも多いです。
■ 「その時」になって慌てないために
「まだ大丈夫」と思っていても、
突然その時が来ることもあります。
・お金の準備ができていない
・どうすればいいか分からない
・家族で話し合っていない
こうした状態だと、大切な人を見送る場面で
余計な不安や負担を抱えてしまうことになります。
■ まとめ:少しだけ考えてみることが大切
正直なところ、亡くなった後のことは誰にも分かりません。
それでも、
「自分はどうしたいか」
「家族にどうしてほしいか」
を少しでも考えておくだけで、
残される人の負担は大きく変わります。
難しく考える必要はありません。
まずは家族と軽く話してみるだけでも十分です。
未来の自分や大切な人のために、
“今だからこそできる準備”を、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
それではまた別に記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
2月21日
【漱石の日】
「漱石の日」は夏目漱石が、当時の文部省からの文学博士号の授与を「自分には肩書きは必要ない」として辞退した日に由来しています。
由来と歴史
- きっかけ: 1911年(明治44年)2月21日、漱石は文部省から贈られようとした文学博士の称号を辞退する旨の手紙を送りました。
- 漱石の信念: 漱石は「ただの夏目金之助(本名)でいたい」という考えを持っており、権威や肩書きに縛られることを嫌ったといわれています。
- 制定: この気概に感銘を受けた有志によって、記念日として定められました。
混同しやすい日
「漱石の日」は誕生日や命日ではありません。
- 誕生日: 2月9日(1867年)
- 漱石忌(命日): 12月9日(1916年)