春に体調を崩しやすいのはなぜ?「木の芽時」に気をつけよう
冬の寒さが和らいで、ぽかぽかと暖かい日も増えてくる春。
「さあ、これから活動的な毎日を!」と意気込んでいたのに、なぜか体調が優れない……そんな経験はありませんか?
春といえば「花粉症」がまず思い浮かびますが、実はそれ以外にも体調を崩す原因がたくさんあるんです。
今回は、春先に不調を感じやすい理由と、その対策について詳しくご紹介します。
「木の芽時(このめどき)」って?
立春から春分の頃までを指す「木の芽時」は、自然界も人の身体も大きく変化する季節。
この時期は寒暖差や気圧の変化などによって、自律神経のバランスが乱れやすく、体調を崩す人が多いとされています。
いわゆる「木の芽どき病」とも呼ばれ、原因は複数の要素が絡んでいます。
春の体調不良の主な原因
① 気候の変動
- 寒暖差が大きい:日中と朝晩の気温差が激しく、体が温度変化に対応するためにエネルギーを消耗します。
- 気圧の変化:低気圧と高気圧が交互にやってくるため、自律神経に負担がかかりやすくなります。
② 環境の変化
- 進学や就職などの新生活:新しい環境に適応しようとするストレスが、体調不良の引き金になることも。
- 日照時間の変化:体内時計のズレが、睡眠の質や気分に影響を与えることもあります。
③ 花粉症などの外的要因
- スギやヒノキの花粉は、鼻や目の症状を引き起こすだけでなく、体力を奪い、免疫力も低下させます。
④ 冬の運動不足
- 寒い冬に体を動かさなかったことで筋力や代謝が低下し、春の始まりに疲れやすくなってしまうことも。
⑤ 東洋医学的な視点
- 春は「肝」の季節とされ、感情の乱れや自律神経の不調が起きやすいと言われています。
春の体調不良を防ぐ5つの対策
- 重ね着で体温調整
朝晩の冷え込みに備えて、脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。 - 生活リズムを整える
十分な睡眠とバランスの良い食事が基本。リラックス時間を意識的に取りましょう。 - 軽い運動で代謝アップ
ウォーキングやストレッチなど無理のない運動で、体の機能を活性化させましょう。 - 花粉対策は万全に
外出時のマスクやメガネ、帰宅後の手洗いや空気清浄機の活用を忘れずに。 - 心のケアも大切に
春は新しいことが始まる時期。自分に合ったペースで心身を整えていきましょう。
最後に
こうして見てみると、春は気候・環境・身体の変化が重なる、とてもデリケートな季節なんですね。
体調不良の感じ方も人それぞれ。大切なのは、自分の体と心のサインにきちんと耳を傾けることです。
春は新たなスタートの季節。
無理せず、心地よい毎日を過ごしていきたいですね。
みなさんは、今年の春にどんな「はじまり」がありましたか?またこっそり教えてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう