【危険!】イヤホンの長時間・大音量が難聴リスクを高める!症状と対策を解説

最近何となく聞こえ方に違和感があるなぁと感じている方は、イヤホンの使いすぎが原因かもしれません。ワイヤレスイヤホンの普及により、私たちの生活はより便利になった一方で、新たな聴覚リスクも生まれています。今回は、イヤホン難聴の初期症状から、進行を防ぐための具体的な対策まで詳しく解説します。

イヤホンが原因で難聴になる可能性

ここ数年でイヤホンが原因難聴なる人が増加しています。これは「ヘッドホン難聴」「イヤホン難聴」「ロック難聴」とも呼ばれます。また、大音量の音楽や騒音に長時間さらされることで起こる難聴を、「騒音性難聴」「音響外傷・急性音響性難聴」とも呼びます。2017年頃からワイヤレスイヤホンが本格的に普及し始めました。その影響もあってか10代・20代の若者を中心に難聴になる人が増えているようです。こんな調査結果もあります。

【イヤホンの普及率に関する調査結果】

  • MMD研究所の調査(2023年3月)では、18歳~69歳の男女7,000人を対象に、イヤホン・ヘッドホンを所持している人の割合は67.6%でした。
  • DIMSDRIVEの調査では、10代男性のイヤホン使用率が85.0%、20代男性が77.0%と高くなっています。
  • PR TIMESの調査(2024年)では、20代の社会人では約8割がイヤホンを使用していることがわかっています。

【イヤホンの利用デバイス】

  • MMD研究所の調査では、イヤホン・ヘッドホンを利用するデバイスは、スマートフォンが84.9%と最も多く、次にPCが31.7%、タブレットが14.8%と続いています。

かなり高い割合で普及・使用されている事がわかりますね。通勤通学の移動時間に好きな音楽や英会話、小説やビジネス書などの音声ソフト等を聞いていたりするのだと思います。では難聴になる原因とはどのような事があるのでしょうか?次の項目で見てみましょう。

イヤホンの使い方に気をつけて

イヤホンが原因で難聴になる事を『イヤホン難聴』と言いますが、そのイヤホン難聴の原因は、大きな音を長時間聞き続けることで、内耳の「有毛細胞」が傷つくことです。有毛細胞は音の振動を電気信号に変えて脳に伝える役割を担っており、一度傷つくと再生できません。

【原因】

  • 大きな音を長時間聞き続ける
  • 短時間の大きな音でも聴毛が損傷する可能性がある
  • 100㏈以上だと突然難聴を発症するリスクがある(100db:電車の通るときのガード下の音)

【症状】

  • 話し声が聞き取りづらい、耳鳴り、耳の中がつまった感じ、 高音が聞こえづらい。

【注意】

  • イヤホン難聴は徐々に耳の機能が衰えていくため気づきにくく、いったん難聴になると治療法はありません

最近何となく聞こえ方に違和感があるなぁと感じている方はこれが原因かもしれません。難聴は一度なってしまうと取り返しがつきません。違和感を感じたならすぐに専門医などに診てもらう事を強くおすすめします。

難聴にならない為にはどうしたら良いの?

対策としては下記のような事が挙げられます。

【対策】

  • 音量を控えめにして耳を休ませる
  • ノイズキャンセリング機能が付いたイヤホンを使用する
  • 1時間のうち10分間は音楽などを聞かない時間を持つ
  • 耳鼻咽喉科で聴力検査を受ける
  • WHO(世界保健機関)は、ヘッドホンやイヤホンを装着する際は80dB(走行中の電車内くらいの音量)を推奨しています。

年代に関係なくイヤホンを普段からよく使う人なら誰でも難聴になる可能性があります。今一度自分の使い方が大丈夫か思い返してみてください。何度も言いますが、一度難聴になると治りにくい症状です。今ならまだ間に合うと思います。使い方を今一度見直して下さいね!

それではまた別に記事でお会いしましょう