皆さんは1日のうち、どれくらいスマホで動画を見ていますか?
調査によって差はありますが、日本人の平均的な動画視聴時間は 30分~1時間 と言われています。特に若い世代、いわゆる Z世代 は1~2時間以上視聴する人も多く、スマホとの距離が近い生活が一般的になっています。
そして今、最も勢いがあるのが「ショート動画」。YouTube Shorts、TikTok、Instagram Reels など、縦型で短尺の動画が人気を集めています。
「ちょっとだけ見るつもりが、気づけば数時間経っていた…」なんて経験、ありませんか?
今回は、そんなショート動画の 中毒性のカラクリ と、うまく付き合うための 対策法 をまとめてみました。
ショート動画とは?
ショート動画とは、スマートフォンでの視聴を前提とした短尺・縦型の動画コンテンツです。
- 長さ:15秒~60秒が主流(3分程度までのものもあり)
- 縦型:横にする必要がなく、スマホに最適化
- テンポ感:スワイプひとつで次の動画へ進める
- 気軽さ:通勤・通学中、休憩時間など「スキマ時間」にぴったり
この「短くて手軽」という特性が、多くの人を惹きつけています。
時間が溶けるカラクリは「脳」にあった
では、なぜショート動画はやめられないのでしょうか?
答えは脳の仕組みにあります。
- ドーパミンの放出
面白い・驚き・美しい映像など、ショート動画には非日常的な刺激が詰まっています。これが脳内で「快感物質」と呼ばれるドーパミンを分泌させ、さらに次の動画を求めるループに陥ります。 - 関心を維持しやすい
短時間で終わるので飽きにくく、常に新しい情報が流れてくるため集中力が持続しやすいのです。 - 無限スクロールの仕組み
視聴が終わると自動で次が再生される「無限スクロール」が、中毒性を一層強めています。
結果として「数分のつもりが気づけば1時間以上」という感覚を生み出すのです。
観すぎるとどんなデメリットがある?
ショート動画には楽しさや手軽さがある一方、過剰な視聴にはリスクもあります。
- 集中力・記憶力の低下:短い刺激に慣れることで長文を読んだり深く考える力が衰える可能性
- 依存性:快感を繰り返し得るため、無意識に開いてしまう習慣が形成されやすい
- メンタル面への悪影響:特定のテーマに偏った動画ばかり視聴すると、価値観や行動に歪みが生じる危険も
観すぎを防ぐための具体的な方法
アプリ内の工夫
- YouTubeなら「ショート動画を減らす」設定を活用
- 興味のないチャンネルは「おすすめに表示しない」を選択
物理的な対策
- スマホを手元から離す・利用時間をタイマーで制限
- 誘惑の強いアプリは思い切ってアンインストール
ブラウザでブロック
- Braveブラウザを使い「YouTube Anti-Shorts」をオンにすると、ショート動画を完全に非表示にできます
根本的な考え方を変える
一時的なテクニックだけでなく、習慣そのものを見直すことも大切です。
- ドーパミンの仕組みを理解する:なぜハマってしまうのかを知ることが第一歩
- 「ファスト思考」から「スロー思考」へ:無意識に開いてしまう自分に気づき、意識的にコントロールする
まとめ
ショート動画は、ちょっとした空き時間に楽しめる便利なコンテンツです。しかし、気づかぬうちに大量の時間を奪ってしまう側面も持っています。
「今この時間は本当にショート動画に使いたいのか?」と一度立ち止まるだけで、自己投資や趣味、休息など別の選択肢が広がります。
ショート動画は敵ではありません。
**「時間を支配される」のではなく、「時間を選んで活用する」**意識を持つことで、人生はもっと豊かになるはずです。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
🌟9月19日
【苗字の日】
苗字の日とは、1870年(明治3年)9月19日に「平民苗字許可令」が公布されたことに由来する記念日です。この法律により、それまで貴族や武士のみに許されていた苗字を平民も名乗れるようになりました。しかし、この「平民苗字許可令」だけでは苗字を名乗る人がなかなか広まらなかったため、1875年(明治8年)2月13日には、「平民苗字必称義務令」が公布され、国民に苗字を名乗ることが義務付けられました。この日も「苗字制定記念日」として知られています。