「生ドーナツ」って何者?普通のドーナツと何が違うのか徹底解説!

コンビニやスーパー、パン屋さんやスイーツ店に行くと、本当にたくさんのお菓子やスイーツが並んでいます。

そんな中で、ここ数年よく見かけるようになったのが、

「生ドーナツ」

という名前の商品です。

「生チョコ」「生キャラメル」「生クリーム」など、「生」と付くスイーツは珍しくありません。

しかし、よく考えてみると……

「生ドーナツ」って何?

ドーナツなのに「生」って、どういう意味なのでしょうか?

まさか生焼けということではないですよね(笑)。

そこで今回は、「生ドーナツ」とは一体何なのか、普通のドーナツと何が違うのかを調べてみました。

さらに、なぜここまで人気になったのか、そして一時期大ブームになった「マリトッツォ」との意外な関係についても見ていきましょう。


そもそも「生ドーナツ」って何?

まず結論から言ってしまうと、

「生ドーナツ」に明確な一つの定義があるわけではありません。

一般的には、普通のドーナツにはない、

ふわふわ、もちもち、しっとり、そして口の中でシュワッと溶けるような食感

を特徴とするドーナツを「生ドーナツ」と呼ぶことが多いようです。

ここでいう「生」は、

「生焼け」という意味ではありません。

あくまでも、まるで生地が生のように感じられるほど、柔らかく、しっとりしていて、口どけが良いことを表現したものです。

実際、「生ドーナツ」の代表的な存在として知られる「I’m donut?」では、独自のブリオッシュ生地を使い、低温で長時間発酵させた生地を高温で揚げることで、独特の「ふわしゅわ」とした食感を生み出しています。

つまり、

「生ドーナツ=生のドーナツ」ではなく、「生のような食感を楽しむドーナツ」

と考えると分かりやすいでしょう。


普通のドーナツと何が違うの?

では、普通のドーナツとは何が違うのでしょうか?

実は、ここがちょっと面白いところです。

「普通のドーナツ」といっても、イーストを使ったもの、ベーキングパウダーなどで膨らませるもの、オールドファッションのようなものなど、製法はさまざまです。

そのため、

「普通のドーナツは○○で、生ドーナツは○○」

と完全に二分することはできません。

ただ、生ドーナツの代表的な商品を見ると、いくつか特徴的な違いがあります。


1.生地にこだわっている

生ドーナツの大きな特徴の一つが、

非常にリッチな生地

です。

代表的な生ドーナツでは、パンにも使われる「ブリオッシュ生地」が使われています。

ブリオッシュは、一般的なパン生地と比べて卵やバターなどを多く使う、リッチなパンです。

そこにさらに水分を多く含ませたり、かぼちゃなどの素材を加えたりすることで、柔らかく口どけのよい生地に仕上げる商品もあります。

例えば「I’m donut?」では、数種類の小麦にかぼちゃを練り込んだ独自配合のブリオッシュ生地を使用しているとされています。

つまり、生ドーナツは、

「ドーナツの形をしたパン」

というより、

「パン作りの技術をドーナツに応用したスイーツ」

という側面が強いのです。


そもそも「ブリオッシュ」って何?

ここで「ブリオッシュ」という聞き慣れない言葉が出てきました。

ブリオッシュとは、フランス発祥のパンの一種です。

一般的なパンよりも卵やバターなどを多く使うため、非常にリッチで、ふんわりとした食感と豊かな風味があります。

簡単にイメージするなら、

「パンだけど、かなりスイーツ寄りの贅沢なパン」

と考えると分かりやすいかもしれません。

もちろん、すべての生ドーナツがブリオッシュ生地というわけではありません。

しかし、生ドーナツの代表的な商品では、このブリオッシュ生地を活用して独特の口どけを作り出しています。

だから普通のドーナツとは、そもそも「生地の設計思想」が違う場合があるわけです。


2.発酵させるタイプが多い

生ドーナツの代表的な商品では、パンと同じようにイーストを使って発酵させます。

「I’m donut?」の場合も、ブリオッシュ生地を低温で長時間発酵させる製法が特徴の一つです。

発酵によって生地の中に気泡が生まれ、ふんわりとした食感につながります。

ただし、

「普通のドーナツはベーキングパウダー、生ドーナツはイースト」

と単純に分けることはできません。

普通のドーナツにもイーストを使う「イーストドーナツ」があります。

そのため、違いは「膨らませ方だけ」ではなく、

生地の配合、発酵、加水、油での揚げ方などを組み合わせて、独特の食感を作っている

と考えたほうが正確です。


3.揚げ方にも工夫がある

そして、もう一つ重要なのが「揚げ方」です。

生ドーナツの代表例では、

高温で短時間

という揚げ方が特徴になっています。

「I’m donut?」も、独自のブリオッシュ生地を高温で一気に揚げることで、外側はカリッとしながら、内部はふんわり、しゅわっとした食感に仕上げています。

ここが面白いところ。

普通のドーナツというと、

「外側はサクッ、中はしっとり」

というイメージを持つ人も多いでしょう。

それに対して生ドーナツは、

「外側の存在感よりも、中の柔らかさや口どけを楽しむ」

という方向性が強いのです。

もちろん、これもすべてのドーナツに当てはまるわけではありません。

ドーナツは種類によって製法がかなり違うため、

「生ドーナツはこういう食感を目指したドーナツ」

と考えるのが良さそうです。


4.クリーム入りだけが「生ドーナツ」ではない

「生ドーナツ」と聞くと、

「中に生クリームが入っているドーナツ」

を想像する人も多いかもしれません。

しかし、これも必須条件ではありません。

生ドーナツの「生」は、基本的にはクリームではなく、

生地の柔らかさや口どけ

を表す場合があります。

クリームが入っていなくても、生地そのものが「ふわしゅわ」とした食感なら、生ドーナツとして販売されることがあります。

つまり、

生ドーナツ=生クリーム入り

ではないということです。

ここは意外と知らない人も多いのではないでしょうか。


じゃあ「生ドーナツ」は普通のドーナツとは別物なの?

ここまで読んでくると、

「それって、もう普通のドーナツとは別物じゃない?」

と思えてきませんか?

筆者もかなり「別物」に近い気がします(笑)。

ただ、分類としてはもちろんドーナツです。

小麦粉などを使った生地を成形し、油で揚げて作るという点では、れっきとしたドーナツ。

しかし、

目指している食感がかなり違う。

ここがポイントです。

普通のドーナツには、

  • サクサク
  • カリカリ
  • ほろほろ
  • もちもち
  • ふんわり

など、さまざまな食感があります。

生ドーナツはその中でも特に、

「柔らかさ」「しっとり感」「口どけ」

を強く追求したドーナツと言えるでしょう。


なぜ丸い形の生ドーナツが多いの?

生ドーナツと聞いて、

「そういえば、穴が開いていない丸い形が多いな」

と思った人もいるかもしれません。

確かに、クリームを詰めた丸い生ドーナツはよく見かけます。

しかし、

「生ドーナツだから穴がない」

という決まりがあるわけではありません。

穴のない形ならクリームなどのフィリングを入れやすいというメリットがありますし、そもそもドーナツには穴のない種類も昔から存在します。

そのため、

「丸い形+クリーム」は生ドーナツの代表的なスタイルの一つ

くらいに考えるのがよさそうです。


ところで「生ドーナツ」の「生」って誰が言い始めたの?

これも気になるところですよね。

現在の「生ドーナツ」ブームを語るうえで外せないのが、福岡発のベーカリー、

「アマムダコタン」

です。

そのアマムダコタンから生まれたドーナツ専門店が、

「I’m donut?」

です。

「I’m donut?」は2022年にスタート。

アマムダコタンで考案されたドーナツが人気となり、専門店として展開されるようになりました。

そして、その看板商品こそが「生ドーナツ」です。

アマムダコタンのブリオッシュ生地を使い、低温長時間発酵などを取り入れ、揚げることで独特の食感を生み出しました。

つまり現在の日本で「生ドーナツ」という言葉が広く知られるようになった背景には、この存在が大きく関係していると言えます。


実は「マリトッツォ」とも関係がある?

ここで、少し懐かしい名前が登場します。

「マリトッツォ」

皆さん覚えていますか?

2021年前後、コンビニやスーパー、パン屋さんなどで大量に見かけた、あのクリームたっぷりのスイーツです。

丸いパンのような生地に、これでもかというくらい生クリームが挟まっていました。

「こんなにクリーム入れるの?」

と思った人も多かったのではないでしょうか(笑)。

実は、このマリトッツォブームと「生ドーナツ」には、ちょっと面白いつながりがあります。


マリトッツォブームの仕掛け人の一つが「アマムダコタン」

福岡の「アマムダコタン」は、マリトッツォブームの火付け役としても知られています。

同店では2020年ごろからマリトッツォを展開し、その後全国的なブームへと広がっていきました。

そして、その後に登場したのが「I’m donut?」です。

つまり、

マリトッツォ → 生ドーナツ

という流れを見ると、同じ店から生まれたスイーツとして、どこか共通点を感じます。

もちろん「生ドーナツがマリトッツォの後継商品」と単純に言い切ることはできません。

しかし、

ブリオッシュのようなリッチな生地を使い、クリームなどと組み合わせて新しいスイーツ体験を作る

という点では、確かに似た方向性を感じます。


マリトッツォはなぜ消えたように感じる?

マリトッツォは一時期、どこのコンビニやスーパーでも見かけるほどの大ブームになりました。

ところが、しばらくすると急激に見かけなくなりました。

「そういえば、最近マリトッツォって見ないな」

と思った人も多いでしょう。

ただ、これは「完全に消滅した」というより、

ブームから定番・ニッチな商品へとポジションが移った

と考えるほうが適切でしょう。

一気に多くの商品が発売され、珍しさがなくなったことで、ブームとしての勢いが落ち着いた面はあります。

そしてスイーツ業界では、次から次へと新しい商品が登場します。

そのため、

「流行する → みんなが食べる → 飽きる → 次のスイーツへ」

というサイクルが非常に速いのです。

マリトッツォも、まさにその典型だったのかもしれません。


そして現在、「生ドーナツ」はどうなっている?

では、マリトッツォの次に登場したとも言える「生ドーナツ」はどうでしょうか?

一過性のブームで終わってしまうのでしょうか?

これがなかなか面白いところです。

「I’m donut?」は2022年のスタート以降、店舗を拡大し、2025年にはニューヨークにも海外1号店を出店しています。

さらに2025年には京都にも店舗をオープンするなど、生ドーナツの展開は続いています。

また、生ドーナツそのものも、さまざまな店が取り入れるようになっています。

つまり、

「生ドーナツ」という言葉そのものが、一時的な商品名から一つのスイーツジャンルへ広がっている

ようにも見えます。


「生ドーナツ」はこの先も生き残る?

ここは個人的にも気になるところです。

スイーツの流行は、とにかく移り変わりが早い。

タピオカ、マリトッツォ、カヌレ、韓国スイーツなど、ブームになったものはたくさんあります。

一方で、その中にはブームが終わっても定番として残ったものもあります。

では、生ドーナツはどうでしょう?

筆者としては、

「生ドーナツ」という名前がこのまま残るかは分からないものの、柔らかく口どけの良いドーナツ自体は定着する可能性がある

と思っています。

なぜなら、生ドーナツは単なる「見た目の流行」だけではなく、

食感そのものに特徴がある

からです。

「映えるから食べる」だけではなく、

「この食感が好きだからまた食べたい」

というリピートにつながる可能性があります。

実際、「I’m donut?」では生地や商品そのものの改良を続け、新しいタイプのドーナツも展開しています。


結局、「生ドーナツ」って何だったの?

ここまでの話をまとめてみましょう。

生ドーナツとは、

「生焼けのドーナツ」ではありません。

また、

「生クリームが入ったドーナツ」という意味でもありません。

明確な一つの定義があるわけではありませんが、代表的な商品では、

  • リッチなブリオッシュ生地
  • 水分を多く含んだ柔らかな生地
  • イーストによる発酵
  • 低温での長時間発酵
  • 高温で短時間の揚げ
  • ふわふわ、もちもち、しゅわっとした食感
  • 口の中で溶けるような口どけ

などの工夫が組み合わされています。

つまり、

「普通のドーナツとは違う食感を楽しむ、新しいタイプのドーナツ」

と考えると、一番分かりやすいでしょう。


ドーナツなのに、ドーナツじゃない?

「I’m donut?」の公式サイトには、

「ドーナツだけどドーナツじゃない。」

という印象的なコンセプトが掲げられています。

これ、実は生ドーナツの特徴をかなり上手く表している言葉なのかもしれません。

形はドーナツ。

作り方もドーナツ。

でも、食べたときの感覚は、これまでのドーナツとはちょっと違う。

パンのようでもあり、スイーツのようでもあり、ケーキのようでもある。

だからこそ、

「これ、ドーナツなの?」

という驚きが生まれたのでしょう。


まとめ

今回は「生ドーナツって何?」という素朴な疑問から、その特徴や普通のドーナツとの違いについて調べてみました。

生ドーナツの「生」は、生焼けという意味ではありません。

「生のように柔らかく、しっとりしていて、口の中で溶けるような食感」

を表現したものと考えると分かりやすいでしょう。

そして、その背景にはブリオッシュ生地や発酵、加水、揚げ方など、パン作りや製菓の技術が詰め込まれています。

一見すると、

「ドーナツなんだから、普通に揚げればいいんじゃない?」

と思ってしまいますが、実際にはかなり奥が深い。

そう考えると、コンビニやスーパーで何気なく見かけるスイーツも、ちょっと違った目で見えてきますね。

さて、気になるのは今後です。

マリトッツォのように一気にブームになって、その後姿を消してしまうのか。

それとも、

「生ドーナツ」という名前が定番として残っていくのか。

個人的には、後者になってほしいところです。

皆さんは「生ドーナツ」、食べたことがありますか?

そして、

「普通のドーナツと生ドーナツ、どっちが好き?」

ぜひコメントで教えてください。

次にドーナツ売り場へ行ったときは、ぜひ「生」という文字の意味を思い出しながら食べてみてください。

もしかすると、いつものドーナツが少し違って見えるかもしれません。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

10月30日

【香りの記念日】

石川県七尾市が1992(平成4)年に制定し、一般社団法人 日本記念日協会 によって認定・登録されました。

由来と目的

1992年の10月30日に、七尾市で第7回国民文化祭のイベントとして、日本初の香りの祭典である「世界の香りフェアIN能登」が開催されたことが日付の由来です。

七尾市は「香り文化を提唱する街」として、香りグッズの全国コンクールを開催したり、香りを活かした商品の開発を行ったりと、地域を挙げた多様な活動を実施しています。