葬儀費用トラブルが過去最多に?令和時代のリアル
高齢化社会が進む日本では、葬儀の件数も年々増加しています。
筆者の住む地域でも、町内の訃報が以前より明らかに増えたと感じます。
それに比例するように増えているのが「葬儀費用のトラブル」です。
実際、消費生活相談の現場でも、葬儀に関する金銭トラブルは増加傾向にあります。
相談先として知られているのが 国民生活センター です。
では、なぜ今トラブルが増えているのでしょうか?
なぜ葬儀トラブルが増えているのか?
① 「格安広告」と実際の請求額の差
最近はインターネットで
「家族葬 〇〇万円〜」
という広告を多く見かけます。
しかし実際には、
- ドライアイス代
- 安置費用
- 搬送費
- 会食費
- 返礼品代
などが別料金となり、最終的な請求が広告価格の“数倍”になるケースも珍しくありません。
② 急ぎの判断によるミスマッチ
身内が亡くなると、冷静な判断が難しい状態になります。
- 深夜の電話
- 短時間での決断
- 比較検討する余裕のなさ
その結果、スマホで見つけた業者に即決し、
「こんなに高いとは思わなかった…」となるケースが多発しています。
③ クーリング・オフが基本的に使えない
葬儀は緊急性が高いサービスのため、
原則としてクーリング・オフの対象外です。
つまり、
契約後に後悔してもキャンセルが極めて難しい
これがトラブルを深刻化させる要因のひとつです。
見落としがちな落とし穴「火葬待ち」
令和の葬儀事情で特に問題になっているのが「火葬待ち」です。
都市部では多死社会の影響で、
火葬まで1週間〜10日以上待つケースも発生
この期間に、以下の費用が日ごとに発生します。
火葬待ちでかかる追加費用
- 安置施設利用料:5,000円〜15,000円/日
- ドライアイス代:5,000円〜10,000円/日
- 搬送費:1回数万円
1週間待てば、これだけで10万円以上になることもあります。
この部分を知らずに契約し、
後から高額請求に驚く人が非常に多いのです。
「家族葬=安い」は本当か?
実は、トラブルで最も多いのが
「家族葬だから安いと思っていた」
というケースです。
理由① セット料金に含まれない項目が多い
多くの「家族葬プラン」は最低限のセット。
追加になりやすいもの:
- 飲食代
- 返礼品
- 安置延長費用
- お布施
特にお布施は葬儀社の費用に含まれないことが多く、盲点になります。
理由② 香典収入が少ない
一般葬では香典で費用を補填できる場合があります。
一方、家族葬は参列者が少ないため、
持ち出し(自己負担)が大きくなりやすい
結果として、
「思ったより割高だった」
という印象につながります。
理由③ 親族からの“ランクアップ圧力”
- 「もっと花を増やすべき」
- 「親の最後なんだから立派に」
こうした意見でプランが上がり、予算が膨らむケースも多いです。
全国平均はいくら?
葬儀費用の全国平均は
約110万〜118万円と言われています。
比較サイトで知られているのが
鎌倉新書 が運営する「いい葬儀」などのポータルです。
事前に「総額の相場」を知っておくことが、最大の防御になります。
葬儀トラブルを防ぐ“令和の鉄則”3つ
① 事前に「総額見積もり」を取る
見るべきは3項目すべて込みの総額:
- 固定費(祭壇・棺・人件費)
- 変動費(飲食・返礼品・火葬料)
- 寺院費用(お布施)
② 追加費用の条件を具体的に聞く
質問例:
- 「火葬まで〇日待った場合はいくら?」
- 「搬送距離の加算条件は?」
- 「安置延長は1日いくら?」
具体的に聞くだけで、後悔を防げます。
③ 親族間で“規模の合意”を作る
葬儀トラブルは「お金」よりも
価値観のズレ
から起こります。
事前に
- 本人の希望
- 予算上限
- 規模の方針
を共有しておくことが大切です。
国民生活センター の注意喚起を参考に話し合うのも有効です。
筆者の体験から思うこと
私自身、親の葬儀で喪主を経験しました。
亡くなった直後から手配が始まり、
時間も知識もない中で判断を迫られました。
結果的に、当初想定よりも大幅に予算オーバー。
あの時感じたのは、
「もっと事前に知っていれば…」
という後悔です。
まとめ:葬儀は“準備した人”が守られる
葬儀は人生で何度も経験するものではありません。
だからこそ、
- 相場を知る
- 追加費用を知る
- 家族で話し合う
この3つが、最大の防御策です。
皆さんは、葬儀の費用について家族と話したことがありますか?
できれば“元気なうち”に。
それが、未来の自分と家族を守ることにつながります。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
3月18日
【点字ブロックの日】
世界で初めて点字ブロックが敷設されたことを記念する日です。
📅 由来と歴史
- 設置場所と日: 1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校近くの交差点(現:岡山市中区)に、世界で初めて230枚の点字ブロックが敷設されました。
- 考案者: 岡山市で旅館を経営していた発明家の三宅精一氏です。友人の視力が低下したことをきっかけに、「突起があれば足の裏で認識できる」と考え、私財を投じて開発しました。
- 記念日の制定: 岡山県視覚障害者協会が制定し、2010年に日本記念日協会によって認定されました。
💡 点字ブロックの役割
正式名称は「視覚障害者誘導用ブロック」といい、大きく分けて2種類あります。
- 誘導ブロック(線状): 移動の方向を示すための棒状の突起。
- 警告ブロック(点状): 階段、交差点、駅のホームの端など、注意が必要な場所を示す点状の突起。
現在では日本産業規格(JIS)や国際規格にもなっており、世界中に普及しています。この日は、点字ブロックの上に荷物を置かないなど、改めてバリアフリーへの理解を深める日として啓発活動が行われています。