放置すると危険?使っていない預金口座のリスクと対策

銀行の預金口座、皆さんはいくつ持っていますか?
複数の口座を使い分けている人もいれば、「昔作ったまま放置している口座がある…」という人も多いのではないでしょうか。調査によると、9割近くの人が2つ以上の口座を保有しており、特に「3口座持っている人」が最も多いそうです。一方で、若い世代は1つだけの口座を使っている割合も比較的高いといわれています。

しかし、複数持っていると「もう何年も使っていない口座」が出てきますよね。実は、この“放置口座”をそのままにしておくと、思わぬリスクや手間が発生することがあります。今回は「使わなくなった預金口座を放置するとどうなるのか」について、分かりやすく整理してみました。


◆使わない預金口座はどうなるの?

長期間使われていない銀行口座は、一定の条件を満たすと「休眠預金」として扱われます。

  • 条件:2009年1月1日以降の取引で、その後10年以上動きがない預金
  • 扱い:預金は「預金保険機構」に移管され、子ども支援・生活困窮者支援・地域活性化などの公益活動に活用される
  • 引き出し:お金が消えるわけではなく、本人確認書類や通帳を持参すれば、元本+利息を引き出せる

つまり、休眠扱いになってもお金は戻ってきますが、手続きが複雑になり、時間や手間がかかる点には注意が必要です。


◆未利用口座管理手数料に注意!

休眠預金になる前に、銀行によっては「最後の取引から2年以上経過した口座」に管理手数料を課すことがあります。

  • 毎年数百円〜数千円の手数料がかかる
  • 残高が少ない口座は手数料で減り続け、マイナス残高→自動解約となるケースもある

「残高は数千円しかないし放置でいいか…」と思っていると、知らないうちに残高がゼロどころかマイナスになる可能性もあります。


◆放置口座のリスク

預金口座を長期間放置していると、次のようなリスクが発生します。

  1. 管理手数料で残高が減る
  2. 不正利用のリスク
    • 例:ドコモ口座事件のように、口座情報が悪用されるケース
  3. 休眠預金となり手続きが面倒になる
  4. 残高不足で自動解約される

「お金は残っているはず」と安心していると、知らぬ間に手数料で消えていたり、不正に利用されていた…なんてことも考えられるのです。


◆放置しないための対策

預金口座を安全に管理するために、次のポイントを意識しましょう。

  • 不要な口座は解約する
    もう使わない口座は、早めに整理するのがベストです。
  • 定期的に動かす
    入出金や記帳、ネットバンキングでの確認をして「動いている口座」として扱うと休眠化を防げます。
  • 金融機関に相談する
    不明な点があれば、口座のある銀行に確認するのが確実です。

◆まとめ

使わなくなった預金口座を放置すると、

  • 手数料で残高が減る
  • 不正利用されるリスクがある
  • 休眠預金となり手続きが面倒になる
    といったデメリットが待っています。

「そのうち使うかも」と思って放置している口座ほどリスクが大きいもの。思い切って解約するか、最低限でも定期的に動かして管理していくことをおすすめします。

あなたもこの機会に、ご自身の口座を整理してみてはいかがでしょうか?

それではまた別の記事でお会いしましょう


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