足が熱くて眠れない…それ、もしかして「バーニングフィート症候群」?
夏の夜、足が火照って寝つけない。エアコンをつけても、冷たいシーツに足をすりつけても、なかなか落ち着かない…そんな経験はありませんか?
近年は“猛暑”を通り越して“酷暑”と呼ばれるような異常気象が続いています。そんな中、じわじわと注目を集めているのが「バーニングフィート症候群(灼熱脚症候群)」という症状です。
「聞いたことない」という方も多いかもしれませんが、実は睡眠の質や生活の快適さを大きく左右する可能性のある、見逃せない身体のサインなのです。
この記事では、「バーニングフィート症候群」について詳しく解説しながら、原因や対策方法について分かりやすく紹介していきます。
バーニングフィート症候群とは?
「バーニングフィート症候群(Burning Feet Syndrome)」はその名の通り、足の裏や足先が「焼けるように熱い」「ヒリヒリする」といった症状が現れる病気です。とくに夜間に症状が悪化しやすいのが特徴で、眠れないほどの不快感を感じる方も少なくありません。
主な症状
- 足裏や足先の灼熱感、ヒリヒリ感
- 夜になると症状が強くなる
- 足に痺れやむずむず感を伴うことも
- 冷たい水に足を浸すと一時的に楽になることがある
原因は?ビタミン不足や神経の問題も
バーニングフィート症候群の原因は一つではありません。複数の要因が複雑に絡み合っているケースが多く、以下のような原因が挙げられます。
■ 身体的な原因
- ビタミンB群の欠乏(特にB1、B6、B12)
- 糖尿病による末梢神経障害
- 甲状腺機能低下症
- 足根管症候群(手首の“手根管症候群”の足バージョン)
- 血行障害や末梢神経障害
■ その他の要因
- 長時間の立ち仕事や歩行による疲労の蓄積
- 冷え性や血行不良
- 自律神経の乱れ
- ストレスや睡眠不足
実は昔からある病気だった
この症状、実は最近になって登場した“現代病”ではないのです。歴史をさかのぼると、第二次世界大戦中の捕虜たちが栄養不足によって発症したケースが多数報告されています。
特にビタミンB群の欠乏によって神経障害を引き起こす「栄養性ニューロパチー」として注目され、当時の医師たちはビタミンの補給によって症状の改善を試みていたという記録があります。
つまりこの病気は、昔は栄養失調によって、今は生活習慣やストレスによって引き起こされる病気に姿を変えてきたとも言えるのです。
バーニングフィート症候群の対策・予防法
では、どうすればこの症状を防いだり、緩和したりすることができるのでしょうか?
🩺 1. 原因となる病気の治療
- ビタミンB群の補給(サプリよりも食事から摂るのが理想)
- 糖尿病や甲状腺の管理
- 定期的な健康診断での早期発見
🦶 2. 血行を良くする
- 足を優しくマッサージする
- 締め付けのない靴下や靴を選ぶ
- 足湯や温冷交互浴もおすすめ(血行不良でない場合)
❄️ 3. 患部の冷却
- 湿布や冷却ジェルの使用
- 冷水で足を冷やす(※血行不良が原因の場合は注意)
🌿 4. 生活習慣の見直し
- 規則正しい睡眠
- カフェインやアルコールを控える
- 喫煙を避ける
- 就寝前の軽いストレッチや散歩
💊 5. 薬物療法
- 症状が強い場合は、医師の判断で鎮痛薬やビタミン剤などの処方が行われることもあります。
気になる人は、まずは「栄養と生活習慣」を見直してみよう
「なんだか最近、足が熱くて眠れない…」という方は、暑さだけが原因ではないかもしれません。
- 栄養バランスが崩れていないか?
- ストレスがたまっていないか?
- 冷えや血行不良のサインではないか?
自分の体調を見直す良いきっかけとして、この記事を役立てていただければ幸いです。
少しでも気になる方は、無理をせず早めに医療機関で相談することをおすすめします。
健康的な睡眠は、心と身体の回復にとって何よりも大切な時間。日々の小さな不調にも、ぜひ耳を傾けてあげてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう
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