「ゼブラ企業」とは?社会と経済の両立を目指す新たな企業モデルを解説!

「ゼブラ企業」って聞いたことありますか?

最近、日本でも少しずつ注目され始めているこの言葉。「ユニコーン企業」なら聞いたことがあるけど、「ゼブラ」って何?と思った方も多いかもしれませんね。

今回は、社会貢献と経済的な成長を同時に目指す“ゼブラ企業”について、わかりやすくご紹介します!


■ ゼブラ企業とは?

ゼブラ企業とは、社会課題の解決と経済的な成長の両立を目指す企業のことを指します。2017年、アメリカの女性起業家グループによって提唱され、短期的な利益や急成長を求める「ユニコーン企業」とは対照的な存在として注目されるようになりました。

🦓 名前の由来

「ゼブラ(シマウマ)」という名前には意味があります。白と黒の縞模様が示すように、利益(白)と社会貢献(黒)という一見相反する価値をバランスよく融合させることを象徴しています。


■ ゼブラ企業の特徴

ゼブラ企業の主な特徴は以下の通りです。

  • 社会性と経済性の両立:ただ儲けるのではなく、社会課題の解決や地域貢献をビジネスの目的としています。
  • 持続可能な成長:短期的な売上よりも、長期的視野に立った安定成長を重視。
  • 協調重視の姿勢:他社との競争よりも、連携・共創を大切にします。
  • 多様性と包摂性の推進:性別・国籍・年齢・障がいの有無などに関わらず、多様な人材が活躍できる文化を目指します。

■ ゼブラ企業 vs ユニコーン企業

比較項目ゼブラ企業ユニコーン企業
目的社会貢献と経済的持続性の両立短期間での急成長と市場シェア拡大
アプローチ協調・共創競争・スピード重視
成長戦略長期的視点での持続可能な発展投資を呼び込み、急速な拡大を目指す
企業文化多様性と包摂性を尊重成果主義やイノベーション重視

■ 日本におけるゼブラ企業の広がり

日本でも、地域課題の解決やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが重視される中で、ゼブラ企業は増加傾向にあります。

特に以下のような背景が後押ししています。

  • SDGsへの関心の高まり
  • 若い世代の価値観の変化
  • 地方創生ニーズの拡大
  • 政府や自治体の後押し

■ 日本のゼブラ企業の事例

🧼 合同会社エシカルティ(鹿児島県)

火山灰「シラス」を原料とした環境配慮型の日用品(洗剤、角質落としなど)を開発・販売。地域資源を有効活用し、地元経済の活性化に貢献。

🌾 株式会社オービジョン(鹿児島県)

県産農産物のEC販売を支援するサービスを展開。地方農業の収益改善と販路拡大に取り組み、農家の持続可能な経営をサポート。


■ 若い世代やシニアからも注目

最近では、ゼブラ企業に魅力を感じる若い世代が増えています。「社会の役に立つ仕事がしたい」「意味のある働き方をしたい」といった価値観が、企業選びにも影響を与えているようです。

また、ミドルシニア世代にとっても、自身のスキルや経験を社会貢献に活かせる場として注目されています。


■ 今後の展望

政府もゼブラ企業の創出や支援を政策に組み込んでおり、今後ますますその存在感は高まっていくと考えられます。

「社会のために役立ちながら、持続可能なビジネスを展開する」。そんな企業が、次世代のスタンダードになるかもしれません。


■ まとめ:あなたの周りにもゼブラ企業があるかも?

私たちの身近にも、実はゼブラ企業は存在しているかもしれません。地域の課題解決や環境保護などに真剣に取り組む企業、そういった企業に目を向けることで、働き方や生き方の選択肢も広がります。

これからの社会に求められるのは、「稼ぐこと」だけでなく「どう稼ぐか」。あなたなら、どんな企業で働きたいと思いますか?

それではまた別の記事でお会いしましょう


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