つい買ってしまうのは偶然じゃない?コンビニの商品配置は心理戦!
皆さんは、コンビニに立ち寄った際に「予定にないのに、つい何か買ってしまった…」という経験はありませんか?
実はそれ、あなたの意思の弱さではなく“戦略的に仕組まれたこと”かもしれません。
コンビニの商品配置には、購買心理を巧みにくすぐる「戦略」が詰まっています。
今回はそんな“知られざる配置のカラクリ”を深掘りしながら、私たちの無意識の行動がどう導かれているのかを見ていきましょう。
■ コンビニの商品配置、実はかなり計算されている!
コンビニに並ぶ商品の配置は、感覚や雰囲気で決められているわけではありません。
そこには「どうすれば人はモノを買うか?」という膨大なデータと心理学が関わっています。
例えば、以下のような配置が意図的にされています:
● お弁当・飲み物は“店の奥”に配置
私たちが必ずと言っていいほど買うお弁当や飲料は、入口付近ではなく店の最奥に置かれていることが多いです。
これは、来店者に自然と店内を回遊させることで、途中で他の商品にも目を向けさせ、「ついで買い」を狙う戦略です。
● “左回り”で動く人間心理を利用
岡山理科大学経営学科の研究などによると、人は店舗内を左回りに動く傾向があるそうです。これは右利きの人が多いことが背景にあり、左手で商品を取りやすくするため。
そのため、左側の棚には新商品や人気商品が目立つように配置されていることが多いのです。
● レジ前の誘惑ゾーン
レジ前にガムやチョコ、小物類が並んでいるのは、精算待ちの“手持ち無沙汰”を狙った配置です。
まさに「ついで買い」のゴール地点。ここで売れる商品は、瞬間的な判断で手に取りやすいサイズ感や価格帯が意識されています。
● 商品カテゴリーの整理整頓
パン・お菓子・飲料など、同じジャンルの商品をまとめて並べることで、目的のモノを探しやすくなっています。探しやすさ=購買率の向上です。
● 棚の“高さ”も計算済み
日本経済新聞でも報じられたように、商品の陳列棚の高さは子どもや高齢者にも配慮されています。
特に目線の高さに合わせて、新商品や利益率の高い商品が置かれていることも。
■ コンビニだけじゃない!量販店やスーパーにも戦略が
実はこの「商品配置による誘導」は、スーパーやドラッグストア、家電量販店でも共通して使われています。
たとえば…
● 動線設計
人の流れ(動線)を分析し、自然と店内を歩かせるルートを設計。入り口近くに特売品、奥に必需品を置くことで、店内を一周させる意図があります。
● 視線コントロール
人の視線の動きを計算し、目立つ位置(目線の高さや棚の端など)に売れ筋商品や新商品を配置することで、購買につなげています。
● 関連商品の近接配置
カレーのルウの近くに福神漬けやらっきょうが並んでいるように、よく一緒に買われる商品をあえて近くに置くことで、まとめ買いを促進。
● “PI値”による配置判断
PI値(Purchase Index=来店客1000人あたりの購買数)を分析し、売上の高い商品はより目立つ場所に配置。売れる→目立つ→さらに売れるというスパイラルを形成。
● ゴールデンラインの活用
陳列棚の中でも、目線の高さで手を伸ばしやすいゾーン(ゴールデンライン)は“特等席”。ここには新商品や利益率の高い商品が優先的に配置されます。
● 陳列手法も巧み
- 前進立体陳列:人気商品で新商品を囲い、目に留まるように見せる
- ダブルアタック陳列:新商品の両側に売れ筋商品を配置して視線誘導
- ジャンブル陳列:ワゴンに無造作に積まれた商品は「掘り出し物感」で購買意欲を刺激
■ あなたも“誘導”されているかも?
こうして見てみると、私たちが普段「なんとなく」選んでいると思っていた買い物も、実は緻密な戦略によって導かれていたことに気づかされます。
コンビニもスーパーも、商品の並び方は「偶然」ではなく「必然」なんですね。
実際、私自身も「これ買う予定じゃなかったのに…」とレジに向かうことがしばしばあります(笑)
皆さんはどうですか?
次にお店に行ったとき、少し視点を変えて「配置」を意識してみると、まるで“仕掛けられたダンジョン”のように見えてくるかもしれませんよ。
それではまた別の記事でお会いしましょう
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