昔の運動会といえば、「赤組対白組」「クラス対抗リレー」「学年対抗綱引き」など、勝敗を競い合うイベントというイメージが強かったですよね。私が子どもの頃もそうでした。
ところが最近は、どうやら運動会の様子が大きく変わってきているようです。
なんと、徒競走ですら「順位をつけない」「全員同時ゴール」という学校も増えてきているんです。
一体、なぜこんな変化が起きているのでしょうか?
今回は「なぜ最近の運動会では順位をつけないのか?」その背景や理由、賛否両論の声まで、詳しく掘り下げてみたいと思います。
運動会で順位をつけなくなった主な理由は?
ではまず、「なぜ順位をつけないのか?」その主な理由をいくつか挙げてみます。
① 安全面への配慮
近年、騎馬戦や組体操などの「怪我のリスクが高い競技」は全国的に減少しています。
子どもたちの安全を最優先に考える流れの中で、「勝敗にこだわるあまり、無理をして怪我をするリスクを減らそう」という意識が高まっているのです。
② 教育方針の変化
昔は「勝つことが正義!」「負けたくない!」という競争心を育てることが重視されていましたが、今はそれよりも「努力の過程」や「楽しむこと」「協力すること」を大切にする教育方針に変わってきています。
具体的には、
- 徒競走でも順位をつけない
- 全員が一斉にゴールする演出
- チーム全員で協力して達成する種目が増える
など、勝敗以外の価値に重きを置く学校が増えています。
③ 子どもの心理的負担への配慮
「競争が苦手」「運動が得意じゃない」そんな子どもにとって、順位が付く運動会はストレスやプレッシャーの原因になることもあります。
「順位が付くから行きたくない」「失敗したら恥ずかしい」と思ってしまう子も少なくありません。
そこで、「誰もが安心して参加できる運動会」を目指す動きが強まっています。
④ 教員の負担軽減&授業時間確保
実はこれも大きな理由のひとつ。
近年、教員の労働時間が社会問題化する中で、運動会の準備や当日の運営が教員にとって大きな負担となっていました。
そのため、
- 運動会を半日開催にする
- 競技数を減らす
- 順位判定が不要な種目を増やす
など、先生方の負担軽減も背景にあると言われています。
競争しない運動会にはどんなメリットがある?
「えっ…それって面白いの?」と思った方もいるかもしれませんが、実は“順位をつけない運動会”には以下のようなメリットがあります。
✅ 全員が楽しめる
運動が得意な子も苦手な子も、プレッシャーを感じることなくのびのび参加できます。
✅ 協力やチームワークが育つ
順位を競わないことで、仲間と協力してゴールを目指す競技が増えます。
友達との絆が深まるきっかけになることも。
✅ 自己肯定感が育まれる
「順位」ではなく「努力した過程」や「みんなで頑張ったこと」を評価することで、子どもたちの自己肯定感が高まる効果も期待できます。
✅ ストレス軽減
勝ち負けにこだわらないので、当日特有の極端なプレッシャーが少なく、リラックスして参加できる子が増えます。
それでも…競争心は必要じゃないの?反対意見も根強い現実
一方で、競争をなくす運動会に対してはこんな意見も。
❌ 競争心が育たない
社会に出れば、どうしても競争は避けられません。
「小さいうちから悔しさを知って、次に活かす経験をしてほしい」という声も多くあります。
❌ 負けることで得られる成長機会が減る
「負けた悔しさ」「次は頑張ろうという意欲」も、子どもにとっては大切な学びです。
それが失われることへの不安を感じる親御さんもいます。
❌ 真剣勝負ならではの感動が薄れる
全力で走って勝負するからこそ生まれるドラマ、感動、涙…。
これが薄れてしまうことに物足りなさを感じる人も多いようです。
結局…どちらが正解?大切なのは「子どもたちがどう感じるか」
最終的に、「順位をつけるべきか」「つけないべきか」に明確な正解はありません。
学校や地域、子どもたちの年齢や性格、保護者の意向によって、最適なスタイルは違ってくるものです。
最近では、
✅ 低学年は順位なし
✅ 高学年は順位あり
✅ チーム対抗で全員参加型
など、両方のメリットを組み合わせた“ハイブリッド型運動会”も増えています。
【私の個人的な感想】
正直、親世代の私としては「ある程度の競争心はあった方がいいんじゃないかな」と思ってしまいます。
やっぱり「負けて悔しい!」とか「次こそは!」という気持ちは、将来社会で生きていくうえで大事だと思うからです。
ただ…時代が変われば教育方針も変わるもの。
「勝つことだけが価値じゃない」「協力する楽しさ」も、子どもたちにとっては大切な経験ですよね。
皆さんはどう思いますか?
もしよければ、コメントなどでご意見を聞かせてくださいね!
それではまた別の記事でお会いしましょう
▼この記事のまとめポイント
- 最近の運動会は順位をつけない学校が増えている
- 背景には安全性、教育方針、心理的負担への配慮がある
- 賛否両論あるが、どちらも子どもの成長にとって大切な視点
- 最終的には学校ごとの判断と、子どもたちの笑顔がゴール!
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