私たちは人生の中で、親や先生、上司などから褒められたり叱られたりする場面をたくさん経験してきました。そのたびに「嬉しい」「悔しい」「納得できない」といった感情が湧いたこと、ありますよね。
さて、あなたはどちらのタイプでしょうか?
- 褒められることでやる気が出る「褒められて伸びる」タイプ?
- 厳しい指摘や叱責をバネにする「叱られて伸びる」タイプ?
今回は、それぞれの特徴や効果、そして「本当の意味で成長する人」の共通点について、一緒に考えてみたいと思います。
■ 褒められて伸びる人の特徴と効果
特徴
- 自己肯定感が高く、ポジティブ思考
- 他人の期待に応えたいという思いが強い
- 感受性が豊かで人の言葉を素直に受け取る
モチベーションの源
- 他人からの賞賛や肯定的な評価
- 「自分は認められている」という安心感
期待される効果
- 「ピグマリオン効果」により、より大きな成長が促進される
- 成功体験が自信となり、次のチャレンジにも前向きになれる
注意点
- 褒められることに依存してしまうと、自発的な行動力が落ちることも
- 承認欲求が満たされないと、やる気を失いやすくなる
■ 叱られて伸びる人の特徴と効果
特徴
- 真面目で責任感が強い
- 向上心が高く、自分の弱点に正面から向き合える
- 批判を受け止めて改善につなげる力がある
モチベーションの源
- 指摘された課題の克服
- 周囲の期待に応えたいというプレッシャーを前向きに捉える心
期待される効果
- 自分を客観視しやすく、段階的に成長できる
- 困難を乗り越えるたびに精神的な強さが育つ
注意点
- 強い叱責が続くと、萎縮して行動が消極的になることも
- 自己肯定感が下がり、ネガティブな感情に支配されやすくなる
■ では、どちらの方が“良い”のか?
正直なところ、「どちらが良いか?」というのは一概には言えません。
それは人それぞれ性格も経験も違うからです。
大切なのは、「自分がどちらのタイプかを知ること」、そして**「自分に合った成長環境を選ぶこと」**です。
■ 褒められても伸びない人・叱られても伸びない人とは?
褒められても伸びない人、叱られても伸びない人もいます。これは「性格が悪い」とか「努力不足」といった話ではなく、評価の受け取り方や自己肯定感に深く関係しています。
褒められても伸びない人の特徴
- 他人の評価に依存していて、自分で価値を見出せない
- 褒められること自体が目的化してしまう
- 「成長したい」ではなく「認められたい」に偏りすぎる
叱られても伸びない人の特徴
- 批判を過剰に恐れ、自信をなくしてしまう
- 傷つく経験がトラウマ化して、前に進むことが怖くなる
- 指摘をネガティブにしか捉えられず、改善につなげられない
どちらも、「外側からの評価に頼りすぎてしまっている状態」と言えるかもしれません。
■ 真に成長する人とは?
最終的には、「褒め」でも「叱り」でもなく、自分の中から湧き出る意欲や目的意識が一番の原動力になります。
真に成長する人の共通点
- 自己肯定感が高く、自分の価値を理解している
- 他人の意見を柔軟に受け入れながらも、自分の軸を持っている
- 批判や賞賛に一喜一憂せず、長期的な成長を見据えて行動できる
■ 最後に:環境のせいにする前に、できること
私自身は、どちらかというと「褒められて伸びる」タイプです。けれども、環境や状況によっては、うまくいかないこともたくさんありました。
人は誰しも「今の自分は環境のせいだ」と思ってしまうことがあります。でも、環境を変えるよりも先に、自分の内面に目を向けてみることが大切かもしれません。
自分の性格、考え方、行動パターンを見つめ直すことで、環境への感じ方すら変わることがあります。
そしてもし、「今の環境では自分らしくいられない」と気づけたなら、勇気を出して一歩踏み出すことも、自分を大切にする選択です。
この記事を読んでくださったあなたが、自分に合った方法で前向きに成長し、「自分で自分の人生を幸せだと思える日」が来ることを心から願っています。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
🌟 《7月6日》
📅 サラダ記念日
1987年に俵万智さんが発表した歌集『サラダ記念日』の中の一句
「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
がきっかけで、記念日として定着。
日常の何気ない一コマが“記念日”に変わるという感性が、多くの人の共感を呼びました。
思い出の味や、誰かとの会話がふと心に残る、そんな体験はあなたにもあるかも☺️