知らないと危険!マダニ感染症の症状・予防・対策を徹底解説

春から秋にかけて、屋外活動が楽しくなる季節。でもその影で、静かに忍び寄ってくる小さな脅威がいます。それが「マダニ」。ニュースで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実はマダニは、ただの虫刺されで済まないケースもある、非常に厄介な存在。重症化する感染症を引き起こし、場合によっては命に関わることもあるのです。

この記事では、マダニに咬まれたときに起こる可能性のある感染症やアレルギー、注意すべき時期、生息地、予防法についてわかりやすく解説します。


■ マダニに咬まれるとどうなる?

マダニに咬まれると、以下のような感染症にかかる恐れがあります。

主なマダニ感染症:

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
     発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、倦怠感などが見られ、致死率が高く、死亡例も報告されています。
  • 日本紅斑熱
     高熱、発疹、刺し口の発赤などが特徴で、重症化すると命に関わることも。
  • つつが虫病(※ツツガムシ由来)
     マダニではなく別種のダニが媒介しますが、症状や危険性は類似しています。発熱、発疹、刺し口の潰瘍など。
  • ライム病
     発熱、関節痛、皮膚の紅斑から始まり、進行すると神経症状や心疾患を引き起こすことも。
  • ダニ媒介脳炎
     頭痛、嘔吐、高熱などが現れ、脳炎や髄膜炎に至る重篤な病気です。
  • クリミア・コンゴ出血熱
     高熱、筋肉痛に加えて、出血傾向が見られることがある非常に危険な感染症。
  • 回帰熱
     発熱と解熱を繰り返す感染症で、頭痛や筋肉痛を伴います。

■ アレルギーにも注意!「肉アレルギー」の原因にも

マダニは感染症だけでなく、アレルギー反応を引き起こすこともあります。特に注目されているのが、**α-gal症候群(肉アレルギー)**です。

α-gal症候群とは?

マダニの唾液に含まれる「α-gal」という糖に対する抗体が体内で作られることにより、牛肉や豚肉を食べた際にアレルギー反応が起きる疾患です。

主な症状:

  • じんましん、かゆみ
  • 吐き気、下痢、腹痛
  • 呼吸困難、アナフィラキシーショック(重篤な場合)

他にも…

  • 咬まれた箇所のかゆみ・腫れ・発赤などの皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎、喘息、アレルギー性結膜炎の悪化や発症

■ マダニの活動時期とリスクが高まる季節

マダニは3月〜11月頃に活発になります。気温が10℃以上で活動を開始し、20~30℃が最も活動的。特に春から秋にかけては、野外レジャーや農作業での被害が増加します。

注意すべき活動シーン:

  • ハイキング・キャンプなどのアウトドア
  • 公園や河川敷でのピクニック
  • 犬や猫の散歩(ペット経由で家庭に侵入するケースも)
  • ガーデニングや畑仕事

※最近では温暖化の影響により、冬でもマダニが活動する地域が増えてきていると言われています。油断は禁物です。


■ マダニが潜んでいる場所

マダニは以下のような場所に生息しています:

  • 草むら、茂み、藪
  • 森林や林道
  • 農地や畑
  • 公園の植え込み
  • 河川敷の草地
  • 手入れの行き届いていない民家の庭

つまり、私たちの身近な生活圏にも普通に存在しているということです。


■ マダニ対策はこれでバッチリ!

マダニから身を守るためには、以下のような予防策が有効です。

● 服装の工夫

  • 長袖・長ズボン・手袋・帽子などを着用して肌の露出を減らす
  • ズボンの裾を靴下に入れるなど、体の隙間をなくす工夫

● 虫よけ対策

  • ディートイカリジン配合の虫よけスプレーを使用する
  • 衣類にも使える虫よけタイプがおすすめ

● 屋外活動後のケア

  • 帰宅後はすぐにシャワーを浴び、脇、耳の後ろ、股関節、頭皮などをチェック
  • 衣類は洗濯し、屋内への持ち込みを防ぐ

● ペットにも注意

  • ペット用のマダニ予防薬や首輪などを活用し、マダニの付着を防止

● もし咬まれたら…

マダニに咬まれているのを見つけても、無理に引き抜かず、速やかに医療機関へ。自己処理で体内に口器が残ると、感染症リスクが高まります。


■ まとめ:小さな敵にこそ、大きな注意を!

マダニは決して珍しい存在ではなく、あなたの身近に潜んでいるかもしれません。そして、ただの虫刺されと思って放置すると、感染症やアレルギーで深刻な症状に繋がる危険もあります。

特に、ペットを飼っている方、アウトドアが好きな方、小さなお子さんがいる家庭では、日頃からのマダニ対策が非常に大切です。

「見えない敵」に備えることが、あなたと大切な人を守る第一歩。今日からできる対策を取り入れて、安全な暮らしを送りましょう。

それではまた別の記事でお会いしましょう


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