外食で「食べ放題」を楽しむ機会、ありますよね。友人や家族と出かけたとき、たっぷり食べたい気分なら、ついビュッフェやバイキングのお店を選んでしまうものです。
でも、この「ビュッフェ」と「バイキング」って、何がどう違うのでしょうか?どちらも食べ放題のように思えますが、実はそれぞれ意味やルーツが違うのです。
さらに今回は、食べ放題でつい取りすぎてしまった料理を「持ち帰れない理由」についても解説します。
それでは一緒に見ていきましょう!
◆ ビュッフェとバイキングの違いとは?
「ビュッフェ」と「バイキング」は、どちらもセルフ形式の食事を指すことが多いですが、厳密には次のような違いがあります。
● ビュッフェ(buffet)
- フランス語が語源。
- 料理が並べられたテーブルから、好きなものを自分で取り分ける「セルフサービス形式」の食事スタイル。
- 必ずしも「食べ放題」ではなく、量によって料金が変動する形式もあります。
● バイキング
- 実は「和製英語」。
- 日本で誕生した「時間制の食べ放題」を表す言葉。
- 料金が決まっており、好きな料理を制限時間内に好きなだけ楽しめるスタイルです。
つまり、「ビュッフェ」は食事スタイルそのものを指し、「バイキング」はその中でも「食べ放題」に特化した形式を意味しています。
◆ バイキングという言葉の語源は?
「バイキング」は、意外にも海外から来た言葉ではありません。1958年、帝国ホテルが日本で初めて導入した「食べ放題スタイルのレストラン」が語源です。
■ 誕生の背景
- 北欧の料理スタイル「スモーガスボード」からヒントを得て、帝国ホテルが「セルフ式の食べ放題」を企画。
- 当時ヒットしていたアメリカ映画『バイキング』の中で、豪快に食事をするシーンをイメージし、「インペリアルバイキング」と命名。
これが話題となり、「バイキング=食べ放題」というイメージが日本中に定着したのです。
※ 英語圏では「バイキング」と言っても通じません。「buffet」や「all-you-can-eat」という表現が一般的です。
◆ 食べ残しってどうして持ち帰れないの?
食べ放題でつい目が欲張って、取りすぎてしまうこと…ありますよね。でも、残った料理を「持ち帰りたい」と思っても、ほとんどのお店ではNGです。
その理由は、主に以下の通りです:
1. 衛生面でのリスク
- 常温に長時間置かれた料理は食中毒のリスクが高まります。
- 飲食店では「出した料理をその場で安全に食べてもらう」ことで衛生管理を徹底しています。
2. 責任問題の回避
- 万が一、持ち帰った料理で体調を崩した場合、店側が責任を問われる可能性があります。
- クレームや事故を避けるために「持ち帰り禁止」にしているお店がほとんどです。
3. 品質の保持が難しい
- 再加熱や保存方法など、家庭によって管理がバラバラ。
- 安全に食べられる保証ができないため、店舗としても許可しづらいのが現実です。
4. 一部店舗では「持ち帰りOK」の例も
- 最近では、食品ロス削減の観点から、持ち帰りを認める店舗も少しずつ出てきています。
- その際は「自己責任の同意書」や「専用容器」が必要になる場合があります。
◆ もし持ち帰れる場合の注意点
持ち帰りが可能な店舗であっても、次のようなポイントに注意しましょう:
- 清潔な容器に入れる
- 水分の多い料理や生ものは避ける
- なるべく早く冷蔵保存し、早めに食べきる
- 長時間の持ち歩きは避け、保冷剤などを活用する
◆ まとめ:言葉の違いを知れば、外食がもっと楽しくなる!
- 「ビュッフェ」はセルフサービス形式の食事スタイル。
- 「バイキング」は日本独自の「食べ放題」スタイルを示す和製英語。
- 食べ残しの持ち帰りは衛生・責任・品質管理の観点から、基本的にNG。
- 食事はマナーを守りながら、周囲やお店への配慮も忘れずに楽しみましょう。
◆ あとがき
「バイキング」が和製英語だなんて、ちょっと意外でしたよね。普段使っている言葉の背景を知ると、なんだかちょっと得した気分になりませんか?
和製英語には、他にも「サラリーマン」「コンセント」「シャープペン」など、実は英語圏では通じない言葉がたくさんあります。
このあたりは、また別の記事で掘り下げてみたいと思いますので、どうぞお楽しみに!
それではまた別の記事でお会いしましょう
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