それってジュース?ノンアル?意外と知らない“ノンアル飲料”の境界線
コンビニやスーパーのお酒コーナーを見ていると、よく目にする「ノンアルコール飲料」。
ビールやチューハイにそっくりなパッケージで、まるでお酒のような見た目ですが、ラベルには「アルコール0.00%」の文字。
…これって、もうジュースなんじゃない?
そう思ったことはありませんか?
今回は、ノンアル飲料とジュースの“あいまいなようで実は明確な”境界線について、法律面・味わい・飲用シーンなどから分かりやすく解説していきます。
ノンアル飲料=ジュース?そもそもどう違うの?
まず、ノンアル飲料とジュースは法律上どう扱われているのかを見てみましょう。
✅ ノンアル飲料の法律上の定義
- 酒税法では、アルコール度数1%未満の飲料は「酒類」ではない
- よって、ノンアル飲料もジュースも**「清涼飲料水」**に分類されます
つまり、法律上ではジュースと同じジャンル。でも実際には、味も見た目も“ジュースとは違う”と感じることが多いですよね。
ノンアル飲料とジュースの主な違い
項目 | ノンアル飲料 | ジュース |
---|---|---|
アルコール度数 | 1%未満(0.00%含む) | 0%(一切含まない) |
味わい | ビール・カクテルなど「お酒風」の味わい | 果物や野菜を使った自然な甘さ |
飲むシーン | 居酒屋や飲み会など、“お酒を飲むような場” | 日常的・リラックスタイム |
パッケージ | お酒に似た缶やラベルで「飲酒感」を演出 | ポップで明るいパッケージが多い |
「ノンアル=0.00%」ってホント?
最近は「アルコール0.00%」と明記された商品も増えてきましたが、実はこの“0.00%”表示、完全にアルコールゼロという意味ではないこともあります。
というのも、食品表示のルール上では、ごく微量(0.05%未満)のアルコールであれば「0.00%」と表示してもOKとされているのです。
例えば、
- 成分の製造過程で微量のアルコールが発生してしまう場合
- 香料や抽出物にアルコールが含まれている場合
などが該当します。
この点、以前取り上げた「カロリー表示(100mlあたり4kcal以下なら“ゼロカロリー”と表記OK)」に通じるものがありますよね。
広義・狭義の「ノンアル飲料」の定義
実は“ノンアル飲料”にもいくつかの定義があります。
▶ 広義のノンアル飲料
- アルコール度数が1%未満のすべての飲料を指します。
▶ 狭義のノンアル飲料
- アルコール度数が**0.00%**で、
- 味や見た目が「酒類」に似せて作られているもの
▶ 広告業界での基準(酒類の広告審査委員会)
- アルコール度数0.00%
- 酒類に類似している
- 飲用対象は「満20歳以上」
未成年の飲用を想定しない点でも、ジュースとの線引きがされています。
まとめ:ノンアルはジュースではない“お酒風”ドリンク
ノンアル飲料は、法律上は「清涼飲料水」=ジュースと同じカテゴリーですが、
味わい・目的・対象年齢などの面ではまったく異なる存在です。
ただし、「0.00%」表示でも微量のアルコールが含まれることがあるため、
妊娠中の方や運転前など、完全なノンアルを求める場合は注意が必要です。
私自身、「0.00%って言ってるのに、ほんの少しアルコール入ってるの?」という表示のグレーさに少しモヤモヤ…。
消費者の立場としては、「含有量がごく微量でもゼロ表記OK」より、ちゃんと含有量を表示してくれた方が親切なのでは?と感じます。
お酒が飲めない人にも楽しめる選択肢が増えるのは歓迎すべきことですが、曖昧な線引きは、誤解やトラブルの元にもなります。
細かすぎる?と思いつつも、はっきりとした「境界線」が引かれると、もっと安心して選べる気がしませんか?
それではまた別の記事でお会いしましょう
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