【違いが丸わかり】「特定保健用食品」と「機能性表示食品」何がどう違う?

皆さんは、日頃から健康のために何か意識していることはありますか?
食事に気をつけたり、運動を取り入れたりと、最近は「健康志向」がますます高まってきていますよね。
SNSやテレビでも、健康に良いとされる食品や習慣の情報が毎日のように飛び交っています。

そんな中で、スーパーやコンビニで見かける「特定保健用食品」や「機能性表示食品」という表示。
パッケージに書かれていると、なんとなく「体に良さそう」と感じて手に取ってしまった…という経験、ありませんか?

でも、よく似たこの2つの表示、実は中身や基準が大きく違うのをご存じでしょうか?
今回は、「特定保健用食品」と「機能性表示食品」の違いについて、わかりやすく解説していきます!


特定保健用食品と機能性表示食品の違いとは?

✅ 一言で言うと「国の審査の有無」がポイント!

この2つの表示の最大の違いは、「国による審査があるかどうか」です。

項目特定保健用食品(トクホ)機能性表示食品
審査国(消費者庁)の個別審査が必要国の審査なし。事業者が届け出ればOK
許可消費者庁長官の「許可」が必要消費者庁への「届出」のみ
科学的根拠の提示国の審査で厳しくチェックされる事業者が責任を持ってエビデンスを提出
表示例「コレステロールの吸収を抑える」など明確な効果を表示「脂肪の吸収をおだやかにする」「睡眠の質を高める」など
安全性・信頼性国が確認した上で許可を出すため、安心感が高い表示の自由度は高いが、信頼性の判断は消費者に委ねられる
販売までのハードル書類・試験・審査など時間とコストがかかる届出すれば販売可。比較的スピーディー
情報の公開許可情報は消費者庁のサイトで確認可能届出内容(安全性・機能性の根拠など)も公開されている

特定保健用食品(トクホ)とは?

トクホは、特定の保健効果が科学的に認められた食品です。
国(消費者庁)が製品ごとに安全性や有効性を審査し、許可を出しています。
そのため、表示されている内容の信頼性は高いといえます。

たとえば…

  • 「コレステロールが気になる方に」
  • 「血糖値の上昇をおだやかにする」

といった効果が書かれている製品は、厳しい審査を通ってトクホとして認められたものです。


機能性表示食品とは?

一方、機能性表示食品は2015年から導入された新しい制度
事業者が自らの責任で、科学的根拠(エビデンス)を示し、消費者庁に届け出をするだけで機能性を表示することができます。

つまり、国が一つ一つを審査しているわけではありません。
しかし、届け出の際には安全性や機能性の根拠、製造管理などの情報をまとめた書類が必要です。
それらはすべて、消費者庁の公式サイトで誰でも閲覧可能です。

表示例としては…

  • 「糖と脂肪の吸収をおだやかにする」
  • 「睡眠の質を高める」
  • 「目のピント調節機能をサポート」

など、健康の維持・増進に役立つ表現が使われています。


まとめ:どちらも「根拠が必要」でも、信頼の重みが違う!

ポイント特定保健用食品機能性表示食品
国の審査あり(許可制)なし(届出制)
表示の自由度やや厳しめ比較的柔軟
信頼性高い(国の審査あり)自己責任で確認が必要
情報の透明性公開されている公開されている

どちらの表示にも科学的根拠は必要です。ただし、その根拠を誰が審査しているかどのくらい信頼できるかが違うという点を理解しておくことが大切です。


最後に:商品表示を“なんとなく”で選ばないために

いかがでしたか?
毎日のように目にする健康食品ですが、表示の意味までは意外と知らない人も多いかもしれません。

「体に良さそうだから」と何となく買ってしまうこと、私もあります。
でも、消費者としての意識を少しだけ高めるだけで、自分や家族の健康をより良く守ることにつながるかもしれません。

大事なのは、「知って選ぶ」こと。
表示の違いや仕組みを理解して、自分に合った商品を選べるようにしたいですね。

あなたは、普段どんな基準で商品を選んでいますか?

それではまた別の記事でお会いしましょう

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