蛍光灯からLEDへ交換する前に!知らないと危ない「火災リスク」と対策ガイド

2027年、蛍光灯が使えなくなる?その背景とは

2017年に発効された『水俣条約』によって、2027年以降、水銀を使用した製品の製造・輸出入が全面的に禁止されます。この影響を受け、日本国内でも蛍光灯の生産・販売が在庫限りとなり、事実上の終了を迎えることになりました。

これに伴い、多くの家庭やオフィスで『LED照明』への交換が進んでいます。しかし、単に「蛍光灯からLEDに替えるだけ」と思っていると、大きなリスクを見落としてしまうかもしれません。

今回は、LED交換時に起こり得る事故と、安全な交換方法について解説していきます。


実際に起きている事故とは?

LED照明への交換に伴い、発火事故が発生しているケースが報告されています。
主な原因は、「誤った取り付け方」によるものです。

ここで知っておきたいポイントは、従来の蛍光灯器具には3種類の点灯方式が存在すること。
この点灯方式に合わないLEDランプを無理に取り付けると、内部の電気部品に過度な負荷がかかり、結果的に発煙や発火に至る可能性があるのです。

もし発火してしまった場合、最悪の場合は火災にもつながる深刻なリスク。
実際に、NITE(製品評価技術基盤機構)も、注意喚起を行っています。


自分で交換して大丈夫?「専門業者に任せる」のがベスト

従来は「蛍光灯や電球の交換くらいなら家庭でやるもの」というイメージがありましたが、LED化に関しては事情が異なります。

ポイントは、「器具そのもの」も交換する必要がある場合があるということ。

特に、

  • 10年以上使っている古い器具
  • 点灯方式が不明な器具
  • 劣化が見られる配線やソケット こういった場合は、ランプだけでなく照明器具ごと交換することが推奨されています。

また、最近は「直管蛍光灯型LEDランプ(工事不要タイプ)」も販売されていますが、こちらも既存器具の状態によっては安全に使えない場合があるため、要注意です。

安全を確保するためには、やはり専門の電気工事業者に相談・施工してもらうのが最善です。
費用はかかりますが、火災リスクを考えれば「安心代」として納得できるはずです。


駆け込み需要に注意!余裕を持った交換を

2027年の水銀規制を見越して、LED化の需要は今後ますます高まると予想されています。
すでに2025年の時点でも、地域によっては業者への依頼が殺到し、予約が取りづらくなってきています。

特に年末の大掃除シーズンや引っ越しシーズンは、工事依頼が集中するため、 「間際になってから依頼しても、すぐには対応してもらえない」
といったケースも十分考えられます。

交換を考えているなら、なるべく早めに業者へ相談し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。


最後に:購入時は必ず「適合確認」を!

LED製品を購入する際、「普通に売られているから大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、そこにも落とし穴があります。

購入前には必ず、

  • 既存の器具とLEDランプが適合しているか
  • 工事が必要か不要か を確認しましょう。

また、パッケージや説明書をよく読み、少しでも不明点がある場合は専門店やメーカーに問い合わせるのがおすすめです。

普段あまり意識しない「照明」という身近な存在だからこそ、しっかりと確認して安全に使いたいですね。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

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1806年のこの日、アメリカの新聞に「カクテル」という言葉が初めて掲載されたことにちなんで、カクテル文化を楽しむ記念日として制定されました🍸
おしゃれなバーの雰囲気を思い出したり、お家でノンアルカクテルを楽しんでみたり、ちょっとだけ“大人時間”を意識するのもいいかも☺️
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