関税だけじゃない!アメリカ車が日本に根付かない本当の理由

関税だけじゃない?アメリカ車が日本で売れない理由とは

アメリカの大統領が交代するたびに話題になるのが「関税」の問題。そしてトランプ大統領が再選してから、また「日本はアメリカ車を買わないから不公平だ!」という主張が再燃しています。

しかし、本当に“関税のせい”でアメリカ車が日本で売れていないのでしょうか?実際に日本では欧州車、特にドイツ車は一定の人気を保っています。それなのに、アメリカ車は街中で見かけることすらほとんどありません。なぜなのでしょうか?


アメリカ車が売れない理由【構造編】

1. 正規ディーラーの撤退

日本におけるアメリカ車の販売網は、年々縮小しています。最後に大きく存在感を示していたフォードも2016年に撤退し、現在は正規ディーラーがほぼ存在しない状態。購入のハードルがそもそも高いのです。

2. サイズが大きすぎる

アメリカ車は、日本の道路や駐車場には明らかに“オーバースペック”。都心では取り回しが厳しく、地方でも燃費の悪さがネックになります。

3. 燃費性能の悪さとエコ意識

日本ではハイブリッド車やEVが人気。一方アメリカ車は、大排気量・低燃費が多く、環境志向のユーザーには選ばれにくいのが現実です。

4. ブランドイメージ

欧州車には「高級」「おしゃれ」というイメージがありますが、アメリカ車はどうしても「無骨」「大味」といった印象が強く、ファッション的な魅力に欠けると感じる人も多いのではないでしょうか。


それでもアメリカ車に乗る人は?

とはいえ、アメリカ車が“全く魅力がない”わけではありません。コアなファンにとっては「パワー」「存在感」「アメリカンな世界観」は唯一無二。車好きの中には「どうしてもアメリカ車じゃないと!」という人もいます。

ただし、そうした熱狂的なファン向けの“趣味のクルマ”としての存在であり、一般的な選択肢にはなりづらいのが現状です。


今後、アメリカ車は日本で復活できるのか?

トランプ大統領が再び“関税カード”を切ることで、自動車市場にも何らかの変化が起きるかもしれません。ただし、真の問題は日本のユーザーのニーズとアメリカ車の特性がマッチしていないことにあります。

時代はEVや省エネ性能へと進んでいます。アメリカ車がこの流れに本格的に乗れるかどうかが、日本市場への再挑戦の鍵を握ることになるでしょう。とは言え、アメリカの一部メーカーのもEV車の設定が登場し始めています。世界の流れに逆らえないのも事実です。

テスラのようなEVメーカーも日本での販売台数は、2024年の日本全体でのEV販売台数は102,868台で、前年比で26.9%減少しました。これは、EV販売が2021年から3年間続いた増加傾向から一転した状況となっています。この事も踏まえて考えてみると、アメリカ車の日本での復活は今の状況のままなら厳しい事に変わりは無いのかも知れません。今後の動向に注視しつつ、見守っていくほか無いのかも知れませんね。

皆さんはどう感じますか?またこっそり教えてくださいね。

それではまた別の記事でお会いしましょう

🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

🗓 5月6日:ゴムの日
「ゴ(5)ム(6)」の語呂合わせから、ゴム製品の正しい使い方や可能性を広く知ってもらうことを目的に制定された記念日です。
身の回りには輪ゴムから工業用品まで、意外とゴム素材ってたくさん使われてるんですよね。
普段何気なく使っている“ゴム”に、ちょっとだけ感謝してみる1日になるかも…?