冬から春になる時期に起こる『春霞』とは?

段々と暖かくなってくる時期は皆さんウキウキした気分になると思います。え?そんな事ないって声が聞こえたりしますが、、、確かに花粉症の方はつらい季節ですね。私もそうです。アレルギー性鼻炎持ちなので、、、汗(決して花粉症とは認めない主義です。)さて今回はそんな冬から春にかけて起こる『春霞』について触れたいと思います。

春霞の正体は・・・

冬の澄んだ空気から春になるにつれて遠くが霞んで見えるようになるわけですが、これって何が原因なのかご存知ですか?原因はいくつかあるのでそこからお話しします。

  • 黄砂
  • 花粉
  • チリ
  • ホコリ
  • 水蒸気などによる大気中の不純物

上記の物質などが大気中にある為に視界が霞んで見えるようですね。想像できた皆さんは大体正解されていると思います。しかし・・・これらの物質って冬でも存在してるよね?なのになんで春先になると霞むようになるん?と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。それは次で解説していきます。

冬と春では気象条件が変化して霞む原因となる

冬から春になってくると、日本列島を包む気圧配置が変化してきます。よく天気予報を観ていると聞こえてくるワードに『西高東低の気圧配置が・・・』ってフレーズを聞くと思います。そこから春になってくると、日本は高気圧に覆われることが多くなります。この高気圧が霞ませる原因なんですね。え?それだけではわからない?大丈夫です。次で解説しますね。

高気圧の影響で霞むメカニズムとは?

日本列島が高気圧に覆われるとどうなるかに触れる前に、まずは低気圧と高気圧の違いってわかりますか?ザックリと説明すると下記のような感じです。

  • 高気圧では上空から空気がゆっくりと吹き降り、圧縮されて重くなるため、雲がなくなって晴れわたります。
  • 低気圧では空気が地面付近から上昇し、膨張して軽くなるため、雲が発生して雨が降り出すこともあります。

この『高気圧』がポイントになります。高気圧によって地上に向かって空気が下降してくると地上にあたります。その結果、大気中に『逆転層』と呼ばれる「空気の蓋」ができます。この『逆転層』によって、地上付近のチリやホコリ、水滴などが上空に舞い上がらず、地上付近に漂うという原理なんだそうです。

その他にもある原因は?

原理は簡単に説明しましたが、他にも霞ませる原因はあります。皆さん大好きな『花粉』ですね。これも春先の時期には大量に飛散してきます。これも大きな原因の一つです。さらにはニュースでもお馴染みの『黄砂』です。ニュースでも『黄砂』の飛来予測が出る程になっています。この黄砂ですが、皆さんはどこから飛んでくるかご存知ですか?『鳥取砂丘』とかではないですよ・・・笑 正解は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などからです。黄砂って砂漠の砂なんですね。初めて知った時には驚きました。日本には砂丘はあっても砂漠はありませんからね。(砂丘と砂漠って何が違うんだろう?)黄砂と聞くとあんまり良いイメージが無いですよね。アレルギーの原因になったり、精密機械や車などにも悪影響が出たりしますからね。

暖かくなってくるとお出かけしたり、旅行に行きたくなったり、外出したくなる季節ですが、アレルギーがある方は厳しい季節ですよね(私もくしゃみが止まりません。涙腺も崩壊してます。)せっかくの良い季節なのに手放しで喜べないのは何ともし難いです。でも気持ちだけでもウキウキできたら良いですよね。暖かくなってくると、体調も本来の調子になって活動的になりますからね。花粉や黄砂に気をつけて春を満喫しましょう!

それではまた別の記事でお会いしましょう


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