「初回500円」の裏側に注意!通販で医薬品を買って増えている定期購入トラブルとは?

ネット広告、テレビCM、ラジオショッピングなどで頻繁に見かける「通販」。
一昔前には「定期購入でお得!」という言葉につられて申し込んだ結果、解約できない・高額請求されるといったトラブルが社会問題になりました。

一時は落ち着いたかに見えたこの問題ですが、実は最近また増加傾向にあります。特に目立つのが、医薬品や健康食品の通販をめぐるトラブルです。

そこで今回は、

  • 通販で医薬品を購入した際に起こりやすいトラブル
  • なぜ今また被害が増えているのか
  • ラジオや電話注文の落とし穴
  • 被害に遭わないための具体的な対策

について、できるだけ分かりやすく整理してみました。


通販で医薬品を買ったときに起きる主なトラブル

通販で医薬品を購入する際のトラブルは、大きく分けて2つのパターンがあります。

① 契約上のトラブル(主に国内サイト)

最近特に増えているのが、SNS広告やネット広告を入口とした契約トラブルです。

  • 「1回限り」のつもりが定期購入だった
    「初回500円」「お試し価格」といった広告を見て注文したら、実は複数回の継続が条件の定期購入だった、というケース。
  • 解約できない・連絡がつかない
    解約しようとしても「電話がつながらない」「解約条件が極端に複雑」「期限が短すぎる」などの理由で、不要な商品が届き続けるトラブルが多発しています。

② 健康被害・品質のトラブル(主に海外からの個人輸入)

海外サイトや輸入代行業者を通じた購入は、さらにリスクが高くなります

  • 偽造品・粗悪品の可能性
    見た目は正規品そっくりでも、有効成分が入っていなかったり、危険な不純物が混入していた例があります。
  • 重篤な副作用
    日本で承認されていない強い成分が含まれ、意識障害や肝機能障害などの健康被害が報告されています。
  • 救済制度が使えない
    国内正規ルートで購入した医薬品であれば「医薬品副作用被害救済制度」が利用できますが、個人輸入品は対象外です。

トラブルを避けるためのチェックポイント

通販で医薬品を購入する前に、最低限以下の点は確認しておきましょう。

  • 専門家が関与しているか
    薬剤師や登録販売者に相談できる体制があるか。
  • 販売サイトは正規か
    厚生労働省が公開している「一般用医薬品販売サイト一覧」に掲載されているか。
  • 「定期購入」の表示を凝視する
    注文確定前に、継続回数・解約条件・総額表示が小さな文字で書かれていないか必ずチェック。

万が一トラブルに遭った場合は、**消費者ホットライン「188」**へ早めに相談してください。


いまだに定期購入トラブルはあるの?

結論から言うと、あります。それも増えています。

国民生活センターの発表(2026年2月)によると、2024年度の医薬品通販に関する相談件数は2,066件。これは3年前と比べて6倍以上の増加です。

最近のトラブルが増えている理由

2022年の特定商取引法改正で規制は強化されましたが、それでも被害が減らない理由は主に次の3つです。

  • 「1回限り」を装う広告表示
    大きく「初回限定」「1回きりOK」と表示しつつ、定期条件は極めて分かりにくい場所に記載。
  • 解約妨害の巧妙化
    電話だけでなく「LINE限定」「期限が極端に短い」など、解約させない仕組みが作られています。
  • 高齢者の被害増加
    相談者の約8割が60歳以上というデータもあり、スマホ操作に不慣れな層が狙われがちです。

実際に起きている深刻な事例

  • 体調不良でも解約できない
    薬を飲んで異変が出ても、連絡が取れず商品が届き続けるケース。
  • 高額なキャンセル料を請求される
    「初回のみ解約の場合は定価との差額を支払え」と数万円を請求される事例もあります。

ラジオや電話注文は怪しいと思った方がいい?

その直感、かなり鋭いです。

ラジオショッピングや新聞広告などの電話注文をきっかけとした定期購入トラブルも、国民生活センターが注意喚起しています。

電話注文特有の落とし穴

  • 畳みかける勧誘
    「3ヶ月は続けないと効果が出ない」「今ならまとめ買いがお得」と断りづらい空気を作られます。
  • 解約条件を聞き逃す
    文字で確認できないため、不利な条件を把握できないまま契約してしまいがちです。
  • 解約電話がつながらない
    「いつでも解約OK」と言いながら、実際は全くつながらないケースも多数。

騙されないための自衛策

  1. 「定期購入ですか?」と明確に聞く
  2. 解約条件をメモする(期限・方法・担当者名)
  3. その場で決めず「一度検討します」と切る

「初回限定・1世帯1回限り」は怪しい?

このフレーズ自体は珍しくありませんが、安すぎる場合は要注意です。

よくある3つのリスク

  1. 定期購入が前提
    初回は安く、2回目以降は高額+解約縛り。
  2. 転売扱いされる可能性
    家族の過去購入などで、いきなり通常価格を請求される例も。
  3. 個人情報の二次利用リスク
    勧誘電話などに使われる可能性があります。

見極めのポイント

  • 総額でいくら支払うのか
  • 初回到着後すぐ解約できるのか

この2点は必ず確認しましょう。


まとめ

「安い」「お得」という言葉の裏には、思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。
相手はプロ。こちらが注意していても、その隙を突いてきます。

条件を鵜呑みにせず、疑うクセを持つことが最大の防御策です。
筆者自身も油断すると誘惑に負けそうになりますが、その一呼吸が被害を防ぎます。

ぜひ皆さんも、安易に飛びつかず、冷静に判断してください。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

2月27日

【冬の恋人の日】

結婚カウンセラーらによって制定された記念日で、主に以下の2つの由来があります。 

  • イベントの中間点:2月14日の「バレンタインデー」と3月14日の「ホワイトデー」のちょうど中間にあたる日であるため。
  • 「絆」の語呂合わせ:2月の「2」と27日の「7」を合わせて、二人の強い結びつきを意味する「きづ(2)な(7)」(絆)と読む語呂合わせから。 

寒さの厳しい冬でも、恋人同士が改めて感謝を伝え合い、愛情を深める日とされています。 

ちなみに、単なる「恋人の日」であればブラジル由来の6月12日が有名ですが、この2月27日は日本独自の「冬」に特化した記念日です。