「あなたに逮捕状が出ています」──それ、本物じゃありません。急増するデジタル逮捕詐欺の全貌

急増する「デジタル逮捕詐欺」とは?

詐欺被害が後を絶たない日本社会。
オレオレ詐欺や還付金詐欺といった手口は広く知られるようになりましたが、近年それらとは性質の異なる、より巧妙な詐欺が急増しています。

それが――
**「デジタル逮捕詐欺」**です。

「自分は関係ない」「若いから大丈夫」
そう思っている人ほど、実はこの詐欺のターゲットになりやすいのが現実です。

物価高や将来不安で生活が厳しさを増す中、
詐欺によってさらに人生を壊されないためにも、
“知っているかどうか”が最大の防御になります。


デジタル逮捕詐欺とはどんな手口なのか?

**デジタル逮捕詐欺(Digital Arrest Scam)**とは、
警察官や検察官などの法執行機関を装った犯人が、

  • ビデオ通話
  • SNS
  • 国際電話

などを使い、

「あなたに逮捕状が出ています」

と嘘をつき、
被害者を**心理的に拘束(=デジタル逮捕)**した状態で金銭をだまし取る特殊詐欺です。

もともとはインドで爆発的に増加した手口ですが、
2026年現在、日本国内でも被害が急拡大しています。


主な手口と特徴

■ 偽のビデオ通話

警察官の制服を着た人物が、
LINEやSkypeなどでビデオ通話をかけてきます。

背景は警察署や取調室風に作り込まれており、
一見すると「本物」にしか見えません。

■ 「デジタル監視」の強要

「捜査中だから」「逃亡防止のため」などと言われ、

  • 24時間ビデオ通話をつなぎっぱなし
  • 外出禁止
  • 家族や友人に相談禁止

といった指示を出され、
精神的に追い詰められていきます。

■ 偽の公文書の提示

スマホに、

  • 偽造された逮捕状
  • 資産凍結命令
  • 捜査資料

などが送られ、「もう逃げられない」と思い込ませます。

■ 「潔白を証明するため」の送金要求

最終的には、

  • 保証金
  • 資産調査費
  • 一時的な預かり金

などの名目で、
銀行振込や暗号資産の送金を要求されます。


デジタル逮捕詐欺特有の“追い込み”

2026年現在の事例では、
スマホの機能を最大限悪用した執拗な監視が特徴です。

  • 常時ビデオ通話による心理的拘束
  • 偽造書類による視覚的圧迫
  • 遠隔操作アプリの導入強要
  • 口座残高・暗号資産のリアルタイム確認

従来の「電話口だけの詐欺」とは違い、
生活そのものをデジタルで縛り上げる
非常に精神的ダメージの大きい手口です。


日本国内でも被害は急増している

警察庁の統計(2025年)によると、
警察官を装う詐欺、いわゆる「ニセ警察詐欺」が
特殊詐欺全体の被害額を大きく押し上げています。

日本の現状(2025〜2026年)

  • 被害額:2025年上半期で約597億円(過去最高)
  • **そのうち約65%**がニセ警察詐欺
  • 被害者の約4割が20〜30代
  • 国際電話番号(+から始まる番号)が75%以上

もはや「高齢者だけの問題」ではありません。


最近さらに巧妙化している手口

■ AIの悪用

生成AIを使い、

  • 不自然さのない日本語
  • 実在の警察官の声の模倣
  • 精巧な偽書類

を作成するケースも確認されています。

■ 性的搾取との複合

「身体検査が必要」などと嘘をつき、
裸の画像や動画を送らせる悪質な事例も報告されています。

金銭だけでなく、
人生そのものを破壊しかねない犯罪です。


被害が多い年齢層は?

① 20〜30代(約4割)

  • スマホ・SNS利用が多い
  • 警察と直接関わる機会が少ない
  • 「自分は大丈夫」という過信

が狙われています。

② 40〜50代

  • 資産がある
  • 社会的立場を気にする

という心理を突かれます。

③ 高齢者

  • 件数は減少傾向
  • 1件あたりの被害額は依然として高額

なぜ若年層が騙されるのか?

  • 本物そっくりの映像演出
  • 公的機関という“権威”
  • 突然の恐怖による判断力低下

知識があっても、パニックになると人は冷静でいられません。


デジタル逮捕詐欺の電話が来たらどうする?

最重要ポイントはこれです。

👉 即、切る。二度と出ない。

具体的対策

  1. その場で通話を終了
  2. 国際電話(+)は即ブロック
  3. 自分で調べた番号で警察に確認
  4. 警察相談専用電話「#9110」へ連絡
  5. ビデオ通話・遠隔操作は絶対NG

もし送金してしまった場合は、
110番+金融機関への即連絡が必須です。


まとめ:これは他人事じゃない

デジタル逮捕詐欺は、
年齢・知識・経験を問わず誰でも狙われる犯罪です。

筆者自身も、
知らない番号や国際電話からの着信が月に何度もあります。
もちろん出ませんし、
「知らない番号=まず疑う」
これだけでも被害防止になります。

知っているだけで救われるお金と人生があります。

この記事が、
あなたやあなたの大切な人を守るきっかけになれば幸いです。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

2月16日

【寒天の日】

由来は以下の通りです。

長野県の茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が2006年に制定しました。 

  • 由来: 2005年2月16日にNHKの番組「ためしてガッテン」で寒天が健康食品として紹介され、大ブームとなったことを記念しています。
  • 時期: 天然寒天の製造がこの時期に最盛期(大詰め)を迎えることも理由の一つです。