なぜ世界で「酒離れ」が進んでいるのか?
アルコール消費低迷の裏にある価値観の変化
お酒が好きな方も多いと思いますが、近年、アルコール飲料の消費が世界的に低迷していると言われています。
とはいえ、「そんなに減ってる実感ある?」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実際、居酒屋がすべてガラガラというわけでもありませんし、コンビニやスーパーには相変わらず多くのお酒が並んでいます。
それでも統計データを見ると、アルコール業界は確実に大きな転換点を迎えていることが分かります。
今回は、
世界的なアルコール消費低迷の背景と
そこにある価値観の変化について掘り下げてみたいと思います。
(ちなみに筆者は下戸です…)
世界的にアルコール飲料の消費は本当に低迷している?
結論から言うと、
**「地域によって明暗がはっきり分かれている」**というのが実情です。
2024年時点で、アルコール飲料の**世界市場成長率(数量ベース)は約0.6%**と、ほぼ横ばい。
特に欧米、日本、中国といった成熟市場では、明確な「アルコール離れ」が進んでいます。
一方で、
- インド
- 東南アジア
- アフリカの一部地域
などでは依然として高い成長が続いており、世界市場は二極化しています。
つまり、
「世界全体で一斉にお酒を飲まなくなった」
というよりも、
先進国を中心に価値観が大きく変わり始めている
という表現の方が正確です。
アルコール消費が低迷・変化している主な理由
① 健康志向の急激な高まり
最大の要因は、間違いなく健康意識の変化です。
かつては
「適量なら体にいい」
「赤ワインは健康に良い」
といったイメージがありました。
しかし近年では、
「アルコールは少量でも健康リスクがある」
という認識が急速に広がっています。
- 飲酒量を減らそうとしている人は全体の半数以上
- 若年層ほどアルコールに対して警戒的
- 睡眠の質やメンタルヘルスを重視
といった傾向が顕著です。
「翌日に残らないこと」
「常に万全なコンディションでいること」
が重視される時代になり、
お酒はリスクのある嗜好品として見られるようになりました。
② Z世代が変えた「飲酒文化」
Z世代(おおよそ1990年代後半〜2010年代生まれ)は、
そもそもお酒に強い魅力を感じていない世代です。
- 一度も飲酒経験がない人が珍しくない
- 飲まなくても人間関係は成立する
- 酔った姿がSNSに残ることを避けたい
彼らにとって、
お酒は「社交の必須アイテム」ではありません。
また、
ソバーキュリアス(飲めるけど飲まない)
という価値観が広がり、
「飲まない=意識が高い・自己管理ができている」
というポジティブな評価すら生まれています。
③ 経済的な理由も無視できない
価値観だけでなく、お金の問題も大きな要因です。
- 原材料費・物流費の高騰
- 相次ぐ値上げ
- 酒税改正による価格上昇
特に日本では、
かつて安価だった「第3のビール」のメリットが薄れ、
「わざわざ飲まなくてもいいもの」
として真っ先に削られやすくなっています。
インフレが続く中で、
アルコールは生活必需品ではないため、
節約対象になりやすいのです。
④ 代替となる選択肢が増えた
今は、
「お酒を飲まないと楽しめない」
時代ではありません。
- ノンアルコール飲料の進化
- モクテル(ノンアルカクテル)の普及
- 機能性飲料(ビタミン・プロバイオティクスなど)
味も見た目も妥協しない選択肢が増え、
アルコールである必然性が薄れてきた
と言えます。
今後、この流れはどうなる?
結論として、
アルコール消費の低迷は一時的なものではなく、今後も続く可能性が高い
と考えられています。
ただし、
「完全にお酒が消える」
わけではありません。
① 量より質へのシフト
- 安く大量に飲む → 減少
- 少量でも良いものを楽しむ → 増加
という流れは今後さらに強まるでしょう。
② 新しい飲み方の定着
- ゼブラ・ストライピング
(アルコールとノンアルを交互に飲む) - ノンアルが主役の飲み会
- 飲まない前提の社交
「飲む・飲まない」を自由に選べる文化が主流になります。
③ 飲料市場そのものの再定義
今後は
アルコール vs ノンアル
ではなく、
- 健康
- 体験
- 機能性
といった軸で競争が進んでいくでしょう。
まとめ:アルコール離れは「価値観の進化」
最近、
「飲み会が減った」
「会社の飲み会がほぼ消えた」
と感じる方も多いと思います。
それは単なる景気や流行ではなく、
人々の価値観が確実に変わってきているサインです。
下戸の筆者としては正直なところ、
アルコール飲料に強い思い入れはありません。
ただ、お酒が好きな人にとっては、
少し寂しさを感じる変化かもしれませんね。
あなたはこの流れをどう感じますか?
「飲む派」「飲まない派」どちらでもOKです。
ぜひ感想や意見を聞かせてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
1月30日
【おからのお菓子の日】
栃木県足利市に本社を置き、大麦関連の食品を製造・販売する「株式会社大麦工房ロア」が、おからを原料としたお菓子の魅力を広めることを目的に制定しました。2019年には、一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
由来と日付の理由
おからに含まれる3つの主要な健康・美容成分の語呂合わせから、1月30日となりました。
- 1:イソフラボン
- 3:大豆サポニン
- 0:大豆オリゴ糖
この記念日の目的
おからは、豆腐の製造過程で豆乳を絞った後に残る副産物ですが、食物繊維やタンパク質などの栄養価が非常に高く、美容、健康、便秘改善などに効果があるとされています。この記念日は、こうしたおからの優れた成分を多くの人に知ってもらい、同社の「大麦おからクッキー」や「おからの大麦ダクワーズ」などのおから菓子をより楽しんでもらうことを目的としています。
なお、これとは別に4月8日は「おからの日」として制定されています。