近年のニュースで、必ずと言っていいほど目にするのが投資詐欺による被害です。
被害額は年々拡大し、もはや一部の人だけの問題ではなくなっています。
日本では新NISAがスタートし、「投資は特別な人のものではない」という空気が一気に広がりました。
老後資金への不安や物価高の影響もあり、「何かしら資産運用をしなければ」と考える人が増えたのは、ごく自然な流れでしょう。
しかし、その流れを巧妙に悪用しているのが投資詐欺です。
善意や向上心を利用し、「正しいことをしているつもり」の人ほど狙われやすい──これが、現代の投資詐欺の恐ろしさでもあります。
今回は、
- なぜ投資詐欺の被害がここまで拡大しているのか
- どんな人が狙われやすいのか
- そして、私たちはどう身を守ればいいのか
この3点を中心に見ていきます。
投資詐欺の被害はどれほど深刻なのか?
結論から言うと、過去最悪レベルです。
警察庁の統計や各種報道によると、2024年から2025年にかけて、投資詐欺の被害は異常とも言えるペースで拡大しています。
被害額の急増
- SNS型投資詐欺
2024年の被害額は約871億円。前年の約3倍という異例の増加を記録しました。 - 2025年の状況
2025年1月〜11月の累計では、SNS型投資詐欺とロマンス詐欺を合わせた被害額が1,550億円超。
このうち、投資詐欺単体でも1,071億円に達しています。 - 特殊詐欺全体
2025年10月末時点で、被害総額は1,000億円を突破。過去最悪水準となりました。
被害の特徴
- 1件あたりの被害額が高額
SNS型投資詐欺では、平均被害額が約1,300万円。中には数億円を失うケースもあります。 - 若年層にも拡大
以前は高齢者中心でしたが、現在は20代〜30代の被害も急増しています。 - 入り口はSNSが主流
Instagram、Facebook、YouTube広告、DMなどが主な接触経路です。
なぜ投資詐欺は止まらないのか?
投資詐欺が減らない理由は、大きく分けて4つあります。
① 手口が高度に進化している
現在の詐欺は、単純な電話やメールではありません。
- SNS広告 → LINEグループ
- 偽サイト → 偽アプリ
- 著名人のディープフェイク動画
といったように、**複数の手口を組み合わせた「ハイブリッド型」**が主流です。
特に厄介なのが、
「実際に利益が出ているように見せる画面」
これによって冷静な判断力が奪われ、追加投資へと誘導されます。
② 投資ブームという社会背景
新NISAの普及により、
「投資=危ないもの」
というイメージは薄れました。
一方で、投資初心者が急増し、
- 知識不足
- 情報過多
- 正解がわからない不安
これらを抱えた人が増えています。
詐欺師は、まさにそこを狙ってきます。
③ 人間の心理を突く仕組み
詐欺は心理戦です。
- 「自分は大丈夫」という自信過剰
- 成功者の体験談に引きずられる同調圧力
- 親切にされたから断れない返報性
これらの心理が重なると、
疑うべきポイントを見逃してしまうのです。
④ 被害回復が極めて難しい
- 振込先は個人口座
- 犯人は海外
- SNSは匿名
この構造のため、一度送金すると取り戻すのは非常に困難です。
さらに「恥ずかしい」「怒られるかも」という心理が、相談を遅らせてしまいます。
投資詐欺に遭わないための現実的な対策
完璧に見抜く必要はありません。
**「これを守れば致命傷は避けられる」**という基準を持つことが大切です。
① SNSでの投資勧誘は即アウト
- 著名人が直接指導
- LINEグループで無料配信
- 限定枠・あなただけ
これらはほぼ100%詐欺です。
② 振込先が「個人名義」は即中止
どんな理由があっても、
個人口座への送金=詐欺と考えてください。
③ 金融庁の登録業者を必ず確認
金融商品を扱う業者は、金融庁への登録が義務です。
名前がなければ、無登録の違法業者です。
④ 迷ったら一人で判断しない
- 警察相談窓口:#9110
- 消費者ホットライン:188
「振り込む前」に相談するだけで、被害は防げます。
まとめ|「うまい話」は存在しない
いかがでしたか?
投資詐欺の被害が拡大し続けているのは、
騙される人が愚かだからではありません。
むしろ、
- 真面目
- 勉強熱心
- 将来を考えている
そんな人ほど狙われやすいのが現実です。
冷静に考えてみてください。
本当に確実に儲かる方法があるなら、他人に教えるでしょうか?
一度の被害が、その後の人生を大きく狂わせることもあります。
だからこそ、投資を考えるときは「利益」よりも「安全」を優先してほしいと思います。
少しでも、被害が減ることを願っています。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
1月24日
【金の日(ゴールドラッシュデー)】
由来
1848年1月24日、アメリカ・カリフォルニア州のサクラメント渓谷にある製材所で働いていたジェームズ・マーシャルが、川底に金の粒を発見したことに由来します。
このニュースが全米、さらには世界中に広まり、一攫千金を夢見る人々がカリフォルニアへ殺到する「カリフォルニア・ゴールドラッシュ」が起こりました。
歴史的背景と影響
- フォーティナイナーズ(49ers): 翌1849年に金を求めて集まった人々は、その年にちなんで「フォーティナイナーズ」と呼ばれました。
- 都市の発展: 当時人口数百人だったサンフランシスコは、わずか数年で数万人の都市へと急成長を遂げ、アメリカ西部の発展や大陸横断鉄道の完成を促進するきっかけとなりました。
- 関連する人物・企業:
- ジョン万次郎: 遭難後に渡米していた彼もこのゴールドラッシュに参加し、稼いだ資金で日本への帰国を果たしたと言われています。
- リーバイス: 創設者のリーバイ・ストラウスは、金鉱で働く労働者のために「破れにくい帆布のズボン」を考案し、これが現在のジーンズの誕生につながりました。
現在は、金・ゴールドを扱う企業がプロモーション活動を行う日としても活用されています。