メロン入ってないのにメロンパン?知られざる名前と誕生の歴史

みんなが知っている「いつものパン」、本当に知っていますか?

皆さんはパンはお好きでしょうか?
街中のベーカリー、コンビニ、スーパーなど、私たちの生活には当たり前のようにパンが並んでいます。食パン、総菜パン、菓子パン……種類は本当にさまざまですよね。

その中でも、昔から根強い人気を誇るパンといえば メロンパン
テレビやネットでは「ご当地メロンパン特集」なんて企画もよく見かけます。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみてください。

「メロンパン」なのに、メロン入ってないこと多くない?

名前だけ聞くと違和感がありますよね。
そこで今回は、そんな身近だけど意外と知らない「メロンパンの歴史と名前の秘密」について掘り下げてみたいと思います。


メロンパンを最初に売り出したのはどこ?

結論から言うと、
「ここが元祖!」と断定できるメーカーや店は存在しません。

これは、パンが日常食として広まる過程で、詳細な記録があまり残らなかったことが大きな理由です。
ただし、有力な説はいくつか存在します。

有力とされる発祥説

● 神戸「金生堂」説
1930年代、神戸のベーカリー「金生堂」で、表面に格子模様の入った丸いパンが作られたという説です。
当時は「メロンパン」ではなく 「サンライズ」 という名前で販売されていました。

● 帝国ホテルのパン職人説
大正時代、帝国ホテルで働いていたアルメニア出身の職人が、フランス菓子の「ガレット」を参考にして考案した、という説もあります。

これらのことから、メロンパンは
特定の企業が全国に広めた商品ではなく、各地で自然発生的に生まれたパン
だと考えられています。

実際、現在でも地域によって「元祖メロンパン」と呼ばれる形状が違うのは、その名残と言えるでしょう。


メロンを使っていないのに「メロンパン」?名前の由来とは

多くの人が一度は感じたことがある疑問。
なぜメロンが入っていないのにメロンパンなのか?

その答えは「味」ではなく、見た目 にあります。

名前の由来とされる説

① 見た目説(最有力)
表面の格子状の模様が、高級果物・マスクメロンの網目に似ていたことから
「メロンパン」と呼ばれるようになった、という説です。

② 形・香り説
初期のメロンパンは楕円形(メロン型)だった、
あるいはビスケット生地の甘い香りがメロンを連想させた、という説もあります。

つまり、
「メロンパン=メロン味」ではなく、「メロンみたいな見た目のパン」
というわけですね。

ちなみに近年では、本当にメロン果汁やメロン風味を使った
“実際にメロン味のメロンパン”も数多く存在しています。


なぜ今でもメロンパンはこんなに人気なのか?

メロンパンが長年愛され続けている理由は、シンプルながら奥が深いです。

● 食感のコントラスト
外はサクサク、中はふわふわ。
この二重構造の食感がクセになります。

● 甘さのバランス
バターや砂糖の香ばしい甘さが強すぎず、ちょうどいい。
子どもから大人まで安心して楽しめる味です。

● 見た目の安心感
丸くて、ちょっと可愛らしいフォルム。
「いつものメロンパン」という視覚的な安心感があります。

● どこでも買える手軽さ
パン屋でも、コンビニでも、スーパーでも手に入る。
この身近さも大きな魅力です。

● 進化し続けるバリエーション
クリーム入り、抹茶味、チョコチップ入りなど、
時代に合わせて進化しているのも人気の理由でしょう。


神戸では「メロンパン=サンライズ」?

実は神戸周辺では、
一般的な丸いメロンパンを 「サンライズ」 と呼ぶ文化が今も残っています。

なぜサンライズ?

パンの表面の切れ込みが、
太陽が昇る「旭日」 のように見えたことが由来とされています。

そこから
「日の出」= Sunrise(サンライズ)
という名前が付けられました。

地域によっては、

  • 丸いタイプ → サンライズ
  • ラグビーボール型+白あん → メロンパン

と呼び分けているところもあり、
同じ名前でも中身が違うという面白い文化が生まれています。


いつものパンにも、ちゃんと物語がある

普段、何気なく手に取っているメロンパン。
調べてみると、そこには意外と奥深い歴史や地域性が詰まっていました。

身近な食べ物ほど、
「知っているつもりで知らないこと」が多いのかもしれませんね。

もしこの記事が好評だったら、
あんぱん、カレーパン、コロッケなど、
他の身近な食べ物の歴史も調べてみたいと思います。

「これ気になる!」というリクエストがあれば、ぜひ教えてください。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

12月18日

東京駅完成記念日

東京駅完成記念日は、東京駅の完成式が行われた日であり、毎年12月18日です。 

東京駅の開業は完成式の2日後の12月20日であり、この日は「東京駅開業記念日」として区別されています。 

詳細は以下の通りです。

  • 日付: 1914年(大正3年)12月18日。
  • 出来事: 当時建設された赤レンガ造りの丸の内駅舎の完成式が行われました。
  • 設計者: 日本近代建築の父と呼ばれる建築家・辰野金吾らが設計しました。
  • 開業日: 完成式から2日後の1914年12月20日に正式に開業しました。 

現在、東京駅の丸の内駅舎は国の重要文化財に指定されており、2012年(平成24年)には創建当初の姿に復原されました。また、2024年7月から発行されている新一万円札の裏面にも、この丸の内駅舎が描かれています