昔は「結婚=女性が男性の籍に入る」が当たり前でした。
しかし、時代は変わりつつあります。
令和の今、「夫が妻の籍に入る」「婿入りする」という選択をする夫婦も少しずつ増えています。
夫婦別姓の議論も進む中で、“家”や“名字”に対する価値観が柔軟になってきた証拠かもしれませんね。
ところで、あなたは「婿入り」と「婿養子」の違いをご存じですか?
なんとなく同じような意味に思えますが、実は法的にも立場的にも大きく違うんです。
この記事では、両者の違いをわかりやすく整理し、それぞれのメリット・デメリットも詳しく解説します。
婿入りと婿養子の違いとは?
まず、2つの違いを簡単に表にまとめてみましょう。
| 項目 | 婿入り | 婿養子 |
|---|---|---|
| 養子縁組 | しない | する |
| 法的な親子関係 | 妻の親との間に発生しない | 妻の親と夫の間に発生する |
| 相続権 | 妻の親の相続権はない | 妻の親の相続人となる |
| 扶養義務 | 妻の親への扶養義務はない | 妻の親への扶養義務が発生 |
| 戸籍 | 夫婦で新しい戸籍を作る | 妻の親の戸籍に入るのが一般的 |
婿入りとは?
「婿入り」とは、夫が妻の姓を名乗ることを指します。
つまり、婚姻届を出す際に「夫が妻の姓を選ぶ」だけで完了する手続きです。
養子縁組は行わないため、妻の親との間に法的な親子関係は発生しません。
✅ 婿入りのポイント
- 婚姻届だけで成立する
- 妻の親との法的関係はなし
- 相続権や扶養義務は生じない
- 一般的な夫婦関係のまま、姓だけが変わる
つまり、名字を変えるだけで「婿入り」になるわけです。
婿養子とは?
一方、「婿養子」は夫が妻の親と養子縁組を結ぶことを指します。
この場合、婚姻届とは別に養子縁組届を提出しなければなりません。
夫は妻の親と法律上の親子関係を結ぶことになり、相続や扶養義務が発生します。
✅ 婿養子のポイント
- 婚姻届+養子縁組届の提出が必要
- 妻の親と法的な親子関係が生まれる
- 妻の親の相続人となる
- 扶養義務も発生する
「婿養子になる=妻の家を継ぐ」というケースが多く、家業承継や財産継承の意味を持つ場合もあります。
婿養子になるメリット・デメリット
メリット① 経済的・事業的な安定
- 家業の承継
妻の実家が事業を営んでいる場合、婿養子となることで後継者となり、事業や資産を引き継げます。
特に跡継ぎ問題を抱える家庭では、婿養子が円満な解決策となることも。 - 相続権の獲得
妻の親と養子縁組をするため、法定相続人として財産を相続できます。
妻が先に亡くなった場合でも、縁組を解消しない限り相続権は残ります。 - 代襲相続権
妻の両親が亡くなっている場合でも、婿養子の子どもが代襲相続人になるケースもあります。
メリット② 家族との関係強化
妻の実家との絆が深まり、互いに支え合う関係を築けることがあります。
良好な関係を築ければ、精神的にも経済的にも大きな支えになるでしょう。
デメリット① 精神的・社会的プレッシャー
- 家名や伝統の重圧
「家を継ぐ」「名を守る」という責任が重くのしかかることも。
特に地方や旧家では、婿養子に求められる期待が大きい傾向があります。 - 人間関係の難しさ
義理の両親との距離が近くなるため、実の親とは違った気遣いやストレスが生じる可能性もあります。 - 実家との関係性
自分の実家の姓が途絶えることを悲しむ親もいます。
また、実の両親と養親の双方に扶養義務が発生するため、負担が重くなることもあります。
デメリット② 相続や手続きのリスク
- 相続トラブル
妻の親に実子がいる場合、相続をめぐって揉めるケースも珍しくありません。 - 名義変更の手間
姓の変更に伴い、免許証・銀行口座・クレジットカードなどの名義変更が必要になります。 - 負債も相続対象
妻の親が借金を抱えている場合、それも相続の対象となる可能性があります。
まとめ:違いを知って、自分たちに合った形を選ぼう
「婿入り」と「婿養子」は似ているようでいて、実は大きく異なる制度です。
前者は“名字を変えるだけ”ですが、後者は“家そのものを引き継ぐ”イメージに近いでしょう。
どちらを選ぶにしても、夫婦だけでなく両家を含めた十分な話し合いが大切です。
法律的・経済的な面はもちろん、「家族としてどう生きたいか」
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
11月14日
【アンチエイジングの日】
「アンチエイジングの日」は、特定非営利活動法人(NPO法人)のアンチエイジングネットワークによって2007年に制定されました。
名前の由来
日付の「11(いい)」「14(とし)」という語呂合わせから、「いい歳(良い歳)」を重ねることを目指す日とされています。
目的
この記念日は、生活習慣病を予防する予防医学の定着と、「見た目の若さ」を保つ方法の認知度を広めることを目的としています。少なくとも年に一度は、自身の心と体の状態に目を向けるきっかけとすることが呼びかけられています。