お風呂で寝る=気絶って本当?知らないと危険な“湯船の眠り”の正体

お風呂で寝る=気絶? そのリラックス、実は命の危険かも!

夏が終わり、秋から冬へと季節が移り変わる頃。湯船にゆったりと浸かる時間が、何よりの癒しになりますよね。
スマホで動画を見たり、ぼんやり考え事をしたり――気づけばウトウト…。気持ちは分かります。ですが、その「うたた寝」、実は“睡眠”ではなく“気絶”かもしれません。

今回は、「お風呂で寝る=気絶って本当?」というテーマで、医学的な視点からそのメカニズムと危険性、そして安全な入浴方法を詳しく紹介します。


🔥「お風呂で寝るのは気絶」は本当だった

「お風呂で寝る=気絶」という表現は、あながち間違いではありません。
入浴中に意識が遠のくのは、リラックスしすぎて眠ってしまうというよりも、血圧や脳血流の変化による一時的な意識障害に近い状態なのです。


🧠お風呂で“気絶”してしまう3つの原因

① 血管の拡張と血圧の低下

お湯に浸かると、体は熱を逃がそうとして血管を広げます。
その結果、血圧が急に下がり、脳への血流が不足。
これが「めまい」「意識のぼやけ」「失神」などを引き起こします。特に42℃以上の熱めの湯に長時間浸かるのは危険です。

② 酸欠(脳の虚血)

血圧が下がると、脳に十分な酸素が行き渡らず、意識がもうろうとします。
「ちょっと眠いな」と思っている間に、実は脳が酸欠状態に陥っていることも。
そのまま意識を失えば、溺水事故につながる可能性があります。

③ ヒートショック

寒い脱衣所から熱い湯船に入ると、急激な温度差により血圧が大きく変動します。
その結果、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすケースも少なくありません。
特に高齢者や高血圧の方は注意が必要です。


😴「寝る」と「気絶」はどう違う?

項目睡眠気絶(意識消失)
原因脳の休息酸素不足や血圧低下
回復自然に目が覚める救助が必要な場合も
身体の反応呼吸・姿勢を保つ筋力低下・溺れる危険
危険性低い命に関わる可能性あり

「お風呂で寝る=気絶」と言われるのは、この違いが大きいからです。
つまり、お風呂での“うたた寝”は、心身のリラックスではなく身体の危険信号なのです。


⚠️お風呂で寝ることで起きる危険

  1. 溺水事故:意識を失い顔が湯に沈むと、わずか数分で命を落とすことも。
  2. 熱中症・のぼせ:体温上昇でめまいや吐き気、頭痛などを引き起こす。
  3. 脱水症状:汗で体の水分が失われ、血液がドロドロ状態に。
  4. 血圧の変動:急な立ち上がりや温度差で転倒・失神のリスク。
  5. ヒートショック:冬場は特に注意。浴室と脱衣所の温度差が命取りに。

🛠️安全に入浴するための対策

  • 入浴時間は10〜15分以内に
    疲れている時や眠気がある時は、長風呂を避けましょう。
  • お湯の温度は38〜40℃が理想
    熱すぎるお湯は体に負担がかかります。ぬるめでじっくり温まるのが◎
  • 飲酒後の入浴は絶対にNG
    アルコールは血管を拡張し、意識を失いやすくします。命の危険あり。
  • 入浴前後に水分補給を
    コップ1杯の水を飲むだけでも脱水を防げます。
  • 家族への声かけ or タイマーを設定
    一人暮らしの人は特に、10分程度でアラームを設定しておくと安全です。

💬まとめ:気持ちよさより命を優先に

お風呂で「ちょっと眠いな…」と思ったら、それは身体からのサインです。
気持ちよさに身を任せてそのまま寝てしまうと、最悪の場合、命を落とす危険もあります。

筆者自身も、湯船で数時間寝てしまったことがあり、今思うとゾッとします。
あのとき少しでも体調が悪かったら――この記事を書けていなかったかもしれません。

「自分は大丈夫」と過信せず、安全に、心地よく入浴する工夫を忘れずに。
リラックスの時間は、命を守ってこそ楽しめるものです。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

📰11月5日


【新聞広告の日】

「雑誌広告の日」は、日本雑誌広告協会が1970年(昭和45年)に制定しました。 

この記念日の目的は、主に以下の2点です。 

  • 雑誌広告の質を向上させること。
  • 悪質な広告をなくして消費者を守り、雑誌広告に対する信頼を高めること。 

11月5日が選ばれたのは、読書の秋にあたる「読書週間」や「教育文化週間」の時期であることが由来とされています。