最近、YouTubeやSNSの動画広告でこんなセリフを耳にしませんか?
「私は短期間で資産を数倍に増やしました!」
「リスクを最小限に抑える投資法を開発しました!」
「LINEに登録すれば、無料で稼ぐ方法を教えます!」
一見すると夢のような話ですが、冷静に考えてみましょう。もしあなたが“絶対儲かる方法”を知っていたら、見ず知らずの人に無料で教えますか?
おそらくほとんどの人は「教えない」と答えるでしょう。
こうした広告の多くは、著名人の名前や顔を悪用した詐欺です。では、その手口と見抜き方を具体的に見ていきましょう。
主な詐欺の手口
- 著名人の「なりすまし」
広告に出てくる有名人の画像や動画は、ほぼ例外なく無断使用。本人は一切関与していないのに、まるで推薦しているかのように見せかけます。 - 「必ず儲かる」という甘い言葉
投資の世界に“絶対”は存在しません。それでも「プロが運用する」「最新AIが判断する」といった言葉で、確実に儲かると思わせます。 - LINEやSNSグループへの誘導
広告をクリックすると、LINEなどのチャットグループに誘導されます。そこで「アシスタント」や「関係者」を名乗る人物が投資話を持ちかけ、特定の口座への入金を求めます。 - 架空の利益表示で信用させる
投資アプリ上で利益が出ているように見せかけ、「もっと投資すればさらに儲かる」と追加資金を要求します。 - 出金不可と追加請求
いざ利益を出金しようとすると「手数料」「税金」名目でさらなる入金を要求。支払いを拒むと連絡が途絶え、お金は戻りません。
最近の詐欺広告を支える“動画技術”の進化
近年はディープフェイク技術の進歩により、動画広告の詐欺はより巧妙になっています。
- 声の合成:AIが有名人の声を学習し、本人そっくりに喋らせる。
- 顔の合成:他人の動きに有名人の顔を合成し、自然な映像を作る。
- 口の動きの完全同期:発言内容と口の動きが一致して見え、違和感がない。
このため、「動画だから本物だろう」と信じてしまう人が増えています。
なぜ信じてしまうのか?
- 権威性への弱さ:著名人の言葉は信頼できると思い込む心理。
- 限定・緊急の演出:「今だけ」「人数限定」で冷静な判断を奪う。
- 欲望への訴求:「楽して儲けたい」という心理的弱点を突く。
被害を防ぐための対策
- 有名人の広告は疑ってかかる
本人の公式SNSや公式サイトで、本当にその発言をしているのか確認しましょう。 - 「必ず儲かる投資」は存在しないと知る
投資は常にリスクを伴います。甘い話ほど裏があります。 - 個人名義の口座には振り込まない
正規の金融機関や証券会社は、個人の口座を使いません。 - 金融庁登録業者かチェック
金融庁の公式サイトで業者の登録情報を調べましょう。 - 一人で判断しない
少しでも怪しいと感じたら、家族や友人、消費者生活センターや警察に相談を。
まとめ
生成AIやディープフェイクの進化により、詐欺広告はますます巧妙化しています。
「無料」「簡単」「必ず儲かる」——これらの言葉を見たら、まずは一度立ち止まる習慣をつけましょう。
株式投資を始めるなら、まずは正しい知識を身につけ、自分の判断で行動できるようになることが大切です。
自分の身は自分で守る!
この意識を常に持ち、怪しい広告には近づかないようにしましょう。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
🌟 8月27日🌟
ジェラートの日(2007年)
日本ジェラート協会が制定した記念日です。この日は、映画「ローマの休日」がアメリカで公開された日であり、劇中でオードリー・ヘプバーン演じるアン王女がジェラートを食べるシーンが印象的なことから、ジェラートの美味しさと魅力を広めるために制定されました。
ちなみにジェラートとは、イタリア語で「凍った」という意味を持つ、冷たいデザートのことです。一般的に、牛乳や生クリーム、砂糖などをベースに、フルーツやナッツ、チョコレートなどの風味を加えて作られます。アイスクリームと比べて空気の含有量が少なく、密度が高いため、濃厚な味わいが特徴です