実は年に4回!? 土用の丑の日とうなぎの豆知識まるわかりガイド

夏の風物詩といえば、かき氷や花火、スイカなどさまざまありますが、うなぎもそのひとつ。「土用の丑の日にはうなぎを食べよう!」というフレーズを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

でも、そもそも**「土用の丑の日」ってなに?**
なぜこの日にうなぎを食べる習慣があるのでしょう?

今回は、意外と知られていない土用の丑の日の意味や、うなぎにまつわる豆知識をたっぷりご紹介します!


◆ 土用の丑の日とは?その決まり方を解説!

✅「土用」ってなに?

「土用(どよう)」とは、実は夏だけではなく、年に4回ある期間のこと。
季節の変わり目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前、およそ18日間を指します。これは中国の「五行思想」に基づいた暦の考え方が由来です。

✅「丑の日」とは?

丑(うし)というのは、干支で使われる「十二支」のうちのひとつ。暦では12日ごとに十二支が割り当てられているため、「丑」が巡ってくる日は月に何度かあります。

✅つまり、「土用の丑の日」とは?

→ 「土用期間(季節の変わり目の約18日間)」の中で、十二支が「丑」に当たる日のことを「土用の丑の日」と呼びます。


◆ 夏にうなぎを食べる習慣はどこから?

うなぎと土用の丑の日の関係が生まれたのは江戸時代
夏場になると、暑さのせいで脂っこいうなぎの売れ行きが悪くなり、困っていた鰻屋が発明家・平賀源内に相談したと言われています。

源内は「“う”のつく食べ物を食べると夏バテ予防になる」という民間伝承にヒントを得て、鰻屋に「本日土用丑の日」という看板を出すことを提案。それが話題を呼び、売上もアップ!

こうして「夏の土用の丑の日にうなぎを食べる」風習が定着したのです。


◆ 実は夏だけじゃない!春にも秋にも「土用の丑の日」

一般的に「土用の丑の日」と言うと夏のイメージが強いですが、実は春・秋・冬にも存在します。

季節ごとの土用期間:

  • 春土用:立夏前(4月中旬〜5月初旬)
  • 夏土用:立秋前(7月中旬〜8月上旬)
  • 秋土用:立冬前(10月中旬〜11月初旬)
  • 冬土用:立春前(1月中旬〜2月初旬)

また、土用期間中に「丑の日」が2回来る年もあり、その場合は最初を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。


◆ うなぎの豆知識いろいろ:東西で違う?!

実は、うなぎの捌き方や調理法、食べ方には地域によって違いがあります。

🔸 関東風(背開き)

  • 武家文化の名残で「腹を切る=切腹」を避け、背中から開くスタイル
  • 一度蒸してから焼くので、ふっくら柔らかい
  • 頭は切り落とされることが多い

🔸 関西風(腹開き)

  • 商人文化の影響で「腹を割って話す」という意味合いから腹開き
  • 蒸さずに**地焼き(直火焼き)**するため、香ばしさとパリッとした食感が魅力
  • 頭はそのままついていることが多い

◆ 地域の名物うなぎ料理も要チェック!

うなぎの料理には、地域ならではのバリエーションも!

🍚 ひつまぶし(愛知県)

  • 細かく刻んだうなぎをご飯にのせて3通りの食べ方が楽しめる名物
  • 薬味をかけたり、だし茶漬けにしたりと変化が楽しい

🍱 うなぎのせいろ蒸し(福岡県・柳川市)

  • タレを絡めたご飯の上にうなぎをのせ、せいろで蒸し上げる
  • 蒸すことで味がしっかり染み込み、奥深い味わいに

◆ 近年では牛丼チェーンでも気軽に楽しめる!

最近では、牛丼チェーン店でも夏になるとうなぎメニューが登場します。(牛丼チェーン店で地域差は無いらしい)
全国どこでも同じ味が楽しめるのは便利ですが、地域ならではの調理法や味付けを知っておくと、旅行先での楽しみも広がるかもしれませんね!


◆ まとめ:うなぎを味わいながら、文化も楽しもう!

「土用の丑の日」は、ただの販促イベントではなく、実は古くからの暦と知恵に基づいた文化でもあります。そして、うなぎには東西の違いや郷土料理という奥深い魅力がたっぷり詰まっています。

今年の夏は、うなぎを味わいながらその歴史や文化にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

🌟今日は何の日?【7月24日編】

📱テレワーク・デイ

2017年から日本政府が「働き方改革」の一環としてスタートさせた記念日。
オリンピック開催に伴う交通混雑の緩和も意識され、特に首都圏でのテレワーク(在宅勤務)を推進する日として位置づけられたよ。
コロナ禍で広がったテレワーク文化のルーツを考えると、ここがちょっとした転機だったかもね!

☁️テレワークって実は1980年代からあった?

今でこそ当たり前の「リモートワーク」「在宅勤務」だけど、語源となった「telework(離れた場所での仕事)」はアメリカで1980年代から概念として存在していたんだ。
日本ではここ10年で急激に普及した印象だけど、技術的にはもっと前から可能だったってことだね。

☕今日の一言メモ

「働く場所が変われば、生き方も変わる。」
働き方の多様化は、私たちの生き方・暮らし方を根本から見直すきっかけにもなってるね。
でも変わらないのは、どんな場所でも「自分らしくいられること」が一番だってこと☺️