昔話のナゾに迫る!「桃太郎」の裏に隠された意外な理由とは?
皆さん、一度は耳にしたことがある日本の昔話「桃太郎」。
子どもの頃はあまり深く考えずに楽しんで読んでいた人が多いと思いますが、
大人になって改めて振り返ってみると「なんで?」「どうして?」と疑問が湧いてきませんか?
今回は、そんな桃太郎にまつわる3つの素朴な疑問に迫ってみました!
疑問①:なぜお供が「犬・猿・キジ」の3匹なの?
桃太郎が鬼退治に向かうとき、なぜお供に犬、猿、キジを選んだのでしょう?
実は、これにはいくつかの説があるんです。
【1. 智・仁・勇を象徴する動物たち】
- 犬=「仁」…忠誠心・思いやり
- 猿=「智」…知恵・賢さ
- キジ=「勇」…勇気・闘志
桃太郎が鬼退治という大仕事に挑むには、この「知・仁・勇」が不可欠。
いわば三種の神器ならぬ「三匹の神器」ともいえる存在ですね。
【2. 陰陽道と十二支の方角説】
日本古来の風水や陰陽道によると、鬼が住む「鬼ヶ島」は「鬼門」にあたる北東の方角にあるとされています。
十二支でいうと北東は「丑寅(うしとら)」の方角。
この鬼門を封じるには、その反対側(南西)の象徴である動物たちが適任とされました。
その動物が…そう、**犬(戌)・猿(申)・キジ(酉)**なんです!
【3. 実用説&民間伝承】
他にも、
- 旅の途中で出会いやすい動物たち(山に猿、野に犬、空に鳥)
- 里山に多く生息していた動物(江戸時代以降の口伝えで設定された可能性)
など、生活環境に根ざした説もあります。
また、一説には「間引かれた子どもたちを象徴している」という、民俗学的に少し重たい話もあります。
これもまた昔話が持つ奥深さですね。
疑問②:桃太郎はなぜ「桃から生まれた」の?
次に気になるのが、桃太郎の生まれ方。
なぜ「桃」だったのでしょうか?
【1. 桃=魔除け・若返りの象徴】
古代中国や日本では、桃は「邪気を払う」「不老不死」「若返り」の力を持つと信じられてきました。
日本神話でも、イザナギが黄泉の国で魔物に追われたとき、桃を投げて退散させたエピソードがあります。
【2. 岡山の特産&地元伝説とのリンク】
桃太郎伝説の舞台といえば岡山県。
岡山は全国有数の桃の産地です。
さらに、岡山には古くから**「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」が鬼(温羅:うら)を退治した伝説**があり、
これが桃太郎の原型とも言われています。
【3. 教育的配慮で桃から誕生説?】
明治時代、昔話が学校教育に取り入れられる際、
元々の「子どもが川を流れてくる」という設定が「教育上よろしくない」という理由で改変され、
より「純粋無垢」なイメージの**「桃から生まれる」設定**になったという説もあります。
【4. 物語のインパクト狙い】
シンプルに言えば、
「大きな桃が川を流れてくる」って…子ども心にワクワクしますよね!
ストーリーの導入としても、視覚的インパクトが強く、
聞き手の興味を引くために効果的な演出だったのでしょう。
疑問③:鬼はなぜ「虎柄パンツ」を履いているの?
最後は、誰もが一度は思ったことがあるであろうこの疑問。
鬼がいつも履いているあの「虎柄パンツ」、
あれにはちゃんと理由があります。
【1. 鬼門と「丑寅」の象徴】
先ほども出てきた「鬼門=北東=丑寅(うしとら)」説がここでも登場。
- 牛=角(だから鬼は角がある)
- 虎=皮(だから虎柄のパンツを履いている)
つまり鬼の姿は、方角と十二支をかけあわせたものなんですね。
【2. 節分行事との関連】
節分の豆まきで鬼を追い払う習慣も、
この「鬼門信仰」や「丑寅イメージ」とつながっています。
また、あの有名な童謡「鬼のパンツはいいパンツ〜♪」の曲も、
この虎柄パンツが一般的なイメージとして浸透している証拠。
ちなみにこの曲、原曲はイタリアの「フニクリ・フニクラ」。
ちょっと面白いトリビアですよね。
🍑まとめ:大人になってこそ楽しい!昔話の深掘り
いかがでしたか?
子どもの頃は何気なく読んでいた「桃太郎」ですが、
こうして大人目線で深掘りしてみると、意外と歴史や風習、民俗信仰が絡んでいることがわかります。
もし、他にも「これって何でだろう?」という昔話ネタがあれば、ぜひコメントやSNSで教えてください!
次回はそれを調べて記事にしてみるかも…?😊
それではまた別の記事でお会いしましょう
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