「子どもがしたことだから…」と、許されるのは昔の話。
現代では、小学生でも加害者となれば数千万円単位の賠償責任を負うケースもあることをご存知ですか?
今回は、実際に起きた判例や備えるための方法をもとに、親として知っておきたい“子どもの賠償責任”について解説します。
実際にあった!子どもの加害行為による高額賠償例
2015年、神戸市で起きたある事故が大きな話題となりました。
小学生の男の子が自転車に乗っていて歩行者にぶつかり、被害者は重度の障害を負うことに。
裁判所が命じた賠償額は…なんと約9500万円。
しかも、その賠償責任は保護者である母親が負うことになったのです。
この事例は、子どもであっても重大な過失があれば「法的責任」を問われることを世の中に示しました。
子どもが加害者になってしまうリスクとは?
たとえばこんな場面で、思わぬトラブルが起きる可能性があります:
- 自転車での接触事故
- 友達のものを壊してしまう
- 他人の家や車に傷をつける
- 学校や公園でのケガをめぐるトラブル
どれも日常生活の中で起こりうることばかり。子ども自身に「悪意」がなくても、法的には責任を問われてしまうこともあるのです。
保護者ができる“備え”とは?
このようなリスクに備えるために、多くの家庭で活用されているのが個人賠償責任保険です。
この保険は、家庭内の誰かが他人にケガをさせたり物を壊してしまった場合に、賠償金をカバーしてくれるというもの。
意外にも、自動車保険や火災保険に「特約」として月数百円で付けられるケースが多いので、まずはご家庭の保険をチェックしてみるのがおすすめです。
まとめ:親の「知らなかった」では済まされない時代に
子どもが無邪気に遊んでいたはずの行動が、思わぬトラブルに発展し、親が数千万円の賠償責任を負うこともある現代。
「まさかうちの子に限って…」ではなく、“もしも”のリスクにどう備えるかが問われています。
今一度、保険の見直しや子どもへの教育も含めて、しっかりと家族で話し合ってみてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう