事故は一瞬、後悔は一生
ここ数年、交通事故のニュースを見ていて、ある言葉がやけに目につくようになりました。
それが 「ひき逃げ」 です。
「最近多くない?」
そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
実はその感覚、あながち間違いではありません。
交通事故全体は減っているのに、ひき逃げだけが増えている──そんな歪な状況が続いています。
この記事では、
- なぜひき逃げが増えているのか
- 逃げる人の心理とは何なのか
- そして何より、逃げた場合と正しく対応した場合で罰則はどれほど違うのか
を分かりやすく解説していきます。
「ひき逃げ」は本当に増えている
統計データを見ると、ここ数年の傾向ははっきりしています。
📊 統計から見る現状
- 発生件数
平成17年(2005年)以降は減少傾向でしたが、
令和3年(2021年)から再び増加に転じています。 - 最新データ
令和5年(2023年)は 7,183件。前年より203件増加。 - 検挙率
全体で約72%、死亡事故では90%以上。
つまり「逃げ切れる可能性」は極めて低いということです。
一方で、交通事故全体の死者数は年々減少し、改善傾向にあります。
それにも関わらず、ひき逃げだけが逆行している──これが現実です。
なぜ「増えた」と感じるのか?
理由は大きく2つあります。
① 実数が本当に増えている
統計上も明確に増加しています。
「気のせい」ではありません。
② 監視技術の進化
ドライブレコーダー、防犯カメラ、スマホ動画…。
今や街中は“記録装置”だらけです。
昔なら「事故」として処理されていたものが、
今では**「逃げた証拠」が残り、ひき逃げとして立件**されやすくなっています。
「ひき逃げ」をする人の心理とは?
多くの人は、最初から冷酷な犯罪者ではありません。
多くの場合、
- パニック
- 自己保身
この2つが重なった結果、最悪の選択をしてしまいます。
① 飲酒・無免許など「バレたら終わり」の恐怖
- 「今捕まったら人生が終わる」
- 「少し時間を稼げば…」
そんな思考が、逃走という判断を生みます。
しかし現実は、逃げた瞬間に罪が何倍にも重くなるだけです。
② 本能的な「逃走反応」
強い衝撃を受けると、人は冷静さを失います。
- 「人だとは思わなかった」
- 「何かに当たっただけ」
こうした供述の多くは、現実を直視したくない心理の表れです。
③ 都合のいい自己正当化
- 「相手が悪い」
- 「大丈夫だろう」
自分を守るため、事態を過小評価してしまう。
しかし法律は、そんな言い訳を一切考慮してくれません。
逃げても「逃げ切れない」現実
今の時代、逃げ切れると思う方が甘いです。
- ナンバー
- 車種
- 移動ルート
- 防犯カメラのリレー追跡
死亡事故では検挙率90%以上。
逃げた結果、確実に人生が悪化するのが現実です。
決定的に違う「罰則」の差
ここが最も重要なポイントです。
🚨 刑事罰の違い
| 項目 | その場で対応 | ひき逃げ |
|---|---|---|
| 罪名 | 過失運転致死傷罪 | 過失運転致死傷罪+救護義務違反 |
| 刑罰 | 7年以下の懲役 or 罰金 | 最大15年以下の懲役 |
| 処分傾向 | 不起訴・罰金も多い | 初犯でも実刑リスク大 |
🚗 行政処分の違い(免許)
| 項目 | その場で対応 | ひき逃げ |
|---|---|---|
| 違反点数 | 2〜20点程度 | 35点 |
| 免許 | 免停〜取消 | 即取消 |
| 欠格期間 | 1年〜 | 最低3年以上 |
まとめ:人生を分けるのは「事故後の行動」
事故は誰にでも起こり得ます。
しかし、その後の行動は選べます。
- その場で通報し、救護する
- パニックでも、すぐに警察へ連絡する
これだけで、
✔ 逮捕を回避できる可能性
✔ 刑務所に行かずに済む可能性
✔ 人生を守れる可能性
が大きく変わります。
「パニックだった」は通用しません。
ですが、誠実な行動は確実に評価されます。
自分のためにも、
そして何より被害者のためにも。
逃げないという選択だけは、忘れないでください。
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
2月21日
【日刊新聞創刊の日】
1872年(明治5年)2月21日に、東京で最初の日刊新聞である「東京日日新聞」(現在の毎日新聞)が創刊されたことを記念する日です。
この記念日には、以下のような歴史的背景があります。
- 現存する日本最古の日刊紙:日本全体で最初の日刊紙は1871年創刊の「横浜毎日新聞」でしたが、後に他紙に吸収されたため、現在も続いている新聞としては毎日新聞(東京日日新聞)が日本で最も古い歴史を持っています。
- 戸別配達の先駆け:東京日日新聞は、1875年(明治8年)に世界で初めて新聞を家庭へ直接届ける「戸別配達」を開始したことでも知られています。
- 創刊の場所:東京・浅草で誕生しました。
ちなみに、12月8日も「日刊新聞創刊の日」とされていますが、こちらは前述の日本初の「横浜毎日新聞」が創刊された日(旧暦の明治3年12月8日)に由来しています。