退職代行サービスは本当に安全?利用前に知っておきたいトラブル事例と回避策

退職代行サービスは便利だが、万能ではない

退職代行サービスは、ここ数年で一気に認知度が高まった新しいサービスです。
「会社に辞めると言えない」「上司が怖い」「精神的に限界」
そんな人にとって、退職の意思を代わりに伝えてくれる存在は、確かに心強いものです。

しかしその一方で、退職代行を利用したことで思わぬトラブルに巻き込まれたというケースも、2026年現在、少しずつ増えています。

円満退社どころか、
・会社との深刻な対立
・法的トラブル
・精神的な消耗
といった事態に発展する例も決してゼロではありません。

この記事では、

  • 退職代行で起こりがちなトラブル
  • 「円満退社」という言葉の実態
  • トラブルを避けるための現実的な対策

この3点を中心に、慎重に解説していきます。


退職代行サービスでトラブルに発展するケースとは?

退職代行サービスは、特に20代の若手社会人を中心に利用が広がっています。
しかし、利用者側の理解不足業者側の説明不足によって、思わぬ問題が起きることもあります。

よくあるトラブル事例

非弁行為(弁護士法違反)による混乱

弁護士資格を持たない民間業者が、

  • 有給休暇の消化
  • 退職日の調整
  • 退職金や未払い賃金の話し合い

といった「交渉行為」を行うことは、法律上禁止されています(非弁行為)。

業者がこれを理解せず交渉を進めようとすると、

  • 会社側が対応を拒否
  • 業者が途中で対応不能になる
  • 最悪の場合、業者が摘発され連絡が取れなくなる

といった事態も起こり得ます。


会社からの直接連絡・損害賠償の脅し

退職代行業者が「本人への連絡は控えてください」と伝えても、法的な強制力はありません

そのため、

  • 本人に直接電話が来る
  • 実家や親に連絡される
  • 「損害賠償を請求する」と脅される

といったケースも報告されています。
実際に賠償が認められることは稀ですが、精神的な負担は非常に大きいものです。


必要書類が届かない

退職後に必要な

  • 離職票
  • 源泉徴収票
  • 雇用保険関連書類

などが、届かない・遅れるといったトラブルもあります。
代行業者に交渉権がない場合、会社が対応を後回しにすることも珍しくありません。


悪徳業者の存在

残念ながら、

  • 料金支払い後に音信不通
  • 不当な追加料金請求
  • サポート放棄

といった詐欺まがいの業者も存在します。
価格の安さだけで選ぶと、リスクが高まります。


トラブルを避けるための業者の選び方

退職代行サービスは、運営元の形態によってできることが大きく異なります。

運営形態退職意思の伝達有給・退職金交渉裁判・賠償対応費用相場(2026年)
弁護士5万円〜
労働組合◯(団体交渉権)×2.5万〜4万円
民間企業×(非弁リスク)×1万〜3万円

状況別おすすめ

  • 会社と揉めそう・金銭トラブルがありそう
     → 弁護士一択
  • 有給を確実に消化したい
     → 労働組合 or 弁護士
  • 単純に辞める意思を伝えるだけ
     → 民間業者(ただし慎重に)

「弁護士監修」という言葉だけで安心しないことが重要です。


「円満退社」という宣伝文句は本当なのか?

退職代行サービスでよく見かける
「円満退社できます!」
という言葉。

結論から言うと、半分本当で、半分誇張です。

多くの場合の「円満」とは、
👉 法的・手続き的に退職が成立した
という意味に過ぎません。

実際に起こりがちな問題

  • 会社側の感情的反発
  • 突然辞めたことによる不信感
  • 同僚や業界内での評価低下

これらは「円満」とは言い難い状況です。


トラブルを未然に防ぐための3つの対策

① 業者選びで9割決まる

迷ったら「弁護士」か「労働組合」。
安さだけで民間業者を選ぶのはリスクが高いです。


② 事前準備で印象を悪化させない

  • 私物は事前に持ち帰る
  • 簡単な引き継ぎメモを残す
  • 貸与品はすぐ返却できるよう準備

これだけで、会社側の反発はかなり和らぎます。


③ 悪徳業者チェックリスト

  • 運営元情報が不明
  • 弁護士の実名がない
  • 相場より極端に安い
  • 追加料金が不透明

1つでも当てはまったら要注意です。


まとめ:退職代行は「正しく使えば」心強い味方

退職代行サービスが存在しなかった時代は、
退職=自分で交渉するのが当たり前でした。

それを代行してくれるという点では、
間違いなく画期的で、価値のあるサービスです。

ただし、

  • 仕組みを理解せず
  • 準備もせず
  • 業者選びを間違える

と、「円満退社」のつもりが無用なトラブルに発展する可能性もあります。

もし利用を検討しているなら、
「楽に辞められる魔法のサービス」ではなく
「慎重に使うべき手段のひとつ」

として考えることが大切です。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

2月2日

【バスガールの日】

1920年(大正9年)2月2日に日本で初めて女性車掌(バスガール)が東京のバスで乗務を開始したことを記念する日です。当時は「バスガール」は憧れの職業で、黒いツーピースの制服が注目を集めました。 

バスガールの日について

  • 日付: 2月2日。
  • 由来: 1920年(大正9年)2月2日、東京市街自動車のバスで、日本初の女性乗務員(バスガール)が業務を開始しました。
  • 背景: ワンマンバスが一般的になる前の時代、バスガールは切符の切りやバスの誘導などを担当し、流行歌にも登場する花形職業でした。
  • 特徴: 当時のバスガールは黒いツーピースの制服を着用しており、和服が主流だった時代にその姿は人々の注目を集めました。 

バスガールは、現在活躍する女性運転士やバスガイドの先駆けとも言えます。