ネット通販全盛の今、なぜ「物産展」は人を集めるのか?
皆さんは、ネット通販を利用していますか?
今やスマホひとつで、全国どころか世界中の商品が自宅に届く時代です。とても便利で、私たちの生活に欠かせない存在になっていますよね。
そんな時代にもかかわらず、百貨店や商業施設で開催される**「物産展」**には、いつも多くの人が集まり、行列ができています。
筆者自身も、チラシや広告で見かけると、つい足を運んでしまう一人です。
「ネットで買えるのに、なぜわざわざ行くのか?」
今回は、そんな疑問に答える形で、物産展が今も根強い人気を誇る理由を掘り下げていきます。
百貨店で開催される物産展はなぜ人気がある?
2026年現在も、物産展は百貨店にとって集客の要とも言える重要なイベントです。
その人気は一時的なものではなく、長年続く“定番催事”として定着しています。
① 依然として圧倒的な集客力
物産展は、業界内で「お化け催事」と呼ばれるほどの集客力を持っています。
たとえば、鹿児島・山形屋の北海道物産展は、2024年に売上11億円超という過去最高記録を更新しました。
2026年1月現在も、
- 伊勢丹新宿
- 京王百貨店新宿
- 日本橋三越
など全国の主要百貨店で、北海道展や駅弁大会が盛況に開催されています。
② 「旅行気分」と「限定品」への強い需要
物産展の魅力は、単なる買い物ではありません。
- 遠くへ行かなくても現地の味を楽しめる
- その場に行かないと買えない限定商品がある
こうした要素が合わさり、**「疑似旅行」**としての価値が生まれています。
特に、
- 会場限定商品
- 初出店ブランド
- 百貨店バイヤー厳選の商品
といった“今ここでしか手に入らない”要素は、リピーターを強く惹きつけています。
③ 進化し続ける物産展
近年の物産展は、形を変えながら進化しています。
- オンライン物産展との併用
- 「パン祭」「駅弁大会」「サロン・デュ・ショコラ」などテーマ特化型催事
特にチョコレート催事は、一開催で数十億円規模の売上を記録することもあり、もはや物産展と同等、もしくはそれ以上の存在感を放っています。
④ 百貨店側の“本音”
実は、物産展そのものは、
- 輸送費
- 人件費
- 光熱費
などのコストがかさみ、利益率は決して高くありません。
それでも開催を続ける理由は、
物産展目当てで来店した人が、他フロアでも買い物をする
いわゆる**「シャワー効果」**が期待できるからです。
ネット通販全盛でも、店舗開催に価値はある?
結論から言うと、あります。しかも非常に大きな価値があります。
① 五感で感じる「体験」と「信頼」
ネット通販は便利ですが、判断材料は写真と文章のみです。
一方、物産展では、
- 試食・試飲で味を確かめられる
- 香りや音、焼き上がる様子を体感できる
- 商品の大きさや鮮度を自分の目で確認できる
2026年現在、試食・試飲は完全復活しており、この納得感と安心感はネットでは代替できません。
② 即時性と「偶然の出会い」
- 買ったその日に食べられる
- 予定していなかった商品に出会える
ネット通販は「目的買い」に強い一方、
物産展は**偶然の発見(セレンディピティ)**が魅力です。
③ イベントとしての「非日常感」
物産展は、買い物というよりレジャーに近い存在です。
- 会場の活気
- 実演販売のライブ感
- 現地スタッフとの会話
これらが合わさり、短時間で旅行気分を味わえる特別な空間が生まれています。
④ オンラインとオフラインの相乗効果(OMO)
最近の百貨店は、
「店舗かネットか」ではなく、両方を活かす戦略を取っています。
- 店舗で見て、後日ネットでリピート購入
- 物産展をきっかけに百貨店全体へ回遊
こうした流れが、今の物産展を支えています。
物産展で人気の地域・ジャンルとは?
人気地域トップ3
1位:北海道
海鮮・スイーツ・乳製品・ラーメンなど、まさに食の宝庫。
2位:沖縄
独自の食文化と南国イメージが根強い人気。
3位:京都
和菓子だけでなく、パンや洋菓子も注目されています。
人気ジャンル
- チョコレート・スイーツ
- 駅弁・弁当
- パンフェス
- ご当地ラーメン
最近では「ごはんのおとも」など、日常に寄り添うテーマも注目されています。
まとめ|物産展が人を惹きつける理由
物産展に行ったことがある方なら、
あの独特の雰囲気にワクワクした経験があるのではないでしょうか。
ネット通販がどれだけ便利になっても、
実際に足を運び、見て、香りを感じ、味わう体験は代替できません。
物産展が人気なのは、
「モノ」ではなく、体験と記憶を持ち帰れる場所だからなのかもしれません。
皆さんは、物産展にどんな魅力を感じますか?
それではまた別の記事でお会いしましょう
🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」
🥞1月25日
【中華まんの日・ホットケーキの日】
この日は、「中華まんの日」であり、同時に「ホットケーキの日」でもあります。
両方の記念日は同じ出来事に由来しており、1902年(明治35年)1月25日に北海道旭川市で、日本の気象観測史上最低気温であるマイナス41.0℃が記録されたことにちなんでいます。
1. 中華まんの日
- 制定者: 日本加温食品協会(加温まんじゅうの品質向上などを目的とする団体)。
- 由来: 日本一寒い日を記録した日に、「ほかほかの中華まんを食べて、心も体も温まってほしい」という願いから制定されました。
2. ホットケーキの日
- 制定者: 森永製菓株式会社。
- 由来: 中華まんの日と同様に、「1年で最も寒くなる時期に、あつあつのホットケーキを食べて暖まってほしい」という思いが込められています。
関連トピック
- 日本最低気温の日: 同じく1月25日は、このマイナス41.0℃の記録に基づき「日本最低気温の日」とされています。
- コラボレーション: 2020年には、同じ記念日であることをきっかけに、井村屋(中華まん)と森永製菓(ホットケーキ)が共同開発した「ホットケーキまん」が発売され話題となりました。