夢はなぜ売れなくなった?宝くじ売り上げ低迷が映す「堅実社会」のリアル

宝くじ、最近買っていますか?

皆さんは最近、宝くじを買っていますか?
年末ジャンボやサマージャンボ、ナンバーズなど、誰もが一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。

筆者も過去には何度か購入していました。
……もちろん高額当選はありませんでしたが(汗)。

「もし当たったら何に使おう」
そんな妄想をする時間も含めて、宝くじは“夢を買う娯楽”として長く親しまれてきました。

しかし、その宝くじが近年、売り上げ低迷に苦しんでいるという話を耳にします。
なぜ、あれほど国民的だった宝くじは売れなくなったのでしょうか。

今回は、宝くじの売り上げ低迷を切り口に、現代社会の価値観の変化について考えてみたいと思います。


宝くじの売り上げは本当に低迷しているのか?

結論から言うと、宝くじの売り上げは長期的に見て明確に減少傾向にあります。

■ 売上規模の推移

  • ピーク:2005年度 約1兆1,047億円
  • 直近:2024年度 約7,600億円

およそ20年で、約3割もの減少です。
一時的な落ち込みではなく、構造的な低迷と言える状況でしょう。


宝くじが売れなくなった主な理由

① 購入層の高齢化と若者離れ

かつては30代以下が購入者の4割近くを占めていましたが、現在は2割程度まで低下。
一方、60代以上が4割超を占めています。

つまり宝くじは今、若者に選ばれなくなっている娯楽なのです。


② ふるさと納税という強力なライバル

宝くじ低迷の最大要因とも言われているのがふるさと納税の普及です。

  • 実質負担2,000円
  • 必ず返礼品がもらえる
  • 節税効果がある

「当たるかどうかわからない宝くじ」よりも、
確実にリターンがある制度を選ぶ人が増えるのは自然な流れでしょう。


③ 娯楽・ギャンブルの多様化

  • スマホゲーム
  • サブスク動画
  • スポーツ振興くじ(toto・BIG)
  • オンライン娯楽全般

現代は「暇つぶし」や「夢を見る手段」が無数にあります。
宝くじだけが特別な存在だった時代は、すでに終わったのかもしれません。


④ 期待値の低さが広く知られるようになった

宝くじの還元率は約46%。
つまり、買った金額の半分以上は戻ってこない仕組みです。

SNSやネット記事を通じて、この「数字」が可視化されたことで、

宝くじ=損をする可能性が高い

という認識が広がったことも影響しています。


若い世代はなぜ宝くじを選ばないのか?

近年の調査では、10〜20代の約8割が
「100万円分の宝くじより、現金100万円が欲しい」と回答しています。

■ 若者の価値観の変化

  • 夢より確実性
  • ワンチャンより堅実
  • ギャンブルより生活防衛

物価高や将来不安が続く中、
「夢に賭ける余裕」がなくなっているとも言えるでしょう。


ジャンボ宝くじの1等当選確率はどれくらい?

代表的な年末ジャンボ宝くじの場合、

  • 1等当選確率:2,000万分の1

これは、

  • 東京+千葉の全人口から1人選ばれる
  • 落雷に遭う確率よりもはるかに低い

と言われるほどの低確率です。

「買わなければ当たらない」のは事実ですが、
「買ってもほぼ当たらない」という現実も、数字で見えてしまいました。


それでも宝くじは“悪”なのか?

ここまで読むと、宝くじは完全に時代遅れの存在のようにも見えます。
しかし、宝くじの収益は地方自治体の貴重な財源であり、

  • 公園整備
  • 福祉
  • インフラ整備

など、社会を支える役割も担っています。

また、

  • 年に1回の運試し
  • 夢を見る娯楽

として楽しむ分には、決して否定されるものではありません。


まとめ:夢より「納得」を選ぶ時代へ

宝くじの売り上げ低迷は、単なる娯楽の衰退ではなく、
社会全体の価値観の変化を映し出しています。

  • 不確実な夢より、確実なリターン
  • ワンチャンより、納得できる選択
  • 消費より、自己防衛

こうした意識が、今後さらに強まっていくでしょう。

あなたは宝くじを買って夢を見ますか?
それとも、堅実に増やす道を選びますか?

その選択自体が、今の時代を生きる私たちの答えなのかもしれません。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

1月20日

【シマエナガの日】

「シマエナガの日」は毎年1月20日です。 

この記念日は、一年で最も寒い時期とされる二十四節気の「大寒」に合わせて制定されました。

由来と目的

  • 由来: シマエナガは、厳しい寒さに耐えるために羽の中に空気を取り込んで体を大きく膨らませる習性があります。一年で最も寒くなる「大寒」の時期こそ、シマエナガが最も「もふもふ」とした愛らしい姿になると連想されたことから、この日が選ばれました。
  • 制定者: SNSアカウント「ぼく、シマエナガ。」を運営する写真家のやなぎさわごう氏によって、2019年に日本記念日協会に登録・認定されました。
  • 目的: 北海道にのみ生息する「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガの魅力を、より多くの人に知ってもらうことを目的としています。