「まだFAX使ってるの?」は誤解?世界から見ると日本のFAX文化がガラパゴスすぎた

「じゃあ、その資料FAXで送っておいて」

こんなやりとり、あなたの職場や取引先ではまだ普通にありませんか?
固定電話につながった機械から、紙がウィーン…と出てくる、あのFAXです。

日本では長年使われてきたごく当たり前の通信手段ですが、実はこれ――
世界的に見ると“かなり珍しい文化”だということをご存じでしょうか?

今回は「なぜ日本では今もFAXが使われ続けているのか?」「世界ではどう見られているのか?」を、少し視点を変えて掘り下げてみたいと思います。


日本は少数派?世界のFAX利用状況

結論から言うと、日本はFAX使用において完全に少数派です。

現在、世界の多くの国ではFAXはすでに主要な通信手段ではありません。
業務連絡や資料送付は、電子メールやクラウド、専用のオンラインシステムに置き換わっています。

一方、日本ではどうでしょうか。

  • ビジネス現場
  • 行政機関
  • 医療・福祉関連
  • 中小企業や個人事業主

こうした分野で、FAXはいまだ「現役」として使われています。
調査によって差はありますが、日本では今も一定割合の世帯・企業がFAXを保有・運用しているのが現状です。

海外(アメリカ・ヨーロッパ諸国など)でもFAXがゼロになったわけではありません。
医療機関、法律事務所、政府関連など、限定的な業種では今なお使われています。

ただしその立ち位置は、

「補助的・例外的な手段」

であり、日本のように日常業務の一部として浸透している国はかなり珍しいのです。


なぜ日本だけFAXが生き残ったのか?

この差が生まれた背景には、いくつかの理由があります。

1. 紙と押印を重視する商慣習

日本では長い間、「書面」「押印」「原本」が重視されてきました。
FAXは紙を介したやり取りをそのまま遠隔化できるため、既存の文化と非常に相性が良かったのです。

2. セキュリティへの独特な価値観

「ネットは怖い」「メールは信用できない」という感覚。
これがFAXの存続を後押ししました。

インターネットに接続しない=安全、という認識が、特に行政や医療分野で根強く残っています。

3. 既存インフラの継続利用

FAXが全盛だった時代に、設備・業務フロー・教育がすでに整ってしまった。
それを変えるコストや労力を避けた結果、惰性で使い続けているという側面も否定できません。


海外から見た「日本のFAX文化」

海外では、日本のFAX事情はかなり特殊に映っています。

  • 「ハイテク大国なのにFAX?」
  • 「なぜロボットの国が紙を送ってるの?」

こうした疑問は、海外メディアでも何度も取り上げられてきました。

SNSでは、日本のFAX文化がミーム(ネタ)化されることもあります。
効率の悪さや官僚主義の象徴として語られるケースも少なくありません。

もっとも、海外でも「FAX=完全に時代遅れ」という単純な話ではなく、
用途を限定した上で合理的に使っているという違いがあると言えるでしょう。


ネット時代だからこそ、FAXは意外と安全?

では、FAXは本当に「悪」なのでしょうか?

実は、セキュリティ面に限って言えば、今でも一定の強みがあります。

FAXの意外なセキュリティ的メリット

  • インターネットに接続しない閉じた回線
  • 外部ハッキングやウイルス感染のリスクが低い
  • 宛先が電話番号という物理的な場所に限定される

サイバー攻撃が日常化した現代では、
「ネットにつながらない」という点そのものがリスク低減になる場面もあります。

ただしもちろん万能ではありません。

  • 誤送信
  • 受信紙の放置による情報漏洩
  • 物理的な盗み見

こうしたアナログゆえの弱点も存在します。


結論:FAXは“遅れている”のではなく“残っている”

FAXは、確かに効率や速度では現代の通信手段に劣ります。
大量のデータ送信や柔軟な共有には向いていません。

それでも日本で生き残り続けているのは、

  • 文化
  • 習慣
  • セキュリティ意識
  • 変化へのコスト

こうした要素が複雑に絡み合っているからです。

「時代遅れ」と切り捨てるのは簡単ですが、
視点を変えると意外な合理性が見えてくるのも事実。

当たり前すぎて気にも留めなかった身近なものも、
少し角度を変えて見てみると、案外面白い発見があるかもしれませんね。

それではまた別の記事でお会いしましょう


🟡 おまけコーナー:「明日って何の日?」

12月19日

【日本人初飛行の日】 

これは、1910年(明治43年)12月19日に、東京の代々木錬兵場(現在の代々木公園)で、陸軍軍人の徳川好敏(とくがわ よしとし)工兵大尉が、フランス製の複葉機「アンリ・ファルマン機」を操縦して、日本で初めて動力飛行に成功したことに由来します。 

詳細

  • 経緯: 当初は12月14日に行われる予定でしたが、エンジン不調のため延期されました。
  • 成功時の記録: 飛行高度は約70メートル、飛行距離は約3,000メートル、飛行時間は約4分間でした。
  • 歴史的意義: この成功は、日本の航空時代の幕開けを象徴する歴史的な快挙であり、航空技術の発展に向けた大きな一歩となりました。 

この出来事を記念して、日本の航空業界や関連団体などが、航空安全や航空技術の進歩を願うイベントを行うことがあります。